しおみだけ | |
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登山日: 2010年10月11日(月) | 標高:3052m(塩見岳) |
累積標高差 : − m(ゲート前から約1420m) |
10月11日(月) | ゲート前 4:55 → 鳥倉登山口 5:30 → 三伏峠 7:30(〜50) | ||||
→ | 本谷山 8:40 → 塩見小屋 10:00 | ||||
→ | 塩見岳 10:55(〜12:00) → 塩見小屋 12:40 | ||||
→ | 本谷山 13:55 → 三伏峠 14:45(〜55) | ||||
→ | 鳥倉登山口 16:20 → ゲート前 16:50 |
本日は塩見岳に登ります。東北遠征を早めに切り上げた後、残りの2日間はのんびり自宅休養の予定だったのですが、3連休の最終日である11日の天気予報があまりに良かったので、急遽登ることにしました。自宅から登山口まで程々の距離で、日帰りができて展望も良い山ということで塩見岳に登ることにしたのでした。自分の脚力を考えると、日の短いこの時期に塩見岳日帰りというのはかなり厳しいなという認識はありました。 前日は1日家にいたにも関わらず、いろいろ作業をしていたために結局あまり睡眠もとれずに出発しました。 |
![]() 【ゲート前駐車場(下山時)】 |
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![]() 【林道ゲート(下山時)】 |
登山口までは、最近の上信越方面への遠征と比べるとかなり距離は近いのですが、ほとんどが山道となるため、結局北アルプスへ行くのとほとんど変わらない時間がかかってしまいました。今思えば、高速を使った方が良かったかなと思います。 登山口、正確にはゲート前まででですが、鳥倉林道に入るところが少しわかりにくかったのを除くと、鳥倉林道そのものが舗装された道のため快調に来ることができました。三伏峠までの距離もそうですが、この鳥倉林道の走りやすさもぐっと塩見岳への距離を縮めたことでしょう。 |
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![]() 【林道歩き(下山時)】 |
![]() 【鳥倉登山口(下山時)】 |
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![]() 【樹林帯の上り(下山時)】 |
ゲート前には駐車スペースがあるのですが、さすがに3連休で好天ということもあってほぼ埋まっていました。まだ、2〜3台程のスペースがあったのでそこにとめることにします。準備ができたらすぐに出発します。まだ真っ暗でしたが、想定していたよりも遅い時間での出発となりました。すっかり暗くなる18時頃までに林道に出るのが1つの目標になるでしょうか。 ゲート前からは鳥倉登山口まで林道歩きで、登山口手前まで舗装された道が続きます。無理をしないペースで歩いていたのですが、瞬く間に日帰りの人3人に立て続けに抜かれました。やはりこの時期の日帰りの方はスピードが違うなと思い知らされました。 |
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![]() 【案内看板】 |
![]() 【尾根道】 |
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![]() 【丸太を組み合わせた橋】 |
やがて鳥倉登山口に到着です。登山口前にはスペースもあって昔はここまで入れたことが偲ばれます。恐らく限られた台数しか止められないことから、現在のゲートまで下げられたのでしょう。ここからは本格的な登山道に入って行きます。 登山道に入ってしばらくは樹林帯の坂をひたすら登って行きます。この坂を登りきると緩やかな尾根道を歩いて行きます。途中案内看板もあっていい目安になりますね。概ね歩きやすい道が続くのですが、時折ある丸太を組み合わせたような橋が滑って歩きにくかったですね。濡れている時は要注意でしょう。 |
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![]() 【紅葉も随所で】 |
![]() 【三伏峠までの現在地目安】 |
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![]() 【塩川小屋分岐】 |
道中では所々ですが紅葉も見られました。淡々とした上りが続きますので目を楽しませてもらいました。やがて、塩川小屋からのルートと合流してしばらく歩いて行くと三伏峠に到着です。三伏峠は日本一高い峠とのことです。標高は2600mを超えています。 ここには三伏峠小屋があって、塩見岳登山の拠点になっています。山頂直下の塩見小屋は幕営禁止ですので、テント泊の場合ここが拠点になります。ただし、ここからでもなかなかの距離がありますし、水場が少し遠いので日帰りを選択したのでした。とはいえ、ここまでの3時間強の差は結構大きいです。 |
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![]() 【三伏峠小屋】 |
![]() 【三伏峠】 |
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![]() 【三伏峠テント場と右に塩見岳の先端】 |
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![]() 【塩見岳方面(左)と荒川岳方面(右)の分岐】 |
![]() 【三伏山山頂へ】 |
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![]() 【三伏山山頂】 |
三伏峠では、一息つく程度にして展望のある三伏山に向かいます。テント場の脇を進んで行くと、荒川岳方面との分岐があり、その分岐からさらに樹林帯を歩いて行くとまもなく開けて三伏山に到着です。快晴とはいえ、今のペースでは山頂に着く頃にはガスが出ているかなと思いましたので、ここでしばらく展望を楽しむことにしました。 山頂からは正面にどんと塩見岳が聳えています。日陰になっている部分が多いため帰りの展望に期待することにします。また、周囲も北アルプスから中央アルプス、また、仙丈甲斐駒などもよく見ることができました。三伏山からの展望だけでも十分満足できるものでした。 |
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![]() 【塩見岳】 |
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![]() 【塩見岳へ続く稜線】 |
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![]() 【槍穂】 |
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![]() 【中央アルプス】 |
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![]() 【本谷山へ続く道】 |
しばらくは樹林帯の中に入るため、名残惜しいですが先へ進むことにします。三伏山からはしばらく緩やかに下って行きます。やがて鞍部に到達すると再び本谷山への上りとなります。結構な標高の場所を歩いているのですが、なかなか視界の開けた場所というのはありませんでした。登りきると本谷山山頂に到着です。 山頂もハイマツに囲まれていますが、木々の間からは塩見岳を望むことができます。本谷山からは再び緩やかに下って行きます。緩やかだからと思っていたのですが、帰路はこの登り返しに苦労することになります。とにかく三伏峠で一旦2600mを超えるものの、そこからは塩見小屋までアップダウンを繰り返すことになります。 |
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![]() 【本谷山】 |
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![]() 【急登】 |
![]() 【本谷山山頂】 |
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![]() 【山頂からの塩見岳】 |
![]() 【樹林帯を歩く】 |
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![]() 【木々間から塩見岳】 |
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![]() 【権右衛門山】 |
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![]() 【あちらこちらにあったぬかるみ】 |
![]() 【森の中を歩く】 |
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![]() 【森の中の急登】 |
本谷山から緩やかに下った後は、権右衛門山を巻くように樹林帯の中を歩いて行きます。これだけの標高における森の中の散策というのは、南アルプスの1つの醍醐味なのでしょうか。下草が生い茂ることもなく快適に歩いていけますが、このあたりは似たような景色が続くのでテープだけは見落とさないように歩きました。ほぼ踏み後があるので問題はないと思いますが。また、このあたりに限ったことではありませんが、随所にぬかるみがありますのでスパッツはあった方が良さそうです。しばらく森の中を歩いて行くと、急登になり、やがて塩見新道との合流点に到着します。 | |
![]() 【塩見新道分岐】 |
![]() 【展望が開けて】 |
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![]() 【権右衛門山を振り返って】 |
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![]() 【紅葉した斜面】 |
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![]() 【塩見小屋】 |
合流点を過ぎた後もぐんぐん高度を上げて行き、やがて視界が一気に開けます。巻いてきた権右衛門山や周囲の山々もよく見えて、いやが上にも山頂での展望への期待が高まります。 正面に塩見岳が見えてくるとやがて塩見小屋に到着です。このあたりから見ると天狗岩が立ちはだかっているように見えます。塩見岳山頂手前は岩場が続くと聞いていましたが、確かに峻険な山であることがわかります。 |
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![]() 【塩見岳(左)と天狗岩(右)と塩見小屋】 |
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![]() 【小屋付近の紅葉】 |
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![]() 【天狗岩を巻いて行く道】 |
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![]() 【岩場】 |
塩見小屋からは、天狗岩の肩付近までザレた道をひたすら登って行きます。ここで一気に標高を稼ぐと、天狗岩をトラバースするように岩場を通って行きます。このあたりはさすがにストックをしまって、矢印にしたがって着実に登って行きます。かなりの急傾斜に見えますが、矢印にしたがって丁寧にたどっていけば見た目ほどは厳しくありませんでした。 天狗岩のトラバースが終わると、一旦鞍部に下って塩見岳への最後の上りにとりかかります。ここもザレた道と岩場が続いています。これをがんばって登りきるとようやく塩見岳西峰山頂に到着です。 |
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![]() 【塩見岳を眺める 右奥に荒川岳】 |
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![]() 【天狗岩の岩場】 |
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![]() 【塩見岳への上り】 |
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![]() 【山頂直下の岩場から見上げて】 |
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![]() 【最後はザレた道を登って行く】 |
山頂は予想通りの大展望が広がっていました。三角点はこの西峰にありますが、最高点は歩いてすぐの場所にある東峰になります。西峰山頂の写真を撮ったらすぐに東峰に移動しました。 東峰山頂はあまり広くはないのですが、この時間帯はほぼ日帰りで登って来た人しかいないため山頂が埋まることはありませんでした。山頂では何時間で登ってきたとか、あそこに見える山は何山だということに話が弾みました。正直歩く速さの話では蚊帳の外でしたが、周囲の山の話は大変参考になりました。塩見岳からは、赤石岳は完全に荒川岳の向こうで見えず、聖岳も先端が辛うじて見える程度のようです。 |
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![]() 【西峰山頂の様子 右奥に東峰山頂】 |
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![]() 【西峰山頂と白峰三山】 |
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![]() 【西峰より東峰を眺める】 |
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![]() 【東峰山頂(最高点)】 |
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![]() 【富士山】 |
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![]() 【蝙蝠岳と富士山】 |
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![]() 【荒川三山と右奥に兎岳と大沢岳】 |
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![]() 【右手前の北荒川岳から続く仙塩尾根 中央奥に白峰三山】 |
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![]() 【左に仙丈ケ岳 中央左奥に甲斐駒ケ岳 右に白峰三山】 |
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![]() 【北アルプス】 |
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![]() 【中央アルプス】 |
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![]() 【左に間ノ岳 間ノ岳の左肩に北岳 右に西農鳥岳と農鳥岳】 |
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![]() 【塩見岳側からの天狗岩】 |
山頂からの展望は見事の一言で、富士山、蝙蝠岳、荒川岳、白峰三山などの周囲の山から北アルプスや中央アルプスの山々まで見ることができました。正直1時間以上も山頂にいたわけですが、それでも全然足りないくらい飽きない景色が並んでいました。 さすがに帰路もありますので、12時に下山を開始しました。多少時間がかかっても明るいうちには林道まで戻れるでしょう。本谷山や三伏山への登り返しは思った以上にきついものがありました。とはいえ、三伏山から再び塩見岳を見たいという思いからがんばって登り返して行きました。 |
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![]() 【塩見小屋から権右衛門山へつながる稜線】 |
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![]() 【帰路の木々の合間から見えた塩見岳(天狗岩)】 |
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![]() 【三伏山から再び塩見岳】 |
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![]() 【登山口へ】 |
ガスが迫ってくる中、なんとか塩見岳が見える間に三伏山まで戻ってくることができました。さすがにここまで見ることができて感無量でした。この後塩見岳は、役割を終えたかのように徐々にガスの中に包まれて行きました。 三伏山まで登り返せばあとはひたすら下って行くことになります。日帰り登山者にはことごとく抜かれましたので、最後は1人のんびり下って行きました。明るいうちに登山口に到着、結局ゲート前まで明るい時間に戻ってくることができました。山頂であれだけのんびりしてこの時間に帰って来られれば上出来ですね。 |
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実は塩見岳は、静岡百山である蝙蝠岳と小河内岳を併せて登りたいと思っていたので保留していた山でしたが思い切って登って良かったです。塩見岳に何度も登られている方から、7月のお花畑から見る塩見岳は素晴らしいよという話を聞きましたので、いつの日か蝙蝠岳などを併せて7月頃に登ってみたいですね。 雨のために東北遠征を早々に切り上げた連休でしたが、最後に充実した山登りができて本当に良かったと思います。 |
![]() 【ようやくゲート前へ】 |
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