あさひだけ | |
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登山日: 2010年10月23日(土) | 標高:1870m(大朝日岳) 1647m(小朝日岳) |
累積標高差 : − m(古寺鉱泉から約1200m) |
10月23日(土) | 古寺鉱泉 5:50 → ハナヌキ分岐 7:20 → 小朝日岳 8:45 | ||||
→ | 大朝日岳 10:10(〜30) → 小朝日岳分岐 11:30 | ||||
→ | ハナヌキ分岐 12:45 → 古寺鉱泉 13:40 |
本日は朝日岳に登ります。朝日岳という名前の山は数多くありますが、百名山となっているのはこの山だけですね。なお、朝日岳というのはこの山群を示す名のようで、最高峰は大朝日岳、他にも西朝日岳、小朝日岳などがあります。 前日の蔵王山、月山に登った後登山口に移動します。日帰りを想定していましたので、登山口は大朝日岳まで最短で登れる古寺鉱泉にしました。ガイドでよく紹介されているのは朝日鉱泉だと思いますが、こちらはコースタイム約12時間で、古寺鉱泉だと10時間弱となっています。 |
![]() 【古寺鉱泉駐車場】 |
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![]() 【登山口】 |
古寺鉱泉に行くまでの道で驚いたのが、古寺林道に入るまでの道がセンターラインのある片側1車線の道だったことですね。さらに、古寺林道は登山口である古寺鉱泉駐車場まできちんと舗装されています。地図で見ると懐深い山で、結構ダートの道もあるのかなと思っていましたので、これには驚きました。それだけよく整備されているということなのでしょうか。 林道の終点が古寺鉱泉駐車場になっています。といっても、古寺鉱泉までは登山道を5分程歩かないとなりません。この駐車場で車中泊をして翌日に備えました。他に誰も乗っていない車が1台あるだけで、30台程とめられるであろうこの駐車場の夜は静かに過ぎていきました。 |
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![]() 【古寺鉱泉 朝陽館】 |
![]() 【朝陽館脇から続く道】 |
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![]() 【樹林帯の道】 |
![]() 【紅葉を眺めて】 |
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![]() 【合体の樹】 |
この時期になると登る人が少ないのかなと思ったのですが、明け方から続々車が入ってきて、起き出した頃には結構な台数の車がとまっていました。ちなみに、下山した時には駐車場にはびっしりと車がとまっていて、少し戻った道中の路肩にもとまっているくらいでした。百名山の割には比較的地元ナンバーが多く見られましたので、前日から車中泊をする人はいなかったのかもしれません。 車中泊をしたのですが、気持ちよく寝てしまったのかあまり早く起きることができずに、ほぼ夜が明けてからの出発となりました。日没が早いのは要注意ですが、この時期になると多少遅い時間でもも暑くて大変ということがないのはいいですね。 駐車場の奥にある登山道から歩いて行くと5分程で古寺鉱泉に出ます。ここでは、温泉に浸かることもできるようです。この古寺鉱泉の左手から回り込んだあたりから本格的な登山道になります。ハナヌキ峰分岐までひたすら高度を稼いで行くわけですが、あまり急登が続く場所はなく着実に標高を稼いで行く感じです。少し上がったあたりから、ハナヌキ峰分岐をちょっと過ぎたあたりまでの紅葉が見事でした。道もよく整備されていて、快適に歩いて行くことができました。 |
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![]() 【一服清水】 |
![]() 【ハナヌキ分岐 朝日岳方面は左へ】 |
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![]() 【紅葉した木々の間の道】 |
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![]() 【紅葉した木々】 |
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![]() 【三沢清水】 |
しばらく登って行くと、一服清水と呼ばれる水場があってここを過ぎると間もなくハナヌキ峰分岐に到着です。このあたりからは、古寺山や小朝日岳を経る稜線歩きといったところでしょうか。まずはきれいな紅葉を眺めながら古寺山に向かって行きます。 最初はなだらかな道を登って行ったあと、やや急な道になります。途中三沢清水という水場があります。やがて、視界が開けて小朝日岳の立派な山容が見えてくるとやがて古寺山に到着です。 |
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![]() 【左の古寺山を目指して 右奥は小朝日岳】 |
![]() 【古寺山山頂】 |
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![]() 【左の小朝日岳と右のガスの中の大朝日岳】 |
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![]() 【左のガスの中の大朝日岳から中央の西朝日岳を経て連なる稜線】 |
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![]() 【小朝日岳から大朝日岳へ続く稜線を眺める】 |
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![]() 【一瞬ガスの中から見えた大朝日岳】 |
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![]() 【紅葉と小朝日岳】 |
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![]() 【小朝日岳へ登る道と巻き道分岐】 |
古寺山からは、小朝日岳と右奥に見える大朝日岳という景色を期待していたのですが、残念ながら大朝日岳はガスの中でした。とにかく、この日は1日このガスに翻弄されることになりました。なかなかすっきりとは晴れてくれない、けれども時々その一部を垣間見せてくれるといった感じでしょうか。 結局古寺山では、ガスがとれそうになかったので歩き始めてみると、古寺山から少し進んだところにあるピークで大朝日岳の山頂を垣間見ることができました。また、正面には小朝日岳を眺めながら歩いていきます。小朝日岳は通過点、または展望台程度にしか考えていなかったのですが、どうしてどうしてこの小朝日岳の立派な山容には驚かされました。美しい三角錐といった感じです。 |
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![]() 【小朝日岳への急登】 |
![]() 【小朝日岳山頂を眺めて】 |
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![]() 【小朝日岳山頂】 |
古寺山からは一旦下って行った後、再び小朝日岳へ向けて登って行きます。途中巻き道もありますが、上りは小朝日岳を経て、下りで巻き道を利用することにします。 小朝日岳へは巻き道分岐から急登になって、一気に高度を稼いでいきます。急登をがんばって登ると小朝日岳山頂に到着です。ここは、鳥原山から連なる道との合流点でもあります。山頂からは、正面にどっしりとした大朝日岳の予定でしたが、残念ながら完全にガスの中でした。また、大朝日岳に連なる稜線も陰になってしまってきれいな稜線を眺めることはできませんでした。中途半端に見えていると、大朝日岳へ連なる美しい稜線が創造できるだけに余計残念に思えてしまいます。 |
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![]() 【ガスの中の大朝日岳 右は西朝日岳】 |
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![]() 【大朝日岳への稜線】 |
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![]() 【小朝日岳からの急な下り】 |
![]() 【巻き道との合流箇所】 |
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![]() 【小朝日岳を振り返る】 |
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![]() 【大朝日岳を眺めながらの稜線歩き】 |
小朝日岳からは急な下りを一気に下って行きます。今日のルートの中では唯一険しい箇所といったところでしょうか。少しザレた道がありますので、そこを中心に慎重に歩けば問題ないでしょう。やがて、巻き道との合流点があり、さらに鞍部まで下って行きます。 再び登り返した後は、ガスに覆われた大朝日岳を眺めながらの稜線歩きになります。ずっとガスがかかったままなのかなと思いましたが、道中少しの間だけすっきりとした姿を見ることができました。この日大朝日岳が一番よく見えた瞬間でしたね。 |
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![]() 【姿を現した大朝日岳】 |
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![]() 【大朝日岳をアップで 右に大朝日小屋】 |
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![]() 【稜線を眺める】 |
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![]() 【大朝日小屋手前ピークへの上り】 |
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![]() 【銀玉水】 |
しばらくなだらかな稜線を歩いて行きますが、やがて大朝日小屋手前のピークに向けての登りとなります。途中銀玉水と呼ばれる水場の看板がありました。水が出ているかどうかの確認はしていませんが、このあたりで水が取れるのなら便利ですね。 登って行くと再びなだらかな道になります。ここからは右手に立派な西朝日岳を眺めることができました。このハイマツ帯の奥に聳え立つ西朝日岳は本当に立派なものでした。本日、比較的ずっと見えていた山でもあります。 |
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![]() 【整備された階段】 |
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![]() 【西朝日岳】 |
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![]() 【大朝日小屋】 |
なだらかな道をやや下って行くと大朝日小屋に到着です。今年の営業は既に終わっていて現在は避難小屋として使われているようです。中は小奇麗でトイレも1基使えるようになっていました。大朝日岳山頂まではすぐですので、夕陽や御来光を眺めるには絶好の場所ですね。 大朝日小屋からは、10分ちょっと登って行くと山頂です。ガスがなければ360度のパノラマが広がっているはずですが、残念ながらガスに覆われてほとんど何も見えませんでした。山頂にしばらくいた方の話では、山頂周辺が見えるだけまだましだったようです。 |
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![]() 【小屋内部】 |
![]() 【山頂への道】 |
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![]() 【山頂の様子】 |
![]() 【大朝日岳山頂】 |
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![]() 【西朝日岳への稜線】 |
展望がほとんどありませんので、少し休憩したら下山開始です。まずは、正面に西朝日岳を見ながらの下りになります。西朝日岳へ連なる稜線を見ていると、縦走したら気持ち良さそうだなと思いました。 大朝日小屋まで下った後は、そのまま元の道を戻って行きます。小朝日岳への稜線歩きはやはり見晴らしがいいこともあって気持ちがいいです。道中北の方を眺めると月山を眺めることができました。昨日はほとんどガスの中でしたが、雲が多く湧いていますので、本日もすっきりとはしなかったかもしれません。 |
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![]() 【小朝日岳への稜線】 |
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![]() 【月山を眺める】 |
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![]() 【巻き道を歩く】 |
やがて、しばらく下って鞍部に達した後小朝日岳への登り返しになります。今度は巻き道を通りますので、途中まで登り返した後は小朝日岳をトラバースするように歩いて行きます。小朝日岳へ向かう道と合流すると、再び下って行きます。これを再び登り返していくと古寺山に到着です。 朝方到着した時よりはよく見えているように思えますが、やはり大朝日岳付近の雲は多かったですね。ただ、大朝日岳から北西に連なる山々はよく見ることができました。いつの日か登ることになるかもしれない以東岳も見えていたのでしょうか。 |
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![]() 【古寺山より再び小朝日岳と大朝日岳】 |
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![]() 【左から大朝日岳〜西朝日岳〜竜門山へ連なる稜線】 |
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![]() 【竜門山から先に連なる山々 中央右奥は以東岳でしょうか】 |
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![]() 【再び樹林帯の道】 |
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![]() 【駐車場は満車に】 |
古寺山で最後の展望を楽しんだ後は、紅葉を眺めつつ一気に下って行きます。太陽も時々顔を覗かせていましたので、なかなかきれいな紅葉を眺めることができたのではないかと思います。長丁場で最後はかなり疲れてしまいましたが、午後2時前くらいには無事駐車場まで戻ってくることができました。 駐車場が満車で驚いたのですが、これだけの人が登りに来るのもわかるような紅葉と見事な山並みを見ることができたのではないかと思います。これで、すっきりと晴れ渡っていれば、いくら写真を撮っても撮り足りないだろうなと思いました。 |
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