りゅうとうざん
 竜頭山
登山日: 2011年4月24日(日)   標高:1352m(竜頭山)
    累積標高差 : 約1400m(登山口から約1220m)


 4月24日(日)    登山口 6:30 → 青なぎ 7:50 → 展望所 9:50(〜10:00)
   竜頭山 10:10(〜30) → 青なぎ 11:40 → 登山口 12:20

 

 本日は竜頭山に登ります。竜頭山は当初、スーパー林道から30分程で登れてしまうので、他の山に登ったついでに登ろうと思っていました。しかし、平和登山口からも比較的登られているうえに、標高差もなかなかあって、現在の脚力、膝の調子を見るにはいいかなと思いこのルートで登ることにしました。累積標高差は結構なものですが、ほとんどが歩きやすい道ですので、標高差で感じるほど厳しい山ではないと思います。

 明け方西部に向かって出発します。152号線を北上し、旧佐久間町市街地への分岐を過ぎると間もなく登山口があります。駐車場はありませんが、路肩に7〜8台ほどはとまれるのではないでしょうか。ちなみに他に登る人はあまりいないだろうと思っていたら、帰りは満車になっていました。

【登山口前路肩】 
  
【登山口】
 少し仮眠をとってゆっくり出発しました。登山口付近はアスファルトですがすぐに登山道になります。登り始めた後に次々と車がやってきました。実は結構登る人の多い山だったのでした。

 歩きやすい道をしばらく歩いて行きます。すると、その道が地形図上の登山道から逸れているように思われました。GPSで確認してみると確かに逸れていたので、尾根に登って行く道を入って行きました。実はこれは誤った道なのですが、ちょうどピンクのテープまでついていたのでした。

【登山道】 
 
【旧集落跡地】 

【廃屋】  
 しばらく登って行くと、旧集落跡地らしき場所が出てきます。ただ、数軒程度分でしたのでここは中心地ではないのかもしれません。この付近には以前平和と呼ばれる集落があったそうです。しばらく歩くと、道らしきものはあるものの非常に歩きにくい道となってきました。特に沢を渡るのは難儀しました。そのうち廃屋が出てきて、普通の道に戻るかなと左手を見るとよく整備された登山道があり、そこを後から歩いてきた人が通り過ぎて行きます。しばらく誤った道を歩いていたようでした。正確にはかつては登山道であった道と言った方がいいのでしょう。

 本来の登山道に強引に下ります。その後は、曲がる前の歩きやすい登山道がそのまま続いていました。
 
【整備された登山道】  
  
【橋】 
  
【青なぎ(下山時)】 
 現在の登山道は旧登山道よりもかなり大回りになっているようです。どこに向かっているのかと思いましたが、結局青なぎで合流しました。青なぎにあった看板によると本道以外の登山道は整備されていないようです。

 青なぎからやや登って行くと分岐があって、初級コースと中級コースがあります。中級コースは急な分一気に高度を稼げるのかと思い歩いてみることにしました。この中級コースは地形図上にはないコースでしたが、きちんと整備されています。ただし、幅の狭い道が多く、コース案内通り急登が時々あります。

【初級コース中級コース分岐】   

【分岐看板】   

【沢の渡渉 丸太が滑りやすい】  
 中級コースは沢沿いを詰めるように登って行きますので、右手にずっと沢が流れています。もう少し暑い時期ですと涼しく感じるかもしれません。登山道は上記のとおり幅の狭くなった道に注意するのと、1箇所沢を渡る箇所の丸太が滑りやすかったです。滑らせても少し濡れるかどうかという場所ですがね。どちらにしても、使うなら登りがいいかもしれません。

 なお、途中には標高100mごとに案内看板があります。これは、登山口からずっとあるうえに、初級コース中級コースどちらにもあります。現在地を把握するのには便利な看板だと思います。
  

【流れを眺めて】  
 
【案内看板】 

【やや開けた場所も】  
 
【直角に曲がって尾根へ】
 一気に高度を稼いで行くとやや開けた場所に出て、やがて直角に曲がる場所があります。ここから尾根に乗って稜線上から山頂を目指す感じになります。この付近までくると、樹木の間にですが、目標となる竜頭山が見えて来ます。このあたりは結構風が強く、まだ山は肌寒い季節であることを思い知らされます。

 さらに標高を稼ぎながら稜線を歩いて行くとやがてスーパー林道との分岐と合流して先に進んで行きます。実は、山頂の奥にも林道からつながる道があるようで、あちらこちらから登れるようになっているようです。山頂が近づいてくると見晴らしも良くなってきます。山頂から少し南にある展望所がその名のとおり一番見晴らしが良かったです。 
 
【標高を稼ぎながら登る】

【稜線歩きと左手に竜頭山】
 
【展望所(山頂側より)】
 実は、遠方は霞んでいるうえにこのくらいの標高の山ではあまり展望はないだろうと思っていたのですが、富士山や南アルプスの山々を眺めることができました。念のために持ってきたデジタル一眼でしたが、まさか展望を撮る際に出番があるとは思っていませんでした。ただし、霞んではいるので、特に富士山は写真でははっきりとは写せませんでした。肉眼ではくっきりと見えましたけれど。

 ここで休憩が一番良さそうですが、山頂を踏んでいないのは落ち着かなかったので先に進むことにしました。
 
【南アルプス(左)から富士山(中央右)の眺め】
 
【富士山(左は高塚山、右は京丸山)】

【雪山は左に兎岳・聖岳、右に上河内岳 中央は光岳】 
 
【深南部の山々 左に不動岳、中央右より丸盆岳、黒法師岳、バラ谷ノ頭】

【アンテナ塔】 
 山頂に向かって行くとアンテナ塔があります。これは、さらに西の方にもあります。同時にベンチがあちらこちらにあってくつろげるようになっていました。ここを過ぎると間もなく山頂です。樹木に囲われているためにあまり展望はありません。テーブルも2つ程ですので、休憩は他の場所の方がいいかもしれません。

 山頂で少し休憩をしたら下ります。今度は初級者コースから下ることにします。恐らく当初歩こうと思っていたコースがそれであると思い北西方向に歩いて行きます。
   
【山頂の様子】
  
【山頂看板と三角点】

【舗装道路】 
 山頂周辺はアンテナ塔へ続く舗装された道があったり、ハイキング用のコースがあったりといろいろな道が入り交ざっていてわかりにくいです。案内看板はたくさんありますので、多少遠回りをすれば目的の場所には行けると思いますが。

 舗装道をやや下って、西へ下って行く道を探していると佐久間町大輪口方面の案内看板があったのでそこから下って行きます。 この時点で既に遠回りしていましたので、もう少し手前から下るところがあったのでしょう。下り初めこそややザレた道もありますが、その後は歩きやすい道が続きます。歩きやすさという意味では初級者コースを往復が一番でしょう。

【左が下山路】 

【あちらこちらへの案内看板】 
  
【歩きやすい初心者コース】
 緩やかな坂を淡々と下って行きます。歩きやすいのでいつの間にか下っているという感じです。ただ、登りでの疲労もあるのか膝に少し張りが出てきました。これはまずいかなと思ったのですが、何度か休みを挟んだら特に問題なく下って行くことができました。大きな段差などがほとんどなかったのが大きかったようです。

 青なぎ以降も着々と下って行きます。登りではどこで間違えたのだろうと思えるくらいの歩きやすい道が続いていました。こうして、久々のやや長丁場の山行を無事に終えることができました。不安要素はあるものの、無理をしなければそれなりの山は登れそうな感触はあったのではないかと思います。また、思わぬ展望に巡り合えたのは本当にうれしかったですね。
 


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