ちょうくろうやま
 長九郎山
登山日: 2009年12月20日(日)   標高:996m(長九郎山)
    累積標高差 : −m(宝蔵院から約450m)


 12月20日(日)    宝蔵院駐車場 7:10  → 大沢出合 7:50 → 八瀬峠 8:15
   →  長九郎山山頂 8:55(〜9:15) → 八瀬峠 9:40
   →  大沢出合 9:55 → 宝蔵院駐車場 10:35

 

  本日は長九郎山に登ります。前日は伊豆松崎にある温泉付きの道の駅に車中泊しました。あまり広くない温泉ですので、人の多い時期だと少々大変かもしれません。大寒波のやってきた今週末ですが、車中泊されている方はそこそこいましたね。長九郎山は、ここからも大沢登山口から登って行けるのですが、もう少し短時間で登ることのできる宝蔵院から登ることにします。

 道の駅付近の小道から山を上がっていくと駐車場に到着です。このあたりは、「富貴野山・21世紀の森」という観光施設のようで、その中に宝蔵院というお寺があります。まだ朝早い時間帯ということもありますが、誰も来ていないようです。結果としては、帰りに宝蔵院で清掃をしていた方達を見かけただけでした。

【道の駅花の三聖苑伊豆松崎】 
  
【宝蔵院駐車場】
 長九郎山はアマギシャクナゲ南限の地となっているようで、花の咲く5〜6月に登山者が集中するそうです。全く花の見られないこの時期では登る人もほとんどいないのでしょうね。

 駐車場で準備を終えたら出発です。21世紀の森に入ると見事なスギが並んでいます。森の中にはいくつかの見学スポットがあるようですが、現在休止中となっているものが多いようです。時期的な問題ですかね?

 入口から数百mも歩けば宝蔵院に到着です。宝蔵院は弘法大師が開いたお寺で結構歴史があるのですね。ただし、宝蔵院の名は16世紀初めに曹洞宗に改宗した際につけられたとのことです。

【21世紀の森入口付近】

【富貴野山宝蔵院看板】

 【宝蔵院】
 宝蔵院の脇に登山口があり、ここから登ることになります。ルートとしては816m峰を巻きながら登って行く感じでしょうか。この峰の南側で大沢からのルートに合流します。地図を見る限りでは急登はあまりなさそうですね。
 
【案内図 左上(宝蔵院)→右上(長九郎山)】
 
【登山口】
  
【杉並木間の一直線の道】
 登山口からの階段をしばらく登って歩いて行くと杉並木の間にある一直線の道に出ます。写真ではあまり雰囲気が伝わらず残念ですが、背丈の高いスギの間をずっと奥まで一直線に続いている姿は圧巻でした。少し大げさかもしれませんが、この光景は山頂での景色以上に目に焼き付いていますね。

 その後の登山道は、よく整備された土の道でハイキング気分で歩くことができます。展望こそないですが、気持ちよく自然の中を散策しているような感じです。距離はそれなりにありますので、しばらく歩くことになりますがやがて大沢登山口との出合があり少し開けた感じになります。  
 
【登山道】 
  
【大沢出合】

【迂回路】
 大沢出合以降も歩きやすい道は続きます。途中作業中とのことで「健脚コース」と記された道に迂回させられますが、少し階段の上りが続くだけでそれほど問題はないでしょう。この道を過ぎると八瀬峠に到着です。

 八瀬峠には林道が通っていて、この先で木の伐採作業らしきことをやっていました。八瀬峠から先は本格的な登山道らしくなりますが、高低差はあまりないので気楽に登れるかもしれません。ただし、上がって行くにつれて冷たい風が少々強くなってきました。登山道上の霜も多少目立つようになってきます。

【八瀬峠】 
 
【八瀬峠から】
 
【シャクナゲ】
 山頂に近づいてきた頃、それまでとは明らかに異なる樹種が見られます。それがシャクナゲなんですね。この周辺一帯で見ることができます。

 ここを過ぎると間もなく山頂に到着です。山頂そのものは、あまり広くはなく樹木に覆われて展望もありません。ただし、櫓がありますのでここを上ると見事な展望を得ることができます。

 富士山は残念ながら完全に雲の中でした。余談ですが、午後の帰る途中にはほぼ全体が見えていて、午後の方が良く見えることもあるのだなと思いました。その他天城山や猿山なども見ることができました。
 
【長九郎山山頂】
 
【山頂の櫓】

【富士山は雲の中】

【天城山】

【猿山】 
 本当は周囲にある山をじっくり見たかったのですが、この櫓上の風がかなり強くてみるみる指の感覚がなくなっていったのがわかったため、短時間で切り上げざるを得ませんでした。気温はほぼ0℃でしたが、強風のため体感温度としてはかなり寒く感じられました。また、指先だけでなく体も寒さを感じてきたため下山を開始することにします。

 なだらかな道のため快適に下って行きます。八瀬峠に到着するまでには、風も弱まり寒さもほとんど感じられなくなります。距離こそそこそこあるものの、その後の道も順調に下り10時半頃には駐車場に戻ってくることができました。
 ちなみに、帰りに見ても杉並木は見事で、ここでしばらく見入ってしまいましたね。

 季節外れということで当然花などを見ることはできませんが、山中に誰と会うこともなく静かな山歩きを堪能することができました。次に登る時には是非アマギシャクナゲを見てみたいですけれどね。
 それと、寒い時期の強風というのを思い知らされました。雪のない山ならと思っていましたが、防寒対策、特にグローブについてはもう1ランク厚いものの必要性を実感させられました。

 この後、先に見た猿山を目指しますが、林道閉鎖により残念ながら後日リベンジすることになりました。
 
【帰りの杉並木にて】 


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