たかどっきょう・かんがたけ | |
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登山日: 2010年1月2日(土) | 標高:1134m(高ドッキョウ)、897m(貫ヶ岳) |
累積標高差 : − m(登山口から約750m) |
1月2日(土) | 樽峠入口 7:10 → 樽峠 8:00 → 平治ノ段 8:40(〜9:00) | ||||
→ | 貫ヶ岳山頂 9:55 → 平治ノ段 11:00 → 樽峠 11:30 | ||||
→ | 高ドッキョウ山頂 12:50(〜13:30) → 樽峠 14:30 | ||||
→ | 樽峠入口 15:05 |
本日は、樽峠を起点に静岡山梨両県の県境の稜線を歩いて貫ヶ岳及び高ドッキョウを往復します。貫ヶ岳は樽峠から東に歩いた先にある平治ノ段から山梨側に入った山で山梨百名山、高ドッキョウは樽峠からひたすら西側に歩いた先にある山で、静岡の百山かつ山梨百名山になっております。高ドッキョウからさらに北西へ歩いて行くと、12月31日に登った安倍青笹山へ繋がって行きます。 登山口である樽峠入口は清水の奥にあります。標高は400m弱で、自宅を出た時には気温が3〜4℃あったので、氷点下になるかならないか程度だろうと思っていたのですが、現地は−4℃でした。山間部は冷え込むようで、登山口で経験した気温としては過去最低のものになりました。 |
![]() 【樽峠入口】 |
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![]() 【入口から樽峠方面】 |
登山口ですが、上記の写真をご覧になっての通り駐車場はなく、路肩に数台止められるだけのようです。ちょっとした看板があるだけで、駐車場もないのですが、舗装された道路の終点と覚えておいたら特に問題なく到着することができました。最終的には3台とまっていたようですが、自分はこの日一番でしたので問題なく駐車できました。 樽峠へは、ここからまず右手に樽峠方面と茶畑を見ながら進んで行くことになります。少し歩くと間もなく、小川沿いの樹林帯の中に入ります。所々河原のような場所や木橋を渡るような登山道といったところでしょうか。気温は先に書いたようにかなり低かったようですが、風が全くなかったのであまり寒さは感じませんでしたね。 |
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![]() 【登山道1】 |
![]() 【登山道2】 |
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![]() 【ヒュッテ分岐】 |
登山道をしばらく歩いていると、ヒュッテとの分岐があります。結局見には行かなかったのですが、行き先には個人所有の小屋があるようです。さらに歩いて、少し岩のごつごつした所を通った後に水場があります。この時期でも凍ることも枯れることもなく水が出ていました。水場を過ぎて、山の斜面をじぐざぐに登っていくと視界が開けて樽峠に到着です。 ここがちょうど県境になります。ちなみに静岡側からだと約60分ですが、山梨側の登山口からだと30分程で樽峠に到着できるようです。 少し休憩したらまずは東に向かって歩きます。なだらかな山道を進んで行くと間もなく貫ヶ岳入口の看板があります。 |
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![]() 【木橋と水場】 |
![]() 【樽峠】 |
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![]() 【平治ノ段・貫ヶ岳方面へ】 |
![]() 【平治ノ段への道】 |
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![]() 【平治ノ段】 |
看板のあるあたりから急登になり、ひたすら階段が続きます。なかなかしんどいですが、150m程上がるとなだらかになり、上記のような笹藪に囲まれた場所を通過すると平治ノ段に到着です。少し広くなった分岐といったところでしょうか。ここから少し上がったところに展望台があるのでそちらに移動します。 雲ひとつない空の下、見事な富士山を眺めることができました。年末は富士山の全体像を見ることができませんでしたが、昨日に引き続いてよく見える日になりました。南アルプス方面に目を向けると、奥に雲がかかっていて手前の山しか見えませんでした。中央が山伏〜八紘嶺あたりで、右が七面山あたりだと思うのですがどうなのでしょうか。 |
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![]() 【平治ノ段展望台より富士山】 |
![]() 【山伏〜八紘嶺〜七面山方面?】 |
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![]() 【十国展望台】 |
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展望台での景色を堪能した後、貫ヶ岳へ向かいます。貫ヶ岳山頂は平治ノ段より低い位置にあるのですが、結構なアップダウンが続きます。歩き始めてすぐに十国展望台があり、案内板には「中貫ヶ岳」と表示された場所に晴海展望台がありました。だいたいこのあたりが中間点でしょうか。ちなみに案内板ですと、平治ノ段をかっこ書きで南貫ヶ岳と記していました。貫ヶ岳連峰といったところですが、貫ヶ岳の標高が一番低いですね。 この展望台ですが、いずれも見事な富士山を眺めることができます。特に晴海展望台は山裾からのきれいな富士山を見ることができました。 |
