おくちゃうすやま
 奥茶臼山
登山日: 2010年6月20日(日)   標高:2474m(奥茶臼山)
    標高差 : しらびそ峠から640m




 6月20日(日)    しらびそ峠 6:10 → 前尾高山 6:40 → 尾高山 7:30
   →  奥尾高山 8:10 → 岩本山 9:10 → 奥茶臼山山頂 10:20(〜40)
   →  岩本山 11:35 → 奥尾高山 12:30 → 尾高山 12:55
   →  前尾高山 13:35 → しらびそ峠 14:00

 

 本日は奥茶臼山に登ります。実は、この週末はずっと雨の予報だったために山登りをする予定はなかったのですが、日曜日は晴れではないにせよ雨があまり降らなさそうだったため、急遽登ることにしました。予報では昼前には晴れマークも出ていたので、南アルプスに近いこの山なら一時的にでも見えるかもしれないと期待して向かいました。

 今回急な予定ではあったものの、山については下調べをしてあった山で問題はなかったのですが、前日W杯を見てしまったため睡眠不足のまま現地に向かいます。結局、向かう途中と現地についてから仮眠をとることになり、出発が遅れると同時にどうも体調がすぐれないままでした。

【しらびそ峠】 
  
【しらびそ峠看板】
 奥茶臼山へは3年程前に整備されたしらびそ峠からのルートを歩きます。それまでは、長い林道歩きのある青木林道からのルートが主なルートだったようです。しらびそ峠からのルートの方が歩きやすいようですが、コースタイムは約8時間となかなかの長丁場になります。しらびそ峠から奥茶臼山までの標高差はあまりありませんが、いくつものピークを越えて行くため、累積標高はそこそこあるものと思われます。

 静岡県からは、152号線で長野県に入った後そのまま北上して行くと、案内看板がありますので、そこから林道に入ってしらびそ峠に向かいます。しらびそ峠には駐車できる程度のスペースがあるためここに駐車することにしました。なお、さらに林道を進んで行くとハイランドしらびそがあります。 

【大沢岳方面通行止】 

【左にうっすらと大沢岳】 
 
【登山口】
 しらびそ峠からも南アルプスの展望があるのですが、既にガスっていました。大沢岳が微かに見えているようです。ただ、結果としてはこれが一番見えている状態で、その後の展望は全くありませんでした。

 しらびそ峠には大沢岳へのルートもありますが、通行止めになっているようです。奥茶臼山への登山口は峠から少し林道を戻ったあたりにあります。立派な階段が見えますのですぐにわかるでしょう。登山届提出用ポストもここにあります。奥茶臼山へは8キロ4.5時間のコースタイムのようです。   
 
【登山口の看板 奥茶臼山まで 8キロ 4.5時間】 
 
【整備された登山道】
 
【ビューポイントよりハイランドしらびそ】 
 登山道はよく整備されていて歩きやすくなっています。前尾高山までは、着実に高度を上げて行くことになります。このルートはいくつものピークを越えるためアップダウンが多いのですが、上りが続くのは、最初の前尾高山までと、最後奥茶臼山山頂までの道になります。

 最初の方の登り坂ではいくつにも道が分かれていますが、どのルートをとっても上がって行けるようです。また、尾高山まではハイキングルートとしてよく歩かれている、整備されているようでビューポイントがいくつかあります。最初のビューポイントでは、南アルプスは全く見えず辛うじてハイランドしらびそが見えているような状態でした。
 
【前尾高山山頂】

【登山道】  

【尾高山山頂】 
 ちなみに、その後もガスが濃くなる一方でしたので、その後はビューポイントに寄ることはありませんでした。

 30分程登って行くと前尾高山山頂に到着です。展望はなくなだらかであるため、あまり山頂という感じはしません。これは途中で通るピークほぼ全てに当てはまるのですけれどね。

