はっこうれい・ばらのだん | |
![]() |
|
登山日: 2010年3月27日(土) | 標高:1918m(八紘嶺)、1648m(バラの段) |
累積標高差 : 約1500m(登山口から約1000m) |
3月27日(土) | 登山口 7:50 → 林道出合 8:40 → 安倍峠分岐 9:00 | ||||
→ | 八紘嶺山頂 10:25(〜55) → 安倍峠分岐 11:40 | ||||
→ | 新安倍峠 12:20 → 安倍峠 12:30 | ||||
→ | バラの段山頂 13:00(〜20) → 安倍峠 13:40 | ||||
→ | 林道へ 14:25 → 林道出合 14:40 → 登山口 15:10 |
本日は八紘嶺に登ります。今週は残業続きでほとんど運動をしていないどころか、疲労もたまっていたため地元の山に登ることにしました。標高はそれなりにはあるものの、登山道がよく整備されていて歩きやすいのも選んだ理由ですね。当初は大谷嶺への縦走も検討していて、これは、八紘嶺山頂に到着時の天候や体調により決めることにしました。 登山口は梅ヶ島温泉から山梨県に抜ける林道に入った直後あたりにあります。林道そのものは4月までは通行止めのようで、試しに進んでみましたが登山口からちょっと先に行ったところで通行止めになっていました。 |
![]() 【安倍峠八紘嶺登山口】 |
||
![]() 【ガスっている山頂方面】 |
駐車場所は梅ヶ島温泉にある駐車場を考えていましたが、林道が通行止めで手前にそこそこ広い路肩があったので、そちらにとめることにしました。本当は早朝から登る予定だったのですが、前夜も残業で早い時間に起きられずに自宅出発が6時頃で7時半過ぎに登山口付近に到着する状態でした。準備をして8時前には出発します。 登山口の気温は1度で、標高が高いとはいえ結構冷え込んでいました。また、天気は平野部では晴れでしたが、こちらでは少し雨が降るような天気で、結局ずっと曇っていました。登山口から山頂方面を眺めますがガスっていて全く見えませんね。 |
||
![]() 【よく整備された道】 |
![]() 【林道出合手前】 |
||
![]() 【周辺案内図】 |
|||
![]() 【林道出合横の八紘嶺登山口】 |
登山道はよく整備されていて、歩きやすくなっています。最初の砂利道だけは少し足がとられましたが、その後の土の道は歩きやすいです。ただし、九十九折りにずっと登っていくために結構疲れさせられます。予想通り体は重かったですが、ゆっくりゆっくり登って行きます。約400mちょっと高度を上げると林道に出ることができます。ちょうど、作業をしているおじさんがいて、今日はとても寒いねとのこと。やっぱり結構冷え込んでいるようです。 林道出合のすぐ横に八紘嶺に登って行く登山口があります。この林道出合のそばには駐車場らしいスペースがありますので、林道が開通すればここまで車で来ることができますね。 |
||
![]() 【林道出合より南方を見て:奥に駐車スペース】 |
![]() 【安倍峠分岐 左:八紘嶺 右:(新)安倍峠】 |
||
八紘嶺への道を進みます。登山道の歩きやすさは変わりません。幅の広い土の道を進んで行きます。やがて安倍峠への分岐があります。さらに歩いて行くと霧氷した木々を見ることができました。足元に雪こそありませんが、やはり結構寒いということでしょうか。 やがてガスの中に入りました。とはいえ、ずっとガスの中というわけではなく出たり入ったりという感じでしたが。ただし、展望はずっとありません。稜線に出ると、山梨方面の景色こそ見ることができましたが、周囲の山々は低山以外全く見ることができませんでした。 |
![]() 【霧氷した木々】 |
||
![]() 【ガスの中へ】 |
![]() 【稜線に出た直後の山梨方面(富士川沿い)】 |
||
![]() 【稜線の道】 |
|||
![]() 【ロープのある岩場】 |
霧氷は山頂までずっと見ることができました。展望もなく、まだ花などもない季節ですが、この霧氷だけは本当にきれいでしたね。恐らく暖かかったら見られなかったでしょうね。 稜線を順調に進んで行きますが、1箇所誤って旧道と思しきルートに入ってしまいました。進もうと思えば進めたかもしれませんが、結構荒れていたので戻って現在のルートを進みます。もしかしたら冬用ルートかもしれません。道の整備具合でだいたい判断できるでしょうか。所々分岐らしき場所があるので少し注意をしながら進みます。 そのうち、旧道との合流点らしき場所もありました。また、ずっと雪が見られなかったのですが、このあたりからは時々残雪が見られるようになります。 |
||
![]() 【旧道との合流点らしき地点】 |
![]() 【残雪】 |
||
![]() 【展望は全くなし】 |
![]() 【八紘嶺山頂:大谷嶺及び七面山への縦走ルート分岐】 |
||
![]() 【山頂の様子】 |
開けた場所に出ますが、やはり展望は全くありません。そもそもここから何が見えるのかも全くわかりませんね。1881ピークを過ぎて一旦下り登り返すと八紘嶺山頂に到着です。山頂もちらほら雪が見られる程度ですね。 山頂はそこそこのスペースがありくつろぐにはいい感じです。ただし、木々に囲まれているため天気がよくても展望は限られそうですね。実際、南アルプスは大谷嶺方面に歩いて行かないとあまり見えないようです。 |
||
