あおざさやま
 青笹山
登山日: 2009年12月31日(木)   標高:1550m(青笹山)
    累積標高差 : 904m(登山口から630m)


 12月31日(木)    葵高原 7:30  → 地蔵峠 8:40 → 仏谷山 9:05
   →  細島峠 9:15 → 新道分岐 9:40
   →  青笹山山頂 10:05(〜10:30) → 新道分岐 10:55
   →  葵高原 12:00

 

 本日は安倍東山稜にある青笹山に向かいます。半日程度でそこそこ登り甲斐のある山ということで選んでみました。

 登山口は、ワサビ発祥地として知られている有東木集落を抜けて林道を奥に行くとある葵高原になります。標高920mの地で路面凍結が気になるところでしたが、朝は暖かく登山口で0℃程でした。天気もこの時点では予報通り晴れで、ここ2回程恵まれなかった展望に期待が高まります。

 葵高原付近の道は幅が広くなっているため、駐車場というよりは路肩に止める感じになります。自分が止めた後にすぐ到着した車はさらに奥に行って、地蔵峠に近い場所に駐車していました。

【葵高原 駐車場】 
  
【案内図抜粋】
 ルートは地蔵峠に上がった後、稜線上を仏谷山、細島峠を経て青笹山を目指し、帰りは細島峠まで戻らずに、その手前の新道から下ることにしました。そうすると下った先がちょうど葵高原になります。ちょうど周回することになります。

 準備ができたら林道の奥の方へ向けて出発です。しばらく舗装された道を歩いていると、壁のように見える山の間に向かって行きます。あの奥に地蔵峠があるのでしょうか。

 やがて、案内看板があります。1から20まで辿って行くと青笹山に到着するようになっているようです。林道はまだ続いていますが、この看板横からトラバースするように登山道があります。

【地蔵峠方面】 

【案内看板】 
 
【入口付近の登山道】
 この登山道は入口付近から荒れていたので、林道歩きにしようか迷いましたが結局登山道を進むことにしました。足場が多少悪いのはいいのですが、とげのある植物があちらこちらにあって引っ掛かるのは大変でした。やがて再び林道に出て2番の看板がありました。ここまでは林道歩きの方が良さそうですね。

 林道を渡って再び登山道に入ります。山葵田らしい場所の横を上がって行きます。その後は山に入りますが、歩きやすい土の道になっています。3,4を経て5番「正木峠」との表示があり再び林道に出ます。この道を少し歩くと6番があり再び登山道です。先に奥に行った車はこの6番の前に止まっていました。
 
【林道出合 2番】
 
【山葵田跡地?】

【正木峠 再び林道出合】
 
【地蔵峠入口】

【お地蔵さん】 
 
【登山道の雪】
 
【9番 もう少しで地蔵峠】
 登山道に入って間もなくかわいいお地蔵さんがいます。地蔵峠という名と関連があるのでしょうか。やがて標高が上がってくるにつれて登山道の雪が目立ってきます。

 9番を過ぎると地蔵峠は間もなく・・・のはずです。このあたりになると、一部踏み固められて凍りかけている箇所もあったので慎重に進みます。数人分の足跡がありましたが、軽アイゼンを付けていたのは1人だけのようですね。自分はとりあえず付けずに進みます。

 左手に下十枚山と岩岳を見ながら地蔵峠に到着です。峠にはそれまであった雪がありませんでした。日の当たり具合などにもよるのでしょうね。
 
【地蔵峠まで続く雪道】
  
【地蔵峠】
 
【富士山】

【左奥:下十枚山 右:岩岳】 

【仏谷山への上り】
 地蔵峠で軽く休憩をとった後に出発です。歩きはじめて間もなくの頃でした。開けた場所が出てきて左を見てみるとなんと富士山が見えました。天気が悪くなってきていたので今日は無理かなと思っていたのですが、大晦日に無事見納めをすることができました。なお、これが本日最初で最後の富士山になりました。また、この場所から振り返ると、岩岳や下十枚山が見えました。十枚山は奥で隠れているのですかね。

