ちょうかいさん | |
![]() |
|
登山日: 2010年10月8日(金) | 標高:2236m(鳥海山) |
累積標高差 : − m(鉾立から約1180m) |
10月8日(金) | 鉾立 7:20 → 御浜小屋 8:45 → 七五三掛 9:40 | ||||
→ | 御室 10:45(〜11:00) → 新山 11:20(〜40) | ||||
→ | 七高山 12:00(〜20) → 七五三掛 13:25 | ||||
→ | 御浜小屋 14:05 → 鉾立 15:15 |
本日は鳥海山に登ります。鳥海山は5年程前に東北地方に旅行に来た際にとても印象に残った山です。当時登山に興味がなかった頃でさえ印象深かったわけですから、登山を始めた後は機会があれば登りたい、そう思っていた山でした。ただし、遠い山であることから連休でないとなかなか来られません。今回3連休に1日の休みを加えて東北遠征をすることにしたのでした。天候の悪さにより結局2日で切り上げることになったわけですが。 この4日間で天気がいいのは初日の金曜日と最後の月曜日でした。月曜日はそのまま好天になる保証はなかったので、初日に登ることにしました。 |
![]() 【鉾立駐車場】 |
|
![]() 【鉾立山荘 左にビジターセンター】 |
鳥海山の登山口である鉾立まで、静岡の自宅から約700キロ、平日で休日割引もないことから、深夜割引の使える時間帯で高速を使いつつ、下道もそれなりに使って登山口に向かいました。場合によっては、出発が遅くなって日没近くまで歩くかもしれないと思ったのですが、かなりがんばったせいか7時前にはなんとか現地に到着、睡眠時間なしですがそのまま出発しました。気分が高揚していたのか思ったほどは眠くありませんでした。 鉾立山荘は5年前から変わらず、当時はGWだったので登山口付近から雪に覆われていたのですが、今回は紅葉した木々を眺めることができました。 |
|
![]() 【紅葉した小山】 |
![]() 【紅葉の脇から鳥海山】 |
|
![]() 【鳥海山を望む】 |
駐車場は結構広々としています。実は、帰る時に気づいたのですが、ちょっと離れた場所に登山者用駐車場というのがありました。併せると結構な台数がとめられそうですが、平日でもそれなりにとまっていましたので、連休となる明日以降は相当な台数の車で埋まることになりそうでした。 駐車場には、山荘の他、ビジターセンターやきれいな公衆トイレなどもあって、施設的には申し分ありません。ここが、観光地にもなっているというのもあるのでしょう。 |
|
![]() 【登山口】 |
![]() 【石の階段】 |
|
![]() 【東雲荘】 |
駐車場から少し歩いて行ったところに登山口があります。途中展望所のような場所があり鳥海山を眺めることができました。紅葉もなかなかきれいでしたね。 登山口からはよく整備された石の階段を登って行きます。このあたりは下山時に観光客が結構歩いていました。少し登って行くと東雲荘と呼ばれる建物があって、予約をすれば一般の方も使えるようです。 天気の方ですが、雨は降りそうにありませんでしたが、雲はかなり多めでした。離れた場所から山頂が見えるといいのですがね。 |
|
![]() 【雲の多い空模様】 |
![]() 【鉾立展望台からの鳥海山】 |
|
![]() 【舗装された道】 |
やがて、鉾立展望台と呼ばれる場所が出てきます。この時間帯では逆光気味になるため、黒いシルエットが浮かぶだけですが、昼過ぎにはガスがなければ見事な鳥海山が見られそうです。このあたりまでが舗装されているようで、観光客はこの付近を目指して登ってきていたのでしょうね。 さらに先へ進むと木道が現れます。両側には紅葉した木々が見られますし、山の斜面を見渡すと一面の紅葉を見ることができました。光の当たっている時にとも思ったのですが、下山時はガスが出てきて結局上りの時の方がきれいでした。 |
|
![]() 【木道と紅葉】 |
||
![]() 【一面に広がる紅葉】 |
||
![]() 【鮮やかな紅葉】 |
||
![]() 【緩やかに上って行く石段】 |
さらに緩やかな石畳の道や階段を上って行きます。左手の斜面にはやはり一面に広がる紅葉が見えました。その奥は稲倉岳で、御浜分岐手前あたりで振り返って見るとなかなかインパクトのある山です。 登って行くとやがてケルンがいくつも並んだ賽の河原があります。この後は、青々とした笹原の道を通って行くように見えますが、ずっと石畳の道が続いています。本当によく整備された道が続いていますね。ただし、濡れて滑る時はちょっと歩きにくそうでもあります。 |
