こんごうどうざん
 金剛堂山
登山日: 2011年6月5日(日)   標高:1638m(前金剛) 1650m(中金剛) 1616m(奥金剛)
    標高差 : 栃谷登山口から約870m


 6月5日(日)    栃谷登山口 3:40 → 2キロ地点 4:45 → 前金剛 6:15(〜25)
   中金剛 6:40 → 奥金剛 7:00(〜20) → 中金剛 7:40
   前金剛 7:55 → 2キロ地点 8:50 → 栃谷登山口 9:35

 

 本日は金剛堂山に登ります。前日、白木峰に登って準備をした後、そのまま栃谷登山口に向かいました。ガイドを見ると、スキー場からダートの道があるとのことでしたが、現在は既に舗装されているようで登山口まで問題なく到着することができました。ただし落石があったようで、脇には大岩がごろごろ転がっていたのでその点は注意でしょう。

 登山口にはそれなりの台数が駐車できそうなスペースと避難小屋があります。避難小屋にはトイレもありました。この日は夜明け前に出発する予定でしたので、登山口付近だけは前日のうちに確認しておきました。なお、前日の遅い時間まで釣りをしている方がいました。

【栃谷登山口駐車場と避難小屋(トイレ有)(前日)】 
  
【栃谷登山口(前日)】
 夜明け前から出発することにしたのは、前日の比較的早い時間帯に現地入りすることができたからです。晴れていればそれほど暗がりで歩く時間は少ないだろうという目論みもありましたが、やや太陽が雲に隠れていたせいか明るくなるのが遅くなりました。

 まずは駐車スペースから川を渡ります。渡った後はなだらかな砂利道を歩いて行きます。この道は沢沿いになるわけですが、暗がりで水のゴーゴー流れる音が聞こえるので結構不気味でしたね。何度も夜明け前から歩いているので今更何を言っているのかと言われそうですが。この道をしばらく歩いていると行き止まりになります。 

【橋を渡る(前日)】 
 
【登山道へ(下山時)】

【沢沿いの道(下山時)】 
 よく周囲を見ると沢の渡渉があるようでした。明るい時に見れば何ということもない渡渉ですが、暗い中ですと少し探しながらになります。とはいえ、登山道は明瞭ですので迷うというほどではありません。また、(最初に渡るのを除くと)渡渉はここだけで、その後は沢から離れて徐々に尾根に取りついて行きます。

 ここからは一気に高度を稼いで行きます。登山道は比較的歩きやすい道が続いています。しばらく歩いていると1キロ地点の案内がありました。これが、前金剛まで1キロ毎に案内があります。
 
【沢の渡渉(下山時)】

【1キロ地点(下山時)】
 
【樹林帯の道(下山時)】
 標高1000m付近になるとようやく尾根道になって、視界が徐々に開けた場所も出てきます。登山道はそれまでの登り一辺倒から、いくつかのピークを越えながら徐々に高度を稼いで行くような道になります。

 ピークを越えた後の下りが、帰路にはやや登りかえしで苦労することになるかもしれませんが、大きく下るような場所はないので、その点ではあまり心配はないでしょう。登るにつれて前金剛の姿がはっきりと見えてくるようになります。

【徐々に視界の開けた場所も】 
 
【緩やかなアップダウンの道】

【早朝の太陽】

【徐々に近づく前金剛】

【残雪の残った箇所も】 
 最後のやや急な登りを登りきるとなだらかな笹原の道になって、やがて前金剛山頂に到着です。山頂は笹原に囲まれていて広々とはしていませんが、社や展望案内板などがあって、この後に登った中金剛や奥金剛と比較すると立派な山頂の看板があります。前金剛は最高峰ではありませんが、一般的には金剛堂山というと前金剛を指すのかもしれません。

 晴れてはいたものの展望は霞んでしまっていてあまり周囲の山々を見ることができなかったので、少し休んだら金剛堂山の最高峰である中金剛へと向かいました。
 
【山頂手前の笹原】

【山頂の様子】 
 
【北に連なる稜線】 
 
【山頂看板】 
 中金剛へのなだらかな笹原の道は本当に気持ちよく歩くことができました。見晴らしもいいですし、中金剛の立派な姿が徐々に迫って来ます。山腹の残雪がいいコントラストになっています。なお、道中の雪解け後の水たまりには数多くのカエルがいて、場所によってはカエルの卵で埋め尽くされていました。さすがに少し気持ち悪かったですね。

 20分も歩くと中金剛山頂に到着です。高い樹木等はありませんが、あまり見晴らしのいい場所ではありませんし、スペースもあまりありませんでした。小さな看板があるだけですが、ここが金剛堂山の最高峰になります。
 
【中金剛への道】
 
【前金剛を振り返って】
 
【中金剛山頂】 
 最高峰に到達できたのでここで引き返しても良かったのですが、本日は金剛堂山しか登らない予定だったことから奥金剛まで歩いてみることにしました。前金剛や中金剛と比較すると、標高は若干低く山容もなだらかでやや地味な印象を受けます。結果としてはのんびりするには一番いい山頂だと思います。

 まずは、中金剛から一気に下って行きます。下り道自体はそれほど問題ないと思いますが、これを帰路に登り返すのはややしんどいかもしれません。一旦鞍部に下った後はやや笹薮になっている箇所を少しかき分けて進んで行きます。かき分けると言っても道は明瞭です。 

【中金剛からの奥金剛】 

【中金剛を振り返って】 

【奥金剛山頂の様子】

【山頂看板】 
 緩やかに坂を登って行くと奥金剛山頂に到着です。山頂と言ってもなだらかで広々していますので山頂という感じがしませんでした。中金剛ではスペースがなかったのでここで少し休憩することにしました。

 ここからは西方向に人形山が見えていましたが、やはり結構霞んでしまっていました。展望がクリアであれば、さらに白山もよく見えるのでしょう。今回の北陸遠征では白山を見ることができず本当に残念でした。梅雨時ではなかなか難しいのかもしれません。
 
【ほとんど霞んでいた人形山方面】

【辛うじて見えた前日登った白木峰】

【タムシバの蕾】

【カタクリ】 
 奥金剛でのんびりした後は下山開始です。がんばって中金剛に登り返した後は再び気持ちのよい笹原歩きです。前金剛に到着すると、これまで誰にも会わなかったのですが、続々と登ってくる人がいました。展望こそ霞んでいますが、天気はいいですので山に登るにはいい日でしょう。

 前金剛からはややアップダウンを繰り返しながら下って行きます。下り始めは時々人とすれ違う程度でしたが結構下ってくると、団体さんともすれ違うようになります。思ったよりも登っている人がいるようでした。 
 
【イワカガミ】

【ムラサキヤシオ?】
 
【白い花】
 
【2キロ地点】

【新緑の山歩き】  
 
【満車の駐車場へ】
 下りは時々花を撮りながら下って行きましたが、それでも9時半過ぎには登山口に戻って来ることができました。駐車場は既に満車で、道路の路肩に駐車している車もちらほら見受けられました。

 奥金剛まで行くとややハードでしたが、展望がクリアであれば本当に素晴らしい山行になったと思います。今回の北陸遠征では展望には恵まれませんでしたが、雨も降らずよく歩くことのできた2日間だったのではないかと思います。
 


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