たんざわさん | |
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登山日: 2009年11月21日(土) | 標高:1567m(丹沢山)、1673m(蛭ヶ岳:丹沢最高峰) |
累積標高差 : − m(駐車場から1103m) |
11月21日(土) | 戸沢登山口 6:50 → 塔ノ岳 8:50 → 丹沢山 9:50 | ||||
→ | 蛭ヶ岳 11:10(〜11:50) → 丹沢山 12:55 | ||||
→ | 塔ノ岳 13:45 → 戸沢登山口 15:00 |
本日は丹沢山に向かいます。今回選んだ蛭ヶ岳までの縦走ルートは、アップダウンが激しく、これまで登った中でももっとも厳しい山(体力的に)の1つになりそうでしたので気を引き締めてかかります。累積標高差は結構あるのではないでしょうか。その割には前日がんばりすぎて2山登ってしまったわけですが・・・。 丹沢山系には数多くの山及びルートがありますが、百名山(丹沢山)と丹沢最高峰(蛭ヶ岳)を含むオーソドックスなルートにしました。他のルートには危険マークが結構ありましたので、危険度という側面では歩きやすいルートなのかもしれませんね。 こちらからのルートですと大倉から登る人が多いわけですが、より近い場所ということで戸沢登山口を利用することにします。 |
![]() 【戸沢駐車場奥(少し戻った場所に駐車場)】 |
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![]() 【登山道】 |
戸沢登山口駐車場へは、途中から舗装されていない道を通ります。まだ奥へ行けるのかな?と思いつつずっと進むとたどり着くのですが、駐車場入り口の「関係者以外立入禁止」の看板に目が止まりさらに奥に進んでしまったのでした。車中泊をするために前夜に入ったのですが、あまりにひどい砂利道で戻る気力が起きず結局そのスペースで寝ました。それが上記の場所です。実際の駐車場は結構広くてトイレもあるようです。 こちらは当然誰もいないうえに、到着した時には続々と鹿が出てきて一瞬襲われるのかと思ったくらいでした。 そんな散々な前夜でしたが、気温は思った程下がらず(明け方で6℃)意外にぐっすり眠れました。深夜に着いたので長くは寝られませんでしたがね。6時頃起きて準備をして出発です。 |
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![]() 【紅葉した山】 |
![]() 【書策新道入口】 |
![]() 【天神尾根入口】 |
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この時間になると続々登ってくる人がいたので、前を歩いていたおじさんについて行きます。すると、いつの間にか書策新道へ向かっていました。マップだと点線のルートになっています。やっぱり自分できちんと確認しないとダメですね(苦笑)。少し戻って天神尾根を登るルートに入ります。 | |||
戸沢登山口から登る場合、この天神尾根を一気に駆け上って大倉から来るルートと合流します。そのため、距離が短くなるためコースタイムですと1時間程短縮できます。 ただし、ずっと急登が続くうえに前半はザレた道になります。後半は土の道ですが、日当たりが悪いせいかぬかるんでいたり滑ったりします。しかも、尾根の東側であることから暗くなるのが早いことが予想されます。尾根の幅はそれほど広くないため迷うことはないと思いますが、暗くなると足場が怖そうですよね。1泊するなら大倉からのルートを勧めたいですね。 1時間弱程がんばって登っていくと大倉尾根との合流点に着きます。ずっと薄暗い中を歩いてきましたがここで一気に開けます。 |
![]() 【天神尾根】 |
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![]() 【合流点 左が戸沢 右が大倉】 |
ここからは、道も歩きやすくなり、展望も開けるため気持ちよく歩いて行きます。とはいえ、上りは続いていますので少し息を切らせながら進むことになります。このあたりでは、速く歩いている人や走っている人に次々に抜かれていきました。トレーニング代わりにちょうどいいのでしょうかね。 | ||
![]() 【大倉尾根1】 |
![]() 【大倉尾根2】 |
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![]() 【やっぱり富士山】 |
![]() 【花立山荘】 |
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![]() 【正面に塔ノ岳】 |
このあたりからは富士山がよく見えてきます。相変わらず富士山が見えると、ぼおっと眺めたり写真を撮ったりしてしまいますね。 しばらく歩くと花立山荘があります。ここはベンチがあってのんびり休憩するのに良さそうです。実際帰りには結構休憩している方がいました。 塔ノ岳が近づくにつれて奥の山が姿を見せるのですが、ずっと勘違いをしていて、丹沢山に登るまで左下写真の中央右を丹沢山(蛭ヶ岳)、左を蛭ヶ岳(檜洞丸)だと思っていたのでした(苦笑)。そんなこんなで最後の坂を登り切ると最初の目標である塔ノ岳に到着です。 |
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![]() 【丹沢山は見えていないようです】 |
![]() 【塔ノ岳山頂】 |
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![]() 【箱根山】【金時山】 【越前岳】 【富士山】 【御正体山】 【檜洞丸】 【蛭ヶ岳】 |