|
![]() 【紅葉した斜面 奥に稲倉岳】 |
||
![]() 【賽の河原と緩やかに上る登山道】 |
||
![]() 【石畳の道】 |
やがて、御濱神社手前の御浜分岐があって大平山荘から登って来る道と合わせます。御濱神社を過ぎたあたりからは、正面に鳥海山、右脇には鳥海湖を望む絶好のロケーションになっていましたので、ここで少し休憩をしました。やや多めの雲が気になるところです。鳥海湖脇のルートを歩けば、鳥海湖の向こうに鳥海山という構図の写真も撮れそうです。 先は長いですので少し休憩したら歩き始めます。少しザレた道を歩いて行くと御田ヶ原と呼ばれる場所に到着です。ここからは、正面に鳥海山と外輪山を捉える絶好のスポットとなっています。ただし、上りも下りも靄やガスのためにすっきりとした姿は捉えられませんでした。 |
|
![]() 【稲倉岳を振り返って】 |
![]() 【御浜分岐】 |
|
![]() 【御濱神社】 |
![]() 【鳥海山を望む】 |
|
![]() 【鳥海湖】 |
||
![]() 【御田ヶ原からの鳥海山と外輪山】 |
||
![]() 【御田ヶ原を振り返って】 |
||
![]() 【岩場の上り】 |
![]() 【狭い尾根へ】 |
|
![]() 【歩いてきた道を振り返る】 |
||
![]() 【七五三掛分岐 左上が千蛇谷 右上に外輪山方面】 |
御田ヶ原からは一旦下って登り返します。やがてザレた道が出てきて岩の転がった斜面を登って行きます。やや狭まった尾根を登ったところに七五三掛分岐があります。そのまままっすぐ行くと千蛇谷、右手に上がって行くと外輪山への道になります。すっきりとした展望なら先に外輪山とも思いましたが、少し靄がかかっていたためにとりあえず千蛇谷を通って山頂を目指すことにしました。振り返ってみると気持ちの良い稜線が続いていますね。 | |
![]() 【トラバースする道が続く】 |
||
![]() 【千蛇谷と新山から外輪山の山並み】 |
||
![]() 【千蛇谷を正面に向かって突っ切る 雪渓も僅かに残る】 |
分岐を過ぎると道幅が狭まり、トラバースする道が続きます。このあたりは、急な道やザレた道もあって慎重に歩いて行きます。やがて、千蛇谷を渡る場所に出ます。目印やロープも張ってあるため迷うことはないでしょう。早い時期ですと結構な雪渓が残っているでしょうが、この時期では僅かに残るのみでした。大きな岩がごろごろしていますので、少し歩きにくいです。 千蛇谷を渡るとぐぐっと鳥海山が迫ってきます。ここからは、山頂を巻きながら御室を目指して高度を稼いで行きます。七五三掛分岐から千蛇谷までの分岐からうってかわって、再び歩きやすい道になります。 |
|
![]() 【山頂方面の眺め】 |
||
![]() 【山頂を巻きながら上る道】 |
||
![]() 【外輪山を眺める】 |
||
![]() 【山頂までの案内板】 |
山頂を巻きながら上って行く道は、左手に山頂、右手に外輪山を眺めながらの道になります。囲まれた場所ですので、鳥海山の周囲の景色を眺めることはできないのですが、鳥海山の核心部ともいえる場所の眺めはなかなか圧巻でした。 途中数字の入った案内板があって、1から10まであるようです。ここまであまり気にせず登って来たのですが、こまめにチェックしていると自分がどこまで歩いてきたのかいい目安になるかもしれません。最後岩場を登って、といっても九十九折れに登って行く整備された道がありますのでそこを歩いて御室に到着です。 |
|
![]() 【御室の分岐を眺める】 |
||
![]() 【御室手前の岩場】 |
||
![]() 【御室】 |
||
![]() 【御室より新山方面】 |
||
![]() 【大物忌神社】 |
![]() 【御室周辺概略図】 |
|
![]() 【険しい岩場】 |
御室には小屋、神社、トイレなどがあります。小屋は既に今期の営業期間が終了しているようです。ここで一息入れたら新山の山頂を目指します。 少し登ってみた後、ストックをしまって再び登り始めます。大岩の折り重なったような岩場は、崖沿いというわけではないので危険はあまりないのかもしれませんが、どう進んで行くのかで結構苦労しました。このような道を通ると本当に岩場慣れしてないことを実感させられます。ペンキの目印はしっかりしていますので、ゆっくり進んで行けば問題ないでしょう。途中岩の間をくぐり抜けるような場所もありました。最後岩をよじ登って行くと新山山頂に到着です。 |
