かむろさん | |
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登山日: 2011年6月20日(月) | 標高:1365m(神室山) |
標高差 : 登山口から約940m |
6月20日(月) | 登山口 5:10 → 不動明王 7:00 → コース分岐 8:25 | ||||
→ | 神室山 8:40(〜9:05) → コース分岐 9:20 | ||||
→ | 前神室山 10:00 → 登山口 11:50 |
本日は神室山に登ります。今回の遠征では随分遠くまで来ていましたので、この日は休暇をとってあったものの、山登りにあてるのか帰路にあてるのかはその時の状況によって決めることにしていました。高速千円が日曜日で終わることもあって、余程晴れない限りは帰るつもりでいましたが、前日の天気予報を見ると見事に晴れでしたので、神室山登山を決行することにしました。 神室山は湯沢市側の登山口から登ることにしました。宮城県側から国道108号線を北上していったのですが、思ったよりも距離があって、さらに前日は夕方近くまで登山していたこともあり、現地入りしたのは既に真夜中でした。 |
![]() 【神室山登山口 左奥が西ノ又コース 右がパノラマコース】 |
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![]() 【登山口前スペース】 |
登山口までの道は、役内集落から奥へ入って行って、最後未舗装の道を少し走ると登山口です。登山口の直前にやや荒れた場所がありますが、それ以外は特に問題なく走ることができました。 この日は夜明け前から歩くことを考えていたのですが、前日に入ったのが遅かったのか、それまでの疲労のせいなのかわかりませんが、前日に引き続いて寝坊してしまい、結局後から来た方が先行して行って、自分は夜が明けた後に準備をして出発しました。この日に登るのは神室山だけですのでのんびりという感じですが、本日中に秋田から静岡まで戻らないといけないので、それなりの時間には下山したいところでした。 |
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![]() 【林道歩き】 |
![]() 【西ノ又コース入口】 |
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![]() 【左手に西ノ又川を見ながら歩く】 |
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![]() 【沢の渡渉】 |
まずは、川沿いの林道を歩いて行きます。しばらく林道を歩いて行くと西ノ又コース入口の看板があって、ここから登山道となります。といっても、林道歩きに近いくらい歩きやすい道が続いています。ところどころで沢の渡渉がある程度でしょうか。水飛沫が飛んでひんやりとした空気が流れます。過去の登山記録を見ると、西ノ又コースから登ってパノラマコースを戻るという記録が多かったので、自分もそれに倣ったのですが、この日は結局暑さにやられてしまったので、逆に回ってくるのも悪くないのかなと思いました。 道中では、所々で花を見かけましたが、特にタニウツギは鮮やかに咲いていました。 |
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![]() 【タニウツギ】 |
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![]() 【吊橋】 |
しばらく歩いていると吊橋が出て来ます。山開き前には板が外されているようですが、この時にはきちんとはめられていました。それでも、なんか滑りそうな感じがしたので、慎重に渡りました。実際のところは問題ないと思います。この後にも同じような吊橋が出て来ます。 その後は鬱蒼とした樹林帯に入って行きます。このあたりでは結構厚さのある雪渓も見ることができて、標高を考えると本当に雪の多い地域だと思わされました。少し乗り越えるような場所もありますが、やや歩きにくい程度の感覚で通過することができました。 |
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![]() 【新緑の中で】 |
![]() 【残っている大きな雪渓 左上を越えて行く】 |
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![]() 【右岸沿いを歩く】 |
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![]() 【再び樹林帯の道】 |
その後は沢沿いの道を歩いて行きます。河原の上を歩いて行く感じですが、テープなどがしっかりついていますので問題なく進んで行けるでしょう。しばらく歩いて吊橋を渡ると、再び樹林帯の歩きやすい道になります。 この道をしばらく歩いて行くとしばらくトラバース道が続きます。トラバース道は幅の狭い場所も多く、足場がもろい場所もあるので慎重に進んで行きます。特別危険な箇所というのはないと思いますが、それなりの距離がありますので要注意です。途中の沢を越えるところは、特に雪渓が溶けた後で枯れ木などがあって足場が悪かったです。 |
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![]() 【トラバース道へ】 |
![]() 【右上から左下にかけての沢を渡る道】 |
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![]() 【河原の道へ】 |
![]() 【渡渉地点を探して】 |
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![]() 【西ノ又川と奥に大滝】 |
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![]() 【大きな雪塊】 |
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![]() 【不動明王】 |
トラバース道を歩いて行くとやがて河原沿いの道に出て、渡渉地点が出て来ます。西ノ又川の流れが速く渡れる場所があるのかなと思ったのですが、大きめの石がいくつかあったので無事に渡ることができました。なお、ここには大滝と呼ばれる滝を見ることができます。 渡渉後は河原の道を歩いて行きます。途中右手に大きな雪の塊が見えて来てなかなか迫力がありました。さらに歩いて行くと不動明王と呼ばれる場所に到着です。ここで一息入れることにしました。 |
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![]() 【急登の連続】 |
![]() 【左手に雪渓を見ながら】 |
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![]() 【前神室山】 |
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![]() 【御田の神】 |
不動明王からは急登が続きます。ここまでほとんど標高を稼いでいなかったのですが、ここで一気に標高を稼いで行きます。気温は徐々に上がっていたのですが、それでもまだ涼しい時間帯に通過できたのは良かったと思います。 この急登を登りきると一気に視界が開けて、気持ちの良い稜線歩きとなります。前神室山や神室山の前衛峰が見えて来ます。なお、前神室山のそばにかなり濃い色をした不気味なシルエットが浮かんでいたのですが、なんとこれは鳥海山が僅かに見えていたのでした。 |
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![]() 【雪渓歩き】 |
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![]() 【正面に前衛峰】 |
