くものだいら | |
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登山日: 2010年8月21日(土) |
8月21日(土) | 薬師峠キャンプ場 5:35 → 太郎平小屋 5:55(〜6:10) | ||||
→ | 薬師沢小屋 8:05 → アラスカ庭園 10:35 → 祖母岳 11:15 | ||||
→ | 雲の平山荘 11:40 → 雲の平キャンプ場 12:10 |
1日目は車の運転時間なども含めると、かなり活動時間が長かったこともあって結構疲れていたようで、夜は少し肌寒かったもののぐっすり眠ることができました。太郎平小屋あたりで御来光を拝めたらという思いもありましたが、寝ているのが気持ち良かったのと、2日目の予定行動時間が短いこともあってゆっくりとした出発となりました。もちろんテントの撤収に不慣れだったこともありましたね。 5時半過ぎ、半分近くのテントが撤収した頃にようやく準備ができたので出発しました。 |
![]() 【夜明けの黒部五郎岳】 |
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![]() 【朝の水晶岳と鷲羽岳と三俣蓮華岳】 |
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![]() 【早朝の太郎平小屋】 |
北の俣岳や黒部五郎岳は既に日が射していましたが、水晶岳から三俣蓮華岳に至るの山々はまだ黒いシルエットを見せているだけでした。太郎平小屋へ向かう途中いくらか写真を撮ってみたものの、なかなか夜明け前の荘厳な雰囲気を撮ることはできませんでした。 20分程歩くと太郎平小屋に到着です。小屋泊の人も活動を始めていて小屋付近は結構なにぎわいを見せていました。残念ながら夜の明ける様を見ることはできませんでしたが、夜明け直後の太陽を拝むことはできました。 |
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![]() 【薬師岳からの御来光 ピークは左奥】 |
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![]() 【雲の平(左)と北ノ俣岳方面(右)分岐】 |
![]() 【沢沿いの道】 |
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![]() 【トリカブト】 |
太郎平小屋で夜明け直後の山々を眺めたら、本日の目的地である雲の平へ向けて出発です。まずは、太郎平小屋から北へ向かい、北ノ俣岳との分岐を左に入って行きます。ここからは薬師沢へ向けてひたすら下って行きます。 ザレた狭い道もあって決して歩きやすい道ではありませんが、着実に下って行きます。下りきったあたりには、何本か沢を渡る橋があります。ここは増水時には注意ガイドに記されていましたが、確かに増水してくると怖い橋ですね。 |
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![]() 【沢の様子】 |
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![]() 【木道へ】 |
![]() 【梯子を登る】 |
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![]() 【ササ原を歩く】 |
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![]() 【アザミ】 |
沢を渡ると木道があり、一面のササ原が広がっています。この後も梯子を登ったり沢に架かる橋を渡る場所もありますが、このような原っぱを歩いている時間が長く気持ちよく歩くことができました。このような景色を眺めていると、雲の平はどのような場所なのか想像せずにはいられませんでした。 なだらかな道を進んで行くとやがて急な下りがあります。この下ったところで黒部川沿いに出るのですが、ここに薬師沢小屋があります。「イワナはリリースして下さい」などの看板を見ていると、川沿いということもあって釣り客も多いのでしょうかね。 |
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![]() 【薬師沢小屋】 |
![]() 【小屋入口】 |
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![]() 【小屋正面吊橋】 |
薬師沢小屋で一休みをしたら出発です。急ぐことはないのですが、どうせのんびりするなら雲の平でのんびりしたいなという気がありました。 まずは、小屋前の吊橋を渡り、渡った先の梯子を下ります。ごく普通の梯子でしたが、やはりテントを担いでいることもあって慎重に下りました。河原に下って歩いて行くとやがて分岐があります。 この分岐は高天原と雲の平直登ルートの分岐となっています。雲の平直登ルートは最初から急登でしたが、ガイドにもそう表示されているのであまり気にせずに登って行きました。 |
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![]() 【吊橋と小屋を振り返って】 |
![]() 【高天原と雲の平分岐】 |
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![]() 【岩の転がった道の急登】 |
最初は木の根をよじ登って行くような道なのですが、やがて岩の転がったような道になります。この岩が苔むしていて滑ること滑ること、上りでなおかつ雨が降っていないのに、これほど滑らないように注意して登ったことはありませんでした。しかも、重い荷物を背負った急登ですのでかなり疲労させられます。 下って来た人に上りはもちろん大変だけど、下りも滑って大変だよと言われましたが、確かに上りでも下りでも大変な道だと思います。雨が降ると沢のように水が下ってくるようで、雲の平への入口となる道は雲の平への試練のようです。 |
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![]() 【ようやく木道が】 |
![]() 【僅かに薬師岳】 |
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![]() 【再び樹林帯へ】 |
長い上りを過ぎるとようやく木道が出て来て視界も開けてきます。雲の平へ入ったのかなと思ったのですが、その後も樹林帯の中に入ったり出たりがあって、ようやくかなり視界の開けた場所に出て来ます。 正面に祖父岳を眺めながらこの木道を進んで行くと、2464mピークがありこの場所はアラスカ庭園と呼ばれているようです。ここからは見事な展望が広がっています。笠ヶ岳方面こそ雲がかかっていたものの、それ以外の山は見事な姿を見ることができました。 |
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![]() 【雲の平へ 正面に祖父岳】 |
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![]() 【アラスカ庭園】 |
![]() 【笠ヶ岳は雲の中】 |
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![]() 【祖父岳と三俣蓮華岳】 |
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![]() 【薬師岳】 |
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![]() 【黒部五郎岳】 |
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![]() 【槍ヶ岳もはっきりと】 |
![]() 【木道を進む】 |
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![]() 【奥日本庭園 奥に薬師岳】 |
アラスカ庭園での景色を楽しんだ後は先に進みます。とはいえ、雲の平の景色や周囲をぐるっと取り囲む名山の中にいては、少し歩いては写真を撮るという繰り返しでした。 やがて、奥日本庭園と呼ばれる場所に出ます。アラスカ庭園よりもさらに周囲の草木の背丈が低く周囲の山々がすっきりと見ることができます。また、周囲は一面ずっと草原になっているのではなく、表土が見える場所もあってコントラストがあるために、確かに庭園らしくも見えますね。 |
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![]() 【赤牛岳】 |
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![]() 【奥日本庭園付近の景色】 |
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![]() 【祖母岳への道】 |
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![]() 【チングルマの群落】 |
![]() 【チングルマ】 |
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![]() 【祖母岳(アルプス庭園)】 |
さらに進んで行くとやがて、祖母岳への分岐があります。往復30分とのことでしたが、時間にかなり余裕があったので寄ってみることにしました。祖母岳へは緩やかに登って行きます。15分も歩かないうちに山頂に到着です。山というよりは丘という感じですね。 周囲と比べて少し高くなっている場所という感じですが、それでも見晴らしは随分違います。果てしなく続くように思われる雲の平とその先に見える山々が見事でした。しばらくのんびりした後、名残惜しみつつも雲の平山荘を目指します。 |
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![]() 【雲の平山荘の彼方に水晶岳】 |
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![]() 【祖父岳】 |
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![]() 【雲の平山荘】 |
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![]() 【雲の平山荘付近の道】 |
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![]() 【チングルマの群落】 |
![]() 【雲の平山荘】 |
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![]() 【キャンプ場(右)分岐】 |
雲の平山荘へは、祖母岳から下った後、北側から回り込むようにして向かいます。建替えたばかりのせいかきれいな建物ですね。ここでテント場の受付をしてビールを購入しました。テント場は山荘から若干離れていて、のんびり歩いて30分程で到着しました。 テント場にはきちんとしたトイレと、冷たい水が出ている水場がありました。水は薬師峠以上の冷たさで、ビールもあっという間に冷えてしまうくらいでしたね。ちなみに、テント場は結構広いスペースなのですが、結構岩がごろごろした場所のため設営可能場所は見た目ほど多くはありませんでした。 |
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![]() 【キャンプ場と正面に祖父岳】 |
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![]() 【スイス庭園(左)分岐】 |
テント場はそれなりには埋まって行ったものの、薬師峠のように埋まりきるということはありませんでした。天気のいい土日でもこのような状態ですから、お盆などの混み合う時期を除くとここまでテントを担いでくる人はあまりいないのでしょうかね。 団体が偶然いなかったので、それが一番大きかったのかもしれませんけれども。 予約だけで布団1枚に2人となるほど混んでいた雲の平山荘とのあまりの対照に驚いてしまいました。 |
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![]() 【正面に赤牛岳と中央に水晶池】 |
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![]() 【水晶池】 |
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![]() 【水晶岳はガスの中】 |
お昼過ぎに到着しましたので、テントの設営をしても時間が余っていました。あまり歩きまわると足に負担がかかるのですが、幸いこのあたりは散歩をする場所に事欠きません。スイス庭園に向かうことにしました。 キャンプ場を上がって祖父岳に向かって歩いて行くとやがてスイス庭園への分岐があるのでそちらに入って行きます。数百m程でスイス庭園に到着です。既にガスが出ていて山頂はガスの中でしたが、水晶池や周囲の景色をのんびりと眺めることができました。 |
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![]() 【夕陽を眺めて】 |
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散歩を終えた後は夕食をとって就寝です。完全に曇ってしまったため、早い時間から暗くなりつつあったのですが、急に明るくなったので外に出てみました。するとちょうど夕陽を眺めることができたのでした。翌日の晴れを願って再び寝床に入ったのでした。 |