あしたかやま・いはいだけ | |
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登山日: 2009年12月30日(水) | 標高:1188m(愛鷹山)、1457m(位牌岳) 1248m(袴腰岳) |
累積標高差 : − m(登山口から約1050m) |
12月30日(水) | 大棚の滝第2駐車場 7:05 → 愛鷹山登山口 7:45 | ||||
→ | 第1展望台 8:35 → 袴腰岳 9:35 | ||||
→ | 愛鷹山山頂 10:25(〜11:00) → 袴腰岳 11:45 | ||||
→ | 位牌岳山頂 12:45(〜13:10) → 袴腰岳 13:50 | ||||
→ | 第1展望台 14:30 → 愛鷹山登山口 15:20 | ||||
→ | 大棚の滝第2駐車場 15:50 |
本日は12月23日の黒岳・越前岳に引き続いて愛鷹山系の山を歩きます。今回は須津川沿いの登山口から入り、途中袴腰岳を起点として愛鷹山と位牌岳をピストンします。2山をピストンするので累積標高は結構なものになりますが、登山道は歩きやすいと思っていたので十分歩けるだろうと思っていました。後に2つの誤算が発覚することになりますが・・・。 愛鷹山系のことを愛鷹山と呼んだり、越前岳を愛鷹山と呼んだりしていることもあって紛らわしいですが、単独の山としてはこの山系南方にある1188mのピークを愛鷹山と呼ぶようです。愛鷹山は、以前は南から登るルートが主だったようですが、登山口手前の林道が通行止になってからは、須津川沿いの登山口が一番手頃になるようです。 |
![]() 【大棚の滝第二駐車場入口】 |
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![]() 【車両通行止】 |
さて、須津川山荘そばの駐車場を目指して南西方向より須津川沿いを上がって行ったのですが、なんと、上記大棚の滝第二駐車場を過ぎたあたりで通行止になっていました。またもややってしまった感じで、林道中里線はここまでしか行けません。後で調べてわかったことですが、下図の上の方を走っている林道間門東線であれば須津山荘まで行けたようです。この林道は西の方からつながっていて途中3キロ程のダートがあるようです。 その時は、回り込むと20キロ以上走ること(合流地点手前で止められてしまっている)、間門東線も通れる保証がなかったこと、須津山荘まで直線で2キロ程のため、思い切って歩いて行くことにしました。 |
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![]() 【須津渓谷橋】 |
![]() 【大棚の滝駐車場周辺案内図】 |
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![]() 【林道間門東線:ダート】 |
準備をした後、駐車場奥の遊歩道入口から出発します。中里線が徒歩なら通れるという保証がなかったので、遊歩道を使って林道をトラバースして間門東線を歩いて向かいます。駐車場のそばには立派な須津渓谷橋があります。この橋を通る道はきちんと舗装されているのですが、橋を渡った後は奥に行かずに、南西方向に道がつながっています。 結構な階段を上がっていくと間門東線に出ます。余分な道を歩いていると思うと少し気が重いのですが、さすがに歩き初めのため足取りは軽いものですね。3キロ弱程、途中中里線と合流するなどして30分以上歩くと須津山荘が見えてきます。 |
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![]() 【案内図:現在地は登山口手前あたり】 |
![]() 【愛鷹須津山荘:無人小屋 裏手に大岳への登山口】 |
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![]() 【右方向へ進む:第一展望台入口 左は沢登り危険ルート】 |
![]() 【登山道】 |
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須津山荘は小奇麗な無人小屋です。中は薄暗いですがよく掃除されているようです。ちなみに、裏手は大岳への登山口になっています。この須津山荘前に少しスペースがありますので、車で入った場合にはここに止めるのでしょうかね。 須津山荘から歩いて間もなく第一展望台への登山口が見えてきます。上記案内図の通り、この登山口から尾根に乗って第一展望台へ向かうことになります。尾根に乗ったらすぐですけどね。 登山道は歩きやすい土の道がある一方で、岩がごろごろしたような足場の悪い場所も随所に見られました。思っていたよりも歩きにくいなというのが正直なところです。 |
![]() 【尾根出合】 |
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![]() 【第一展望台】 |
40分程上がって行くと尾根筋の道と合流します。この後はひたすら尾根を上がっていくルートになります。また、このあたりはササが伸び放題になっており、道がわからなくなることはないのですが、少しかき分けながら進むことになります。とはいえ、第一展望台までは10分程歩くと到着です。 第一展望台周辺はちょっとしたスペースになっていてのんびりくつろげます。しかし、展望台の名の割には木々やササに覆われていて展望がありません。左記写真の奥をかきわけて行ってようやく見える次第です。 少し休憩したら袴腰岳へ向かいます。しばらくはササの間を進んで行くことになります。 |
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![]() 【左:大岳 中央奥:越前岳 中央右:呼子岳】 |
![]() 【袴腰岳への登山道 ササが登山道まで出ている】 |
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![]() 【正面から袴腰岳 正確にはピークは奥の方】 |
![]() 【袴腰岳右方 左:1203ピーク 右:愛鷹山】 |