 景色を堪能するのもそこそこにまずは仏谷山への上りに入ります。この登りはしっかりと雪があり結構急だったので慎重に歩きます。峠から100m弱程高度を上げると仏谷山に到着です。
 
【仏谷山(1503m)】

【稜線上登山道】 

【細島峠】 
 仏谷山以降は歩きやすい登山道が続きます。雪の中をさくさく歩いていきます。このような道は歩いていて気持ちがいいですね。その後、しばらく下りがあった後細島峠に到着です。ここからも葵高原に行けますが、今回はこの道は使いません。

 峠から上るように歩いていくと山が見えます。青笹山と言いたいところですが、青笹山手前にあるうつろぎ山と言った方がいいでしょう。うつろぎ山は標高1558mで青笹山よりも高くなっています。
途中展望を見てみると完全にガスっていますね。

 やがて19番の看板が見えてきます。山頂までもう一息といったところでしょうか。

【登山道からうつろぎ山】  

【ガスってきた展望】  

【青笹山までもう一息】  
 山頂手前に急登があります。ちょっとした岩場になっていて結構滑りましたが、慎重に上って行きます。下りはちょっと厳しいでしょうかね。

 山頂直下に限りませんが、稜線上はひたすらササがあります。これが、青笹山の由来になったのでしょうか。山頂の周囲もササで囲まれています。

 山頂手前のうつろぎ山(1558m)を越えて間もなく青笹山山頂に到着です。それまでの道でも結構雪がありましたが、山頂にも結構な雪がありますね。広々としていて、のんびりとくつろげそうな山頂です。ちなみに20番の看板もきちんとあります。一応1〜20番の看板は写真に収めてきました。 

【急登】   
 
【西方向の展望】  
 山頂はご覧の通り開かれており見事な展望が見えるはずでしたが、かなり曇ってきており近くの山しか見ることができませんでした。地蔵峠付近で見えた富士山もすっぽりと隠れていますね。

 ササのおかげか風は意外と直接当たらないのでここでお昼をとることにします。強い風が当たらなければと思ったのですが、やはり動かないでいると一気に寒くなってきます。相変わらず指先にはすぐきますね。

 お昼をとった後、急な下りに備えて軽アイゼンを装着すると同時に、強風に備えて冬季用グローブを使います。上りでも風の強い場所では使っていましたけれどね。

【青笹山山頂】  
 
【山頂看板】 

【富士山は見えず】  
 
【軽アイゼンとグローブ】  
 十分休憩をとった後下山開始です。軽アイゼンが効いて快適に下っていきます、と言いたいところですが、雪のないところも結構あるのでなかなか歩きにくいところもありました。
 特に新道への分岐に入った直後は急な下りになっているのですが、足元が岩や木の幹になっている部分も結構あってかなり歩きにくかったです。しばらく下ってもうまとまった雪はないだろうという場所で軽アイゼンを外しました。

 しかし、下山開始時あたりから雪が降り始めていて登山道は下の方まで白くなっていました。湿っていて滑るため慎重に下っていくことになります。

【急な下り】

【雪の降りしきる登山道】
 
【新道分岐】
 
【山葵田】
 
【登山口へ】 
 登山道をしばらく下って行くと、やがて新道分岐に出ます。ここが、新道と細島峠への分岐になるわけですね。下りですから合流と言った方が良いのかもしれません。

 下って行く途中山葵田も見ることができました。このあたりはそれほど長い距離ではありませんが、岩がごろごろしていて少し歩きにくかったですね。
 やがて林道と合流し下って行きます。そしてようやく登山口に到着です。登山口も雪が降っていましたが、積もるまでには至っていませんでした。ちなみに気温は−1℃で登り始めた時よりも低くなっていました。 
 今回は天気が崩れて雪まで降ってくるような状況でしたが、地蔵峠付近で富士山を見ることができたのは幸いでした。ちなみに平野部は晴れ渡っていて、山間部との天候の違いを思い知らされます。また、久々の軽アイゼン装着で感触を確かめることもできました。いろいろな意味でいい登り納めになったのではないでしょうか。


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