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![]() 【尊仏山荘】 |
塔の岳からの展望は見事ですね。箱根山、金時山、越前岳あたりからは結構な富士山が見えそうです。さすがに厳冬期は無理としても、将来的には初冬あたりに軽アイゼンを持ってチャレンジしてみたいですね。ちなみに昨日登った御正体山も見えます。午前中のよく晴れた時間帯に登れば見事な富士山が眺められたのでしょうね。 ちなみに丹沢山は塔ノ岳からはよく見えないようです。山頂はそこそこ広いので場所を選べば見えたのでしょうか。見えたとしても、間に2つピークがあるので完全な姿は見られなさそうですね。 塔ノ岳には尊仏山荘があります。丹沢山や蛭ヶ岳への足がかりには良さそうです。どちらの山にも山小屋がありますがね。 |
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塔ノ岳での展望を満喫した後は丹沢山へ向かいます。まだまだ先は長いですからね。 丹沢山へ向かう途中には2つの大きなピークがあります。今までも小刻みなアップダウンなら経験がありましたが、こうした縦走というのは経験がなかったので、上りと下りがうまく切り替えられずに苦戦させられます。 道そのものは歩きやすく1時間程歩くとなんとか丹沢山に到着です。それなりに展望はありますが、山頂が広々としているのと結構樹木があるためパノラマというわけにはいかないですね。丹沢山にはいろいろなルートから登ってくる人がいるようでかなり賑わっていました。ここにはみやま山荘があり、きれいなトイレもありました。 |
![]() 【中央左端に蛭ヶ岳 右の木に隠れたところが丹沢山?】 |
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![]() 【丹沢山山頂】 |
![]() 【みやま山荘】 |
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![]() 【不動岳へ】 |
丹沢山で休憩した後は、蛭ヶ岳へ向かいます。このあたりが、気分的にも体力的にも一番しんどかったような気がします。帰りも登らないといけないなというだけなのですが(笑) 丹沢山からの下りが結構急で、一部凍っている場所がありました。また、道そのものも丹沢山までとは様相が異なり、一部足場の悪いところもありました。慎重さを求められる部分はあるものの、全般的にはやはり歩きやすい道となるのでしょうかね。まずは不動岳に登ります。その後少し方向を北寄りに変えて鬼ヶ岩を目指します。 |
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![]() 【不動岳付近より 丹沢山〜塔ノ岳(撮影は帰路)】 |
不動岳付近より丹沢山方向を振り返ってみると丹沢山から塔の岳までの山が見事に並んでいます。 塔ノ岳のずっと右の方から歩いてきたのだと思うと結構歩いたなと感じさせられます。 鬼ヶ岩までは少し下って上る程度でした。 |
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![]() 【鬼ヶ岩より蛭ヶ岳】 |
![]() 【コルより鬼ヶ岩】 |
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鬼ヶ岩に到達すると最後のアップダウンが待っていました。鬼ヶ岩からの下りは本日のルート唯一の鎖場があります。それほど厳しいものではありませんが慎重に下ります。下り終わると最後の上りになります。 最後の上りだと思うと上りが結構続いた割には足取りも軽く、ようやく蛭ヶ岳山頂に到着することができました。 山頂の展望は見事で、素晴らしい眺めが待っていました。しかし、ガスってきていたため全般的に少し霞んでいましたかね。早い時間に登れるといいかもしれませんね。 何はともあれ、山頂でのんびり過ごした後下山を開始します。下っていくだけの時とは異なり、まだ先は長いですね。 |
![]() 【蛭ヶ岳山頂】 |
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![]() 【富士山】 |
![]() 【南アルプス】 |
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帰りはひたすら歩くことに集中です。丹沢山を下るころには霧が出てきましたが、道はほぼ一直線なので問題なく進みます。むしろ肌寒くて歩きやすかったような気がします。疲労がたまっているかなとも思ったのですが、快調に下って行けました。 行きの塔ノ岳ではほとんど人がいなかったのですが、帰りは山頂を埋める程多くの人がいてびっくりしました。今夜1泊しようという方が多いのでしょうかね。また塔ノ岳からの下りも人が多く、ごぼう抜きをしているような状態でした。さすがに調子に乗り過ぎました(苦笑)。 |
![]() 【下山中の霧】 |
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![]() 【尾根の出口へ】 |
帰りは調子が良く、2時過ぎには大倉尾根から戸沢への分岐に入ることができました。大勢歩いていた大倉尾根とは異なりこちらは本当に人が少ないですね。行きでの予想通りで既に結構暗くなっていたのには驚きました。さすがに足元が見えなくなるまでは相当あるとは思いますがね。 滑る足元に気をつけつつ下っていきます。調子に乗って下ってきたツケが出てきてしんどくなって来た頃駐車場に到着です。本当によく歩いたなといった感じです。 |
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丹沢山系はいろいろなルートがあるので、何度行っても飽きさせなさそうです。また機会があれば別のルートを試してみたいですね。 | |||