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![]() 【山頂部:袴腰岳山頂までなだらかな道】 |
しばらく歩くと正面に袴腰岳が見えてきます。山頂部分がなだらかに続いているので1248mのピークは奥になります。それにしても、結構な急登になることが予想されるようにそびえ立っていました。また、右方には袴腰岳から南東〜南に連なっている1203mピークと愛鷹山を見ることができます。 予想通り少し登り気味の道が急登に変わります。さらには段差の大きいところが多く、標高差250m程の急登を上がるのにかなり疲労させられました。やっとのことで、山頂部の道に入ると袴腰岳のピークまではなだらかな道が続いて行きます。間もなく袴腰岳山頂に到着です。 |
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![]() 【袴腰岳山頂】 |
![]() 【雲に隠れた富士山 右は位牌岳】 |
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![]() 【歩きやすい登山道】 |
袴腰岳山頂は周囲がなだらかであるため、あまりピークという感じがしません。木々に囲まれてはいるものの富士山方面は多少見えるようになっています。しかし、本日は富士山が見えませんね。 まずは、ここから愛鷹山を目指します。前半は歩きやすい登山道になっています。広々としているところでは少し道がわかりにくいですが、ほぼ一本道でしょう。途中から、登山道の土が非常に柔らかくなり靴にくっつくなどして滑りやすくなります。この土には苦戦させられました。 途中1203m地点の馬場平を越えて一旦下って最後急登を登り返すと愛鷹山山頂です。 |
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![]() 【滑る土の登山道】 |
![]() 【愛鷹山山頂:晴天なら正面左に富士山】 |
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![]() 【金時山方面】 |
この山頂は、ササを伐り開いた後なのか芝の上にいるような感じで、そこそこの広さもある感じのいい山頂でした。晴れていれば正面に富士山も見える最高の山頂でしょう。標高こそ、愛鷹山系では地味な高さですが見事な山ですね。ここはさらに風もあまり吹いていなかったので、早めのお昼をとることにしました。 十分休憩をとったら出発です。帰りも柔らかい土には苦戦させられますが、特に問題もなく袴腰岳まで戻ってくることができました。位牌岳に行くかどうかは袴腰岳での富士山の見え方で決めようと思っていたのでした。 |
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![]() 【富士山と越前岳(右)】 |
![]() 【奥:越前岳 手前:鋸岳】 |
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愛鷹山ではほとんど見えなかった富士山ですが、袴腰岳では結構上の方まで見えてきていました。結局時間的には余裕があったので、予定通り位牌岳に向かうことにしました。鋸岳はいつ見ても険しそうですね。 位牌岳への道は若干アップダウンがありますが、割と歩きやすい道が続きます。目的地である位牌岳がずっと見えているので、そういった面でも歩きやすかったですね。 しばらく歩くと池の平への分岐があります。位牌岳を目指すのでしたらこちらから登るのが一般的なようですね。この分岐を過ぎたあたりから雪がちらほら見えるようになってきます。 |
![]() 【位牌岳】 |
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![]() 【富士山見えるかな?】 |
![]() 【池の平分岐】 |
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![]() 【ガスってきた山】 |
![]() 【登山道上の雪】 |
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最後の上りに差しかかった頃からガスってきました。元々晴れる様子もなかったので仕方ないでしょうね。山頂付近に近づくとまとまった雪が見えてきましたが、山頂に到達しても日陰に少々ある程度でした。 山頂では1名単独行の方がいました。池の平から登って来られたそうで、少し近辺の山の話をしました。最近静岡の山を登っていたせいか話が盛り上がって良かったです。 しばらく話をしていましたが、一向に晴れる気配はありませんでしたので下山します。池の平分岐まで一緒に下山して、またどこかで会いましょうということで分岐でお別れしました。 |
![]() 【位牌岳山頂:単独行の方の荷物がかかってます】 |
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![]() 【ザレた登山道】 |
![]() 【須津山荘内】 |
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![]() 【大棚の滝】 |
帰りは割とテンポよく下ってくることができました。尾根の分岐を過ぎた後は、少し荒れている場所やザレている場所があるので慎重に下っていきます。それでも、結構順調に下ってくることができたのではないでしょうか。 せっかくですので須津山荘内の写真を撮った後、今度は林道中里線を歩いて帰ることにしました。車はやはり通れないようになっていましたが、歩いて入るのは特に問題ありませんでした。最後、大棚の滝を見て駐車場に戻りました。大棚の滝は吊橋があるのでそちらまで行けばもっと近くから見ることができますよ。 |
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今回も好天には恵まれませんでしたが、静かな愛鷹山系の山歩きをすることができたのではないでしょうか。天気が良ければ袴腰岳以降は富士山を片隅に見ながらの山歩きになるのではないかと思います。 |