|
![]() 【岩の間をくぐる】 |
![]() 【右上方に新山山頂】 |
|
![]() 【山頂の様子】 |
![]() 【鳥海山山頂】 |
|
![]() 【険しい岩場を眺める】 |
山頂は聞いていた通り狭い場所で、10人も入れないような場所でした。周囲を見渡すと、険しい岩場や外輪山を眺めることができます。次々と登って来る人がいたので、一通り写真を撮った後山頂をあとにしました。 それなりに晴れていたことから、外輪山コースをとることにします。山頂直下の岩場が分岐になっていて、御室に戻るには山頂を左に巻いて行きますが、外輪山に行く場合には右に巻いて行きます。山頂直下の岩場を進んで行きます。途中胎内くぐりと呼ばれる安産を祈願する場所がありました。 |
|
![]() 【岩の間をくぐり抜けた場所】 |
||
![]() 【外輪山 正面に七高山 その右手に新山からの分岐】 |
||
![]() 【七高山】 |
||
![]() 【胎内くぐり】 |
![]() 【山頂を見上げる】 |
|
![]() 【外輪山との間の谷へ下る】 |
大きな岩の転がる岩場を過ぎると、今度は外輪山の間の谷へ向けてザレた道を下って行きます。目印は少しはっきりしない場所もありましたが、行く先は見えているので特に問題はありませんでした。 谷へ下った後は外輪山への上りになります。鎖が垂れ下がっていますが、登る分にはそれほどの傾斜ではないため使わずとも問題はないでしょう。ただし、足場がかなりもろいので下りは結構慎重にならざるを得ないかもしれません。やがて稜線分岐に出ます。 |
|
![]() 【七高山を見上げて】 |
||
![]() 【ザレた道の上り】 |
||
![]() 【稜線分岐】 |
稜線分岐からは間もなく七高山山頂に到着です。外輪山にはいくつかの山名がついているようですが、少し盛り上がっているだけなのであまり別々の山という感じがませんでしたね。ここからは、麓の景色や新山の周囲の様子をよく見ることができます。山頂の岩場の荒々しさが見られて良かったです。 七高山で展望を楽しんだ後、外輪山ルートで下山開始です。当初このルートは険しい岩場の上り下りがあると思っていたのですが、実際は楽しい稜線歩きという感じでした。 |
|
![]() 【七高山山頂】 |
![]() 【山頂周辺案内図】 |
|
![]() 【雲海を眺める】 |
||
![]() 【麓の景色】 |
||
![]() 【七高山からの新山山頂(中央右)】 |
||
![]() 【山頂をズーム】 |
||
![]() 【大清水分岐】 |
![]() 【外輪山の道】 |
|
![]() 【梯子もあり】 |
しばらく歩くと大清水への分岐があります。このあたりからは、新山がさまざまな角度で見られるため、少し歩いては新山を眺めて写真を撮るという感じでなかなか進むことができませんでした。他の登山者もこまめに休んでは写真を撮ったり新山を眺めているという感じで、外輪山は新山の絶好の展望ルートとなっているように思えます。もちろん、千蛇谷から突き上げるような新山も素晴らしいと思いますがね。 やがて、河原宿コースとの分岐を経て、一気に下りに入って行きます。このあたりからはだんだんガスが出てきて、ガスで覆われたり晴れたりを繰り返していました。 |
|
![]() 【御室と新山】 |
||
![]() 【青空と雲海】 |
||
![]() 【新山の眺め】 |
||
![]() 【新山〜御室〜外輪山の山並み】 |
||
![]() 【河原宿分岐】 |
![]() 【下る途中にだんだんガスが】 |
|
![]() 【七五三掛分岐へ】 |
七五三掛分岐に合流して少しザレた道を歩くとやがて御浜に到着です。ガスが結構出ていたものの、この時に少しガスがとれた時があって見事な山頂方面の景色を眺めることができました。 ガスが太陽を覆ってしまったので、下山中の紅葉は鮮やかなとまではいきませんでしたが、十分目を楽しませてくれました。御浜からはよく整備された道を下って15時過ぎには下山です。運転から合わせると本当に長い1日でしたが、念願の鳥海山によく晴れた日に登れて本当に充実した1日となったのでした。 |
|
![]() 【御浜より鳥海山】 |
||
![]() 【紅葉を眺めながらの下り】 |
||
![]() 【再び鉾立へ】 |
||
|