山頂でお昼をとることにします。風はあまりないにも関わらずかなり冷え込んできます。軽くおにぎりを食べ終わった頃には手袋をした指先が痺れてくるほどでした。これまでの経験からすると氷点下ではなかったかと思います。 当初予定した大谷嶺への縦走は、雪の溶け具合を見る限りでは行けそうな気もしましたが、残っている箇所ではこの寒さではアイスバーンと化していそうでしたし、そもそも展望が全くないのに苦労をして縦走をしてもということでやめました。今回は冬用グローブを持っていなかったので、風が強くなってくるとまずいというのもありました。 |
![]() 【霧氷】 |
||
![]() 【山頂付近の登山道】 |
大谷嶺への縦走の代わりに安倍峠からバラの段に登ることにしました。ガイドでは、バラの段〜八紘嶺へのルートが紹介されていましたので、ちょうど逆の順番に登る感じでしょうか。 一旦安倍峠分岐まで戻ることになります。ロープのある岩場が数箇所ありますので、そこは要注意ですがその他は順調に下って行きます。実は山頂付近では時々雪が降っていたのですが、分岐まで戻った頃には雪はやみ、標高が下がったせいか暖かくなってきました。 分岐から今度は安倍峠に向かいます。最初は歩きやすい道でしたが、やがて、ぬかるんだ場所や枯れ枝で塞がれた箇所が結構ありました。こちらは少なくとも冬季は歩かれていないでしょうから、荒れているのかもしれません。 |
||
![]() 【安倍峠への道】 |
![]() 【アップダウンが続く:枯れ枝で塞がれた場所も】 |
||
また、この道は随所にアップダウンがあって、思ったより体力を消耗させられました。やがて新安倍峠に到着です。ここには駐車場とトイレがあります。林道が通れるようになると、林道出合の駐車場と同様にこちらにとめて登る人も結構いるのかもしれません。 峠のベンチで一休みをしたら安倍峠に向かいます。しばらくは林道を歩いて行きます。通行止め中ですので、のんびり歩いて行くことができました。途中、通行止めの箇所もありました。実際は、かなり手前から通れないようになっているわけですがね。さらに進んで行くと安倍峠入口の看板があります。ここを下って行くと安倍峠です。 |
![]() 【新安倍峠】 |
||
![]() 【林道を歩いて】 |
![]() 【林道通行止め】 |
||
詳しくは知りませんが、安倍峠が登山道上(昔からの道)の峠で、林道上の峠が後にできた新安倍峠なのでしょうかね。実際、当然といえば当然ですが、安倍東山稜から八紘嶺につながる稜線の中でこの地点が一番標高が低くなっています。 安倍峠からバラの段への道は、最初から急登の連続です。八紘嶺を登った後の足には結構効いてきました。急登を登りきってなだらかになった後一旦下ります。ここからの登り道がやせていて、慎重に上がって行きました。ここを登りきるとバラの段山頂です。 |
![]() 【安倍峠入口】 |
||
![]() 【安倍峠】 |
![]() 【バラの段への道】 |
||
![]() 【山頂直下の急登】 |
![]() 【コガラのようです】 |
||
![]() 【山頂の札:標高は誤り?】 |
山頂手前には小鳥が何羽もいて、見える位置に来ても飛んでいかなったので写真を撮ってみました。ブログで教えてもらい調べたところシジュウカラの仲間のコガラのようです。あくまで推測ですけどね。 山頂は道幅+α程度のスペースしかなく小じんまりとしていますね。ここからは富士山が見えるようですが、このガスった中では見ることはできません。ただし、これだけ木々が成長していると、晴れていても少し見にくいのではないかなと思います。最近はこの付近の伐採をしていないのでしょうね。 |
||
![]() 【山頂の様子:中央に三角点】 |
![]() 【富士山方面】 |
||
![]() 【再び安倍峠へ】 |
バラの段で一休みをしたら下山開始です。山頂直下の急坂だけは注意して後は順調に下って行きます。安倍峠に下った頃に少し日が射してきました。本当によくわからない天気でしたね。 安倍峠からは、林道沿いの道を進んで行きます。よく整備された道で歩いていて気持ちが良かったですね。途中安倍川の水源地もありました。水源地を過ぎると川沿いの道になります。 このあたりから、だんだん道が途切れるようになって、はっきりしているところと全然道が見当たらないところがありました。 |
||
![]() 【よく整備された道】 |
![]() 【安倍川水源地】 |
||
![]() 【川沿いの道に】 |
![]() 【渡渉地点?】 |
||
![]() 【道らしき場所はなし】 |
道が出てきたり消えたりは何回か続いたのですが、道がほとんど見当たらなくなってきたことから斜面を登って林道に取りつくことにしました。本来の道ではありませんので足場が悪いですし、木々の間をよじ登るにも四苦八苦するような状態でしたが、なんとか最後の薮も突破して林道に出ることができました。 林道をしばらく歩いていると、安倍峠旧歩道入口があって、さっきの道がここに続いています。入口付近の道はしっかりしていましたので、先ほどの場所から岸をトラバースしながら歩いていればここまでこれたのでしょうね。どちらが楽だったのかはわかりませんが・・・。 |
||
![]() 【奥に目印は見えますが・・・】 |
![]() 【ここから斜面を登る】 |
||
![]() 【右手の薮を突破すれば林道へ】 |
![]() 【安倍峠旧歩道入口】 |
||
![]() 【林道出合へ】 |
この林道を歩き続けると林道出合のところまで戻ってきます。その後は、歩きやすい道を順調に下る予定だったのですが、かなり膝にきていたのでゆっくりゆっくり歩くような状態でした。それでも、道がいいですのでそれなりの時間で下ってこれましたね。 本日は展望には全く恵まれませんでしたが、きれいな霧氷が見られましたし、さまざまな場所を歩いて充実した山歩きができたのではないかと思います。 大谷嶺はまた天気のいい日にお預けですね。 |
||
|