![]() 【貫ヶ岳への道】 |
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![]() 【貫ヶ岳山頂】 |
さらに歩いていくと樹林帯に入り薄暗くなります。途中中沢登山口方面への分岐を過ぎて、最後に急登を登り終えると貫ヶ岳山頂に到着です。実は、富士山はもちろん南アルプス方面の展望を期待していたのですが、木々に囲まれてほとんど展望はありませんでした。また、山頂はあまりスペースがありません。静かな山頂で一時を過ごした後引き返します。 帰り道でも、富士山はもちろんのことですが、安倍東山稜の山々や愛鷹連峰、毛無山塊などの周囲の山々がよく見えて目を楽しませてくれます。とにかく、南アルプス方面を除くと晴れ渡っていましたね。 |
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![]() 【貫ヶ岳山頂からの富士山】 |
![]() 【登山道から青笹山】 |
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![]() 【愛鷹連峰】 |
帰りもアップダウンを繰り返す登山道を進みます。道そのものは歩きやすい土の道ですね。急な坂では少し滑る程度でしょうか。1時間程歩くと平治ノ段まで戻って来ることができました。小休憩をした後に樽峠まで一気に下って行きます。 途中振り返ってみましたが、貫ヶ岳は見事に木々で覆われた山ですね。行きはどの山かわからなかったので気にしませんでしたが、こう見るとなかなかインパクトがありますね。 長い階段を下り終えてしばらく歩くと再び樽峠に戻って来ることができました。なんとか午前中に高ドッキョウに向かうことができそうです。 |
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![]() 【毛無山塊と右手に長者ヶ岳天使ヶ岳】 |
![]() 【貫ヶ岳を振り返って】 |
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![]() 【樽峠再び】 |
高ドッキョウへの道は、時々アップダウンがあるものの前半はなだらかに登っていきます。途中振り返ると、先ほど登った平治ノ段から貫ヶ岳方面を眺めることができます。また、右手には安倍東山稜が見えています。 しばらく高度を上げて中間地点くらいになると、道が狭まっていて木の幹や石と石の間を通るような道があって手を使わせられました。危険というほどでもないですが、ここが少々厄介でしょうか。 さらに進んで行くと南方向に開かれた展望台があり、真富士山・竜爪山方面を眺めることができました。 |
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![]() 【登山道】 |
![]() 【左:中貫ヶ岳 右:平治ノ段】 |
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![]() 【安倍東山稜】 |
![]() 【少し荒れた箇所】 |
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![]() 【竜爪山と真富士山】 |
![]() 【最後の急登】 |
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![]() 【高ドッキョウ山頂】 |
やがて最後の急登に取り掛かります。それまでに歩いた疲労もあるかもしれませんが、少し歩くと少し休みたくなるほどしんどかったですね。とにかく一気に登って行きます。ようやくなだらかなところに入り、少し歩くと山頂に到着です。 山頂は木々に囲まれて展望がありませんが、富士山方面だけはある程度見えるようになっています。刈り払われた頃はもっとよく見えたのかもしれませんがね。 ここでようやくお昼を取ります。時間帯的には樽峠に戻ったあたりが良かったのでしょうが、やはり山頂でと思いここまで引き延ばしてしまいましたね。 |
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![]() 【高ドッキョウからの富士山】 |
![]() 【山葵畑?】 |
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![]() 【登山口へ】 |
高ドッキョウ山頂でゆっくり休んだ後下り始めます。この日は、朝こそ寒かったもののお昼には結構気温が上がってきていたのですが、さすがにじっとしていると体がかなり冷えてきますね。 お昼が効いたのか快調に下って行くことができました。そのせいか、すねを木の幹にぶつけたのは余分でしたけれども。本日3回目の樽峠へ着いた後少し休憩して登山口まで戻ります。全体的に道は歩きやすいですので、下りはある程度体力が残っていれば速いですね。15時過ぎには登山口まで戻ってくることができました。 |
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本日は少し長い行程になったわけですが、なかなか充実した山歩きができたのではないでしょうか。特に平治ノ段〜貫ヶ岳にかけては見事な富士山やその周囲の山々を見ることができました。明け方こそかなり冷え込みましたが、昼間は気温が上がったことと風があまりなかったせいか、あまり寒さを感じることはありませんでした。思っていた以上の今年初の本格的登山となりました。 |