 前尾高山からは、一旦大きく下って行きます。その後、緩やかにアップダウンを繰り返しながら尾高山まで登って行くことになります。

【登山道】

【分岐 中央左:奥茶臼山へ 中央右:ビューポイントへ】 

【少し開けた場所にて】
 道中は原生林の中を歩いているようで、気持ちが良かったです。これで晴れていたら、木々の間から降り注ぐ太陽の光がきれいなのかもしれません。

 尾高山まではそこそこの距離がありますが、ようやく山頂に到着です。山頂といってもほとんどスペースはなく、木々に覆われて展望もありません。展望は山頂から少し進んだ先に、奥茶臼山へ向かうルートとビューポイントの分岐がありますので、そこで見ることができると思います。この日は全く展望が得られなさそうでしたので、スルーして先を進むことにします。  

【奥尾高山山頂】

【倒木を越えて】

【倒木帯】
 尾高山を過ぎると再び下って奥尾高山に向かうことになります。尾高山まではよく整備された道でしたが、このあたりから時々荒れた場所も出てくるようになります。40分程歩くと奥尾高山山頂です。ここもこれまでと同じような雰囲気の山頂です。

 再び一旦下った後先へ進みます。このあたりからは倒木が目立ってきて、木をまたいだりくぐったりということが結構多くなってきます。それでも、踏み跡かテープはきちんとあったので、それなりには順調に進むことができたのではないかと思います。途中ちょっとした沼もありました。
 【道中の沼】  
【中央を進んで行く】 

【岩本山山頂】 
 そしてようやく岩本山山頂に到着です。倒木を越えていたらいつの間にか着いていたという感じで、山頂の看板がなかったらそのまま過ぎていたかもしれません。

 岩本山を過ぎた後も似たような登山道が続くわけですが、このあたりからは開けた場所も出て来ます。木々もまばらになり気持ち良くは歩けるのですが、踏み跡にも草が生えていてテープをきちんと辿っていかないとルートがわかりにくいです。ただ、テープはきちんと付いていますので、次のテープを丁寧に辿っていけば問題はないでしょう。

【開けた場所に】  

【わかりにくかった場所 正解は直進】 

【倒木を越えて】 
 ただ、1箇所だけはわかりにくくて、倒木を巻いてそのまま進んで行くのが正しい道なのですが、巻いた場所にもテープがあったので巻いた方向に進もうとしてしばらく試行錯誤してしまいました。そもそも、この倒木までの道がはっきりしないというのがありました。多少間違っても、作業道などへの分岐はありませんので、テープが見当たらない場合には戻って確認すれば大丈夫だとは思いますが。

 その後も、テープは見えるので行く方向はわかるのですが、倒木を越えたり巻いたりしながら進んで行きます。途中には、山頂までの看板が倒木の中に埋もれていました。

【倒木の中にあった山頂まで0.6キロの看板】   
 
【奥に山頂方面】

【山頂への道】  
 この開けた倒木帯あたりからは、傾斜が急になってきて山頂への最後の登りになっています。開けた倒木帯を抜けると再び樹林帯に入ります。ここは、倒木もほとんどない土の道で歩きやすいです。しばらく登って行くとやがて奥茶臼山山頂に到着です。

 山頂は木々に覆われていて展望はありません。晴れていたら木々の隙間から見ることもできるでしょう。ただ、北側に少し進んだ場所の伐採地や手前の尾根の合流点付近から展望は得られますので、ここはピークを踏むだけになってしまうのかもしれませんね。
   

【山頂の様子】   
 
【奥茶臼山山頂】
 
 
【好展望地もガスの中】  
 山頂で一休みをしたら下山開始です。山頂付近の樹林帯に入る前に好展望地があるはずということで確認をしたのですが、やはり何も見えません。上りで全く気付かなかったわけですね。

 その後さらに下って行く途中、今日初めての登山者に会いました。尾高山付近で、尾高山まで登っている方は見かけましたが、本日奥茶臼山まで登っていたのは、自分の他にはこの方だけだったようです。

 途中、雨に降られて雨具まで装着したのですが、結局すぐにやんだので、まともに降られることなく無事に下って来ることができました。上りではまだ多少は展望のあったしらびそ峠も完全にガスで覆われていました。

【ガスに覆われたしらびそ峠】    
 


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