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![]() 【広々とした雪原】 |
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![]() 【やや急な斜面も】 |
稜線を歩いているとやがて雪渓に出ます。最初の雪渓は笹の脇を通って行きます。やがて、夏道になって再び広々とした雪原が現れました。この日最初にここを通ったせいかはっきりとした踏み跡はなかったのですが、脇を見ながら奥へ進んで行くと、夏道につながりました。その後、やや急な雪渓も現れましたが、カットされた足場があったので特に問題なく進んで行けました。 雪渓を抜けたあたりは樹林帯になっていましたが、この付近には数こそ多くありませんでしたが、さまざまな種類の花が見られました。 |
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![]() 【ツマトリソウ】 |
![]() 【歩いて来た道を振り返る】 |
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![]() 【前衛峰から神室山への稜線】 |
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![]() 【コース分岐】 |
樹林帯を抜けると視界が開けて、前衛峰への稜線とようやく前衛峰の左手に神室山が見えて来ます。神室山と前衛峰、そして前神室山はあまり標高が変わらないので、手前に見える前衛峰が大きく見えました。 前衛峰への道を登って行くと、コース分岐があります。ここで、西ノ又コースとパノラマコースが分岐しています。ここからは、神室山に向けて一旦鞍部に下って行きます。歩きやすい道が続きますが、1箇所だけある岩場だけはやや注意が必要でしょう。 |
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![]() 【神室山】 |
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![]() 【稜線の岩場】 |
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![]() 【山頂から前衛峰】 |
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![]() 【山頂の様子】 |
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![]() 【山頂碑】 |
岩場を越えて鞍部まで下った後、登り返しというほどではありませんが、緩やかな坂道を登って行くと神室山山頂に到着です。ここからは、聞いていた通り360度のパノラマの景色が広がっています。 南方に連なる神室連峰の山々も見事ですし、なんといっても鳥海山が素晴らしかったです。少し霞んではいたものの、やはり距離が近いせいかよく見えました。他にも、まだまだ白い月山や前日に登った焼石岳や栗駒山なども眺めることができました。正直、思っていた以上に良いお天気となりました。 |
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![]() 【避難小屋と南西に連なる稜線】 |
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![]() 【南方に連なる神室連峰の山々】 |
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![]() 【鳥海山】 |
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![]() 【月山】 |
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![]() 【栗駒山】 |
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![]() 【ハクサンチドリ】 |
山頂で少しゆっくりした後は、パノラマコースから下山します。まずは、稜線を一旦戻って前衛峰に向かいます。岩場は帰りは登りになるので、特に問題なく進んで行きます。再び分岐に出たら、パノラマコースに入って行きます。 前衛峰から樹林帯の道を一旦下って行きます。このあたりから暑さを感じるようになってきました。特に前神室山への登り返しは、背中に日光を浴びることになるうえに、開けているところも多くかなりの暑さを感じることになりました。 |
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![]() 【前神室山 左端に僅かに鳥海山】 |
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![]() 【急登の尾根付近を眺める】 |
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![]() 【シラネアオイ】 |
前神室山へはなんとか到着しましたが、この前神室山への登りで、暑さと合わせてかなりの体力を消耗してしまったようで、正直ぐったりしてしまうような状態でした。それでも、前衛峰と神室山の眺めは見事で、休憩を兼ねて景色を楽しみました。 休憩を終えたら再び下山開始です。歩き始めは良かったのですが、やはりすっかり体力は消耗してしまったようで、ゆっくり下って行くことになりました。この後第3〜第1ピークと呼ばれる場所があったので、登り返しが辛そうに思えたのでした。 |
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![]() 【前神室山山頂】 |
![]() 【山頂案内板】 |
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![]() 【前神室山からの前衛峰(中央左)と神室山(中央右)】 |
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![]() 【第3ピーク】 |
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![]() 【カタクリ】 |
![]() 【パノラマコース唯一の雪渓】 |
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![]() 【倒木に塞がれた箇所】 |
各ピークは思った程登り返しはなかったものの、所々で倒木に塞がれた箇所を越えるのにやや手間取りました。いずれにしても小刻みに休憩を取ったり、エネルギーを補給しながら進みます。第1ピークを過ぎたあたりからは、一気に下って行くことになるのですが、この道が歩きやすくて助かりました。 最後はばてばてでしたが、お昼前にようやく登山口まで戻って来ることができました。登山口でも30℃もある状態で、この日は結構気温が上がったようです。後半は暑さに苦しめられましたが、素晴らしい展望と飽きさせないコースで充実した山行となったと思います。ただし、昨年同様に暑さに慣れないといけないなとも思わされた山行となりました。 |
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![]() 【歩きやすい下り道】 |
![]() 【ようやく登山口へ】 |
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高速千円の最終週も無事歩き通すことができて、登山を始めて以来恩恵を受けてきたこのサービスの終わりを締めくくることができたのではないかと思います。今後は、梅雨明けをにらみながら、近場の山、そして、アルプスの山を検討して行きたいと思います。 |