くろだけ・えちぜんだけ
 黒岳・越前岳
登山日: 2011年12月17日(土)   標高:1086m(黒岳) 1507m(越前岳) 1310m(呼子岳)
    登山口から約760m


※黒岳稜線手前までの道は一部登山道を外れている 富士見台〜越前岳は往復

 12月17日(土)    登山口 5:50 → 展望所 6:40(〜50) → 黒岳 7:00(〜15)
   富士見台 8:20 → 越前岳 8:45(〜9:10) → 富士見台 9:30
   越前岳 9:55 → 呼子岳 10:35 → 蓬莱山 11:00 
   登山口 12:30

 

 本日は越前岳に登ります。3週間ぶりの登山であることから歩いたことのある山ということと、白くなってきた富士山を眺めるために今回の黒岳・越前岳に登ることにしました。この組み合わせでは一昨年の12月、黒岳単独では膝を痛めた直後の今年2月に登っています。

 今回はあわよくば夜明けの富士山をと思ったのですが、高速を使うのをやめて一般道で向かってしまったのと、途中登山道をそれてしまったがために、稜線にたどり着いた時にはすっかり夜が明けてしまいました。

【登山口駐車場(下山時)】
 
【愛鷹神社登山口(下山時)】
 それにしても暗がりだったとはいえ、登山道をそれてしまうのは予想外でした。薄い踏み跡でそのまま黒岳方面に直登できそうでしたが、安全策をとって、いざとなればいつでも登山道に戻れそうな場所を歩いていました。わざわざ歩きにくい道になっていない場所を歩いていたわけで、かなり中途半端な登り方となりました。

 稜線手前の藪には手こずりそうでしたが、獣道