らうすだけ | |
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登山日: 2010年9月16日(木) | 標高:1660m(羅臼岳) |
標高差 : 岩尾別温泉から約1430 m |
9月16日(木) | 岩尾別温泉 5:40 → 弥三吉水 6:55 → 羅臼平 8:20 | ||||
→ | 羅臼岳 9:10(〜50) → 羅臼平 10:30 | ||||
→ | 弥三吉水 11:40 → 岩尾別温泉 12:40 |
本日は羅臼岳に登ります。前日の午前中には日高の山から下りましたが、さすがにこれだけの距離を移動するとかなりの時間がかかります。登山口となる岩尾別温泉に到着したのは既に夜の10時を過ぎていました。とはいえ、この日は1日かけて羅臼岳に登り、その翌日も斜里岳とあまり移動しないで済むことから、日程的にはそれほど厳しくはありません。 岩尾別温泉までは舗装された道が続いており、ここの駐車場を借りることにします。ここにはホテル、そして登山口前には木下小屋がありますので、宿泊場所には事欠かないでしょう。自分はいつ到着できるかわからなかったので、いつものように車中泊でしたが。 |
![]() 【岩尾別温泉駐車場】 |
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![]() 【ホテル池の涯】 |
お昼過ぎにゆっくり下山できればいいということで、夜が明けた頃出発します。なお、この駐車場にはきれいなバイオトイレもありますので、利用させていただきました。 まずは、駐車場からホテルの向かって右脇を通って奥に行きます。道なりに進んで行くとやがて木下小屋があって、その前が羅臼岳登山口です。登山者用に記帳などもできるようになっています。やはり、熊に関するお知らせが多くありました。目撃情報、注意点、フードロッカーのことなど、羅臼岳に登る人は気を付けておいた方がいいでしょう。自分の場合には、北海道に来てからずっと鈴を鳴らしてホイッスルをポケットに入れておくといった感じでした。熊スプレーまで用意できると万全かもしれません。 |
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![]() 【バイオトイレ】 |
![]() 【木下小屋】 |
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![]() 【羅臼岳登山口】 |
登山口からは緩やかな樹林帯の道を登って行きます。前日までの日高の山では、急登や藪の道を歩いていたせいか、とても歩きやすく感じました。そうでなくてもよく整備された歩きやすい道だと思います。 しばらく登って行くと、ヒグマ出没多発区間の看板がありましたので、ここは休憩せずに登って行きます。しかし、ちょうど展望所がありましたので、羅臼岳の南西にある天頂山とオホーツク海を眺めてから進みました。やがて650m地点に到着して一段落といったところですが、この付近一帯がヒグマ出没地帯ですので、結局はこの先も注意して進むことになります。 |
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![]() 【樹林帯の道】 |
![]() 【ヒグマ出没多発区間】 |
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![]() 【羅臼岳南西にある天頂山】 |
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![]() 【展望所よりオホーツク海】 |
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![]() 【650m地点】 |
650m地点を過ぎてしばらく登って行くと弥三吉水があります。水量も十分ありました。さらに登って行くと極楽平と呼ばれる場所に出て、少し開けています。ここからは正面に羅臼岳を望むことができます。少し逆光気味だったのが残念なところです。 この先も歩きやすい樹林帯が続きます。羅臼岳は標高差を見る限りではなかなかハードな山のように思えますが、羅臼平手前までの樹林帯の道は本当に歩きやすく、標高差程はきつく感じませんでした。 |
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![]() 【弥三吉水】 |
![]() 【水量も十分】 |
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![]() 【極楽平と羅臼岳】 |
さらに登って行くと銀冷水と呼ばれる水場に出ます。ここも水量は十分でしたが、ガイドによると涸れることありということですので、場合によっては水が取れないこともあるのでしょう。 銀冷水を過ぎて大沢入口からは、少し岩のごろごろしたような道を登って行きます。登山道脇のロープや目印などでルートを誘導してくれますので、特に問題なく歩いて行けるのではないかと思います。徐々に青空が近づいてきて、ここを登りきると羅臼平に到着です。ここで一気に視界が開けて、羅臼岳が眼前に飛び込んできます。 |
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![]() 【銀冷水】 |
![]() 【大沢入口】 |
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![]() 【羅臼平への道】 |
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![]() 【羅臼平手前から大沢入口方面を見下ろして】 |
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![]() 【羅臼平へ】 |
![]() 【羅臼平分岐】 |
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![]() 【フードロッカー】 |
羅臼平と呼ばれるだけあって、見事な景色が広がっています。やはり南西方向に見える羅臼岳とその手前に広がっているハイマツ帯は本当に見事でした。また、ここにはテント泊者用にフードロッカーもあります。何度か耳にはしていましたが実物を見るのは初めてでした。これが、硫黄岳への縦走路中のテントサイトにいくつか設置されているようです。 羅臼岳の雄姿を何度もカメラに収めながらハイマツ帯の間の道を羅臼岳に向かって歩いて行きます。 |
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![]() 【羅臼岳と手前に広がるハイマツ帯】 |
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![]() 【砂利道を歩く】 |
![]() 【石清水分岐】 |
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![]() 【石清水】 |
ハイマツ帯の道を抜けるとやがて石清水分岐があります。ここを折れて進んで行くと石清水です。その名の通りと言うべきか、岩の間から水が滴り落ちています。水量は多くはありませんでしたが、これだけ上に水場があるとありがたいですね。 さらに登って行って振り返ってみると三ッ峰が本当に美しかったです。もちろん山頂に岩場を抱えた羅臼岳の雄姿は見事なのですが、三ッ峰は全体が緑で覆われているので柔らかな感じがしてその対照的な姿が素晴らしいと思いました。 |
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![]() 【三ッ峰を眺める】 |
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![]() 【徐々に急登に】 |
![]() 【岩場を登る】 |
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![]() 【大岩の上の山頂】 |
道はやがて岩場になってきます。この付近は大岩がごろごろしているため結構登りにくかったです。樹林帯の登りが非常に快適だったのと対照的だったからかもしれません。難所というほどの場所はなかったと思いますが、山頂まで岩場の道が続きますので、濡れている時などは特に注意が必要でしょう。 岩場を登りきると山頂に到着です。山頂そのものも大岩のごろごろしたような場所にあります。あまりスペースのない山頂ですが、見事に360度のパノラマが広がっています。どの方向の景色も見事でしたが、国後島が雲で覆われて見えなかったのは残念でした。 |
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![]() 【羅臼岳山頂】 |
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![]() 【真っ青なオホーツク海】 |
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![]() 【硫黄岳へ連なる山々】 |
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![]() 【国後島は雲の中 国後島の山が微かに見える】 |
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![]() 【海別岳方面】 |
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![]() 【知床五胡】 |
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![]() 【岩尾別温泉露天風呂】 |
山頂でのんびり過ごしたら下山開始です。岩場を慎重に下った後は順調に下って行きます。下った後は駐車場の脇に露天風呂がありましたので、足湯替わりに利用させていただきました。すぐ横に通路がありますので、昼間は温泉としては使いにくいかもしれません。 時間に余裕があったので知床五胡に向かうことにします。駐車料金を払って中に入るとここは大観光地になっていました。しかし、ここから見る羅臼岳から硫黄岳の山並みは見事なものでしたね。いつか機会があれば、あの気持ちの良さそうな縦走路を歩いてみたいものです。 |
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![]() 【知床五胡からの羅臼岳】 |
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![]() 【左端に硫黄岳】 |
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![]() 【羅臼岳から硫黄岳に連なる山々】 |
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