ゆふだけ
 由布岳
登山日: 2010年5月1日(土)   標高:1583m(西峰:最高峰)1582m(東峰)
    累積標高差 : − m(登山口から約810m)


 5月1日(土)    登山口 5:55 → 合野越 6:30 → マタエ 7:40
   →  西峰 8:00(〜20) → 御鉢巡り → 東峰 9:00(〜20)
   →  マタエ 9:35 → 合野越 10:20 → 登山口 10:35

 

 本日は、前日の長崎から九州を横断して大分由布岳に登ります。前日の夜中に由布岳登山口駐車場に到着して車中泊をしました。目印がなくわかりにくい場所だと思ったのですが、それもそのはずで広大な草原が広がっていたのでした。 

 ちなみに、登山口のあるやまなみハイウェイは走り屋がいて一晩中猛スピードで車が走っていました。音はあまり気にしない方なのと、かなり疲れていたせいかよく眠ることはできましたが。ちなみに、この駐車場には一応トイレと水道があります。そのせいか、他にも何台か車中泊をしている車がとまっていました。

【夜明けの由布岳】 
  
【正面登山口駐車場】
 今日は日程的に余裕があるのでゆっくり出発する予定でしたが、次々に車がとまって出発して行くので、結局6時前には出発することになりました。人気の山という話は聞いていましたので、登山道が混み合う前に登りたいというのもありました。

 駐車場から道路を渡るとすぐに登山口があります。ちなみに、登山口側には有料駐車場もあります。帰って来た時の無料駐車場の状態がひどくて出るのに苦労したので、正直これなら有料駐車場にとめてもいいかなと思ったくらいでした。GWという特殊要因もありますが、休日は早朝でないと無料駐車場にはとめにくそうです。

【登山口】 

【由布岳麓までの道:正面は飯盛ヶ城】 
 
【登山道分岐】
 登山口といっても山登りが始まるわけではなく、しばらくは正面に由布岳を眺めながら広い草原を歩いて行きます。これほど山裾まですっきり見える山もないでしょうね。広々としていますので気持ちよく歩くことができました。これだけでも人気の山というのがわかる気がします。

 山の麓あたりまで歩いて行くと正面登山道と東登山道との分岐があります。ここでは、正面登山道に向かって行きます。
 
【登山道】 
 
【合野越】
 
【樹林帯の道】 

【九十九折れに続く道】 
 
【登山道中からの展望】
 分岐からは登山道に入って行きますが、なだらかな歩きやすい道が続きます。しばらく歩くと少し広々としたスペースのある合野越に到着します。実際、下山時にはここでくつろいでいる方が結構いました。ここは、西登山口コースとの合流地点になります。

 合野越からは本格的に上り始めます。最初樹林帯の道を通って少し開けた場所に出た後は、斜面に沿って九十九折れに上って行きます。九十九折れになっているのであまり急斜面はなく、よく整備されているためにとても歩きやすかったです。ある程度上がって来ると展望が開けて、九重山群などを見ることができました。

【石の階段】 

【徐々に見えてきた岩場】

【マタエ(西峰と東峰の分岐)】
 上って行くと、それまでの歩きやすいなだらかな道から石の階段やザレた道などのある急登に入ってきます。ここを上りきるとマタエに到着です。ここは、西峰と東峰の鞍部になります。まだ、日が当っていないうえに風のよく通る場所でしたので非常に寒かったです。ここからは、完全な岩場になりますので、ストックとカメラをしまってまずは西峰を目指します。

 最初のとっつきからなかなかの岩場です。ただし、つかむところはしっかりありますので、岩場に慣れていない自分でも問題なく進むことができました。ストックを持ったままはさすがに無理そうですが・・・。

【岩場1】

【岩場2】 

【岩登り核心部 左下から中央 中央から左上へトラバース】

【トラバース地点を見上げて】
 少し上って行くと正面に岩場が見えます。前を歩いていたグループの方が、ここが一番危険なので注意するようグループの方に話していましたので慎重に進むことにします。直登するよりもトラバースする方が難しい気がしますね。とはいえ、下の見えない場所ではないので、高所恐怖症の自分でもあまり高度感を感じずに済んだのは助かりました。おかげさまで、無事に進むことができました。濡れてさえなければ足場もしっかりしています。
ここを下りたくないという理由で御鉢巡りをしている人がいたくらいですので、注意するにこしたことはないかもしれません。
 

【側面からのトラバース地点】
 
【山頂を眺めて】

【山頂の様子】 
 核心部を過ぎた後も岩場は続きますが、その後はそれほど厳しい箇所はないと思います。やがてなだらかな道に入ると間もなく西峰山頂に到着です。

 山頂は広々としたとまではいかないにせよ、のんびりするにはちょうどいいスペースがあります。何よりも全方向に開けていますので見事な展望を得ることができます。少しガスっているのが残念なところでしょうか。

【西峰山頂】 

【西峰からの東峰】 

【九重山群】  

【傾山と祖母山】   

【御鉢巡りの道】  
 山頂でのんびり展望を楽しみつつ休憩した後、当初はマタエに戻って東峰に登る予定でしたが、前のグループの方が御鉢巡りをするということで自分も歩いてみることにしました。ルートはしっかりとしているようです。

 山頂からはしばらく下って行きます。やはり目を惹くのは鞍部にある岩場でしょうか。ちょうど前のグループの方達が登り降りしているのを見たのですが、やはり時間をかけて進んでいるようでした。しかし、近づいてみるとそれほど険しくないような気がしてステッキを出して進むことにしたのでした。

【鞍部の岩場】 

【反対側からマタエを眺めて】  
 
【下った鞍部の岩場を見上げて】 

【鞍部の岩場とその後に上った場所を振り返って】  

【東峰までの道】  
 手足をフルにというほどではないにせよ、やはり岩場ということで、登ったり降りたりを繰り返します。飽きさせることのない道が続きます。

 鞍部の岩場を通り過ぎると、今度は上り返して行くことになります。実は、ここを西峰からの下り道のような土の道を想定していたのですが、岩場をずっと上って行くことになります。両手で踏ん張って登る必要のある場所があって結局ステッキをしまいました。その後も巨岩の間を通ったりしながら東峰を目指して行きます。

【立ちふさがる巨岩】  

【道中からの西峰】  

【東登山口分岐】   

【山頂の様子】   

【東峰山頂】    
 途中東登山口への分岐があります。当初ここから鶴見岳へ縦走することも考えましたが、結局一回下まで下ってまた登るのでやめた経緯があります。東登山口に駐車できれば両方登れますが、せっかくなので正面からということで、今回の一般的なコースを選んだのでした。

 分岐からは最後の急登になります。思った以上に急な道を登りきると東峰山頂に到達です。いい時間になってきたせいか、山頂も結構にぎわっていますね。ここも見事なパノラマが広がっています。東側にありますので、鶴見岳がよく見えました。 

【東峰より来た道を振り返って】  

【鞍部の岩場】   

【正面に鶴見岳】  

【西峰の登山ルートを見下ろして 中央上部が核心部】   

【再びマタエに】   
 山頂で一休みをしたら下山開始です。東峰と西峰では若干西峰の方が高いため、最高峰は西峰になります。ただし、下っていて思ったのは、東峰からマタエまでは急登ではあるものの危険個所はあまりないということです。登りやすさでは東峰になりますね。

 マタエに下った時にはすっかり明るくなっていました。登ってきた時とは全然雰囲気が違いますね。その後はなだらかな道を下って行きます。この頃になると登ってくる人が多くかなりの人とすれ違いました。下山中にはツツジ、そして登山口付近では再び見事な由布岳を見ることができました。 

【九十九折れの道を見下ろして】   
 
【ツツジ】  
 
【再び正面から由布岳】   


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