おおやれい・やんぶし | |
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登山日: 2011年4月30日(土) | 標高:2000m(大谷嶺) 2014m(山伏) |
累積標高差 : 約1400m(駐車場から約790m) |
4月24日(日) | 駐車場 6:30 → 新窪乗越 8:00(〜10) → 大谷嶺 8:40(〜55) | ||||
→ | 新窪乗越 9:25(〜35) → 山伏 10:40(〜55) | ||||
→ | 新窪乗越 12:05 → 駐車場 13:10 |
本日は大谷嶺に登ります。この山は一度冬に登ろうとしましたが、その時は雪が降り始めたために断念しました。今回は雪解け後を狙って登ることにしました。また、新窪乗越からは山伏に縦走することもできるので、余力があれば山伏に向かうことにします。 今回はマイカーを貸していたのでナビ付きの車でなかったのですが、この登山口には先に書いたように一度来ていますし、そもそもこの手前にある山伏登山口には何度も来ていたので、特に問題なく来ることができました。前回はもう少し奥まで行けましたが、今回は道路に立入禁止の看板があったので、その手前の駐車場に駐車することにしました。 |
![]() 【駐車場】 |
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![]() 【車両通行止め看板】 |
予定より遅くなりましたが準備ができたら出発です。ちょうど同時に入って来た方がいて先行して行きます。その後ろをのんびり歩いて行くような形になりました。 駐車場から少し登ると間もなく登山口があります。ここからは登山道に入りますが、ここ最近登っている山と違ってザレた道になります。とはいえ、ルートもはっきりしていますし、序盤はなだらかなのでそれほど歩きにくいこともありません。この付近からは遠方に崩壊地を眺めることができます。窪んだところが、これから目指す新窪乗越で、この右手を中心とした崩壊地を大谷崩れと言い、日本三大崩れの1つだそうです。この扇状地を囲む山々の随所で崩壊が起きています。 |
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![]() 【登山口】 |
![]() 【ザレた道】 |
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![]() 【遠方に崩壊地】 |
なだらかな道を歩いて行くと徐々に斜面が急になってきます。このあたりまで来ると新窪乗越が正面に見えるようになるのですが、まだ標高差は300m程あり、見た目と比べて随分遠くに感じました。 登山道を一部覆ってしまっている土砂の上を歩いて行きます。ただし、しばらく登って行くと左手斜面にきれいに九十九折れに道がついているので、比較的歩きやすくなります。逆に言えば、この土砂の入り混じっている道は、大雨後などは土砂崩れに注意が必要だと思います。 |
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![]() 【正面に新窪乗越 ザレた道を歩く】 |
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![]() 【麓を眺める(下山時)】 |
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![]() 【崩壊地上部の眺め(下山時)】 |
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![]() 【安倍東山稜の山々】 |
これだけ直登が続くとなかなかしんどいですが、8時頃ようやく新窪乗越に到着です。ここには申し訳程度とはいえ、丸太で作ったベンチのようなものがあり、スペースもありますので休憩にうってつけでしょう。実際この日は、ここを拠点に大谷嶺と山伏を往復することになりました。ここからも展望があると聞いていましたが、奥は樹木に覆われていて、樹木越しに辛うじて南アルプスの山が見えるといった感じでした。少し休憩をしたら、まずは大谷嶺に向かいます。 樹林帯のピークを抜けると、崩壊地上部の道に出ます。この下部から崩壊しているようでなかなか迫力があります。登山道自体はかなり上についているので危険な箇所は特にありません。 |
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![]() 【新窪乗越】 |
![]() 【崩壊地を過ぎて大谷嶺へ】 |
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![]() 【崩壊地を振り返って 奥に山伏】 |
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![]() 【再び樹林帯に】 |
崩壊地の鞍部を抜けると再び樹林帯に入って行きます。登山口から稜線に登るまではほとんど樹林帯などなかったのですから、何か不思議な気分になりますね。登山道はいたって明瞭ですが、日陰部分には一部雪の残っている場所もありました。 しばらく登って行くとやがて樹林帯を抜けます。そこが大谷嶺山頂になります。樹林帯を抜けた場所にあるので、見晴らしがよく気持ちがいいのですが、南アルプス方面を中心に木々が伸びて来ていてやや展望が制限されてしまいますね。それ以上にこの日は、南アルプス方面には少し雲がかかっていたようです。 |
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![]() 【山頂の様子】 |
![]() 【山頂看板】 |
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![]() 【崩壊地方面の眺め】 |
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![]() 【南アルプス方面の眺め 左に茶臼岳や上河内岳 右に布引山や笊ヶ岳】 |
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![]() 【茶臼岳と上河内岳】 |
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![]() 【布引山と笊ヶ岳】 |
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![]() 【山伏と右奥に大無間山】 |
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![]() 【登山道上の残雪】 |
なお、大谷嶺は標高2000mということで、プレミアムの時に話題になった山だそうです。もう10年以上も前の話になるわけですね。ちなみに、標高は1999.7mですので、正確には2000mありません。 山頂で一通り写真を撮ったら下山開始です。普通に戻って行けば良かったのですが、途中トラバース道を見つけたので歩いてみることにしました。すると、来た時よりも登山道を雪で覆っている箇所が多く、一部の箇所は通るのに苦労することになりました。しかも、この道は山梨側に下る道のようで、途中で軌道修正をしてなんとか新窪乗越の裏手に出ることができました。やや時間のロスがありましたが、それでもまだ9時半でしたので、山伏まで往復することにしました。 |
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![]() 【軌道修正して新窪乗越へ(薄い踏み跡あり)】 |
![]() 【新窪乗越裏手へ】 |
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![]() 【歩きやすい山伏への道】 |
山伏への道は、最初にやややせた尾根を通過する箇所がありますが、その場所を含めても特に危険な箇所はありませんでした。特に、やせた尾根を通過した後は、気持ちの良いササ原の道が続きます。ただし、何度もアップダウンを繰り返しますので、疲労感が徐々に増していくような感じでしたね。特に帰路の登り返しは結構大変でした。 山伏に近づいてくると、場所によっては結構な雪が残っています。数箇所斜面にも雪が残っていたので、ここは時間をかけて登りました。山頂直下は日当たりがいいせいか登山道上に雪はなく、ようやく山頂に到着です。 |
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![]() 【ササ原の道】 |
![]() 【残雪に覆われた登山道】 |
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![]() 【樹間より山伏】 |
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![]() 【ようやく山頂へ】 |
山伏山頂はやはり登山シーズン到来ということで、大勢で賑わっているというほどではないにせよ、ひっきりなしに登って来る人がいるという状態でした。自分と同じルートで登って来ていた人も多少はいましたが、やはりほとんどの人は西日影沢のルートか、林道から最短で登れるルートを利用するのでしょう。 山頂は前回、前々回と雪のある時期に来たせいか、今回のササ原の中にある山頂は少し新鮮な感じがしました。展望については、富士山の裾が辛うじて見える程度でしたが、南アルプス方面は、赤石岳や悪沢岳がほとんど見えなかったものの、それ以外の山はそれなりに見えていました。さすがに、冬場の好天の時にはかないませんけれど。 |
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![]() 【南アルプス方面展望】 |
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![]() 【上河内岳】 |
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![]() 【聖岳】 |
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![]() 【南アルプス展望所より山頂を眺める】 |
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![]() 【富士山は裾のみうっすらと】 |
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![]() 【山頂看板】 |
山頂では結構曇って来ていて、風も結構強く吹いていました。気温はそれほど低くないので、寒いということはありませんでしたが、やはり天気は下り坂なのでしょう。山頂でしばしの休憩をした後戻ることにしました。 やはり新窪乗越までは登り返しに苦労させられました。新窪乗越からは一直線の下りですが、ザレた道が続きますので慎重に下ります。ただし、段差のあるところはないので思ったよりは楽に下ることができたと思います。結局、この日も結構な距離を歩いて充実した山歩きができたのではないかと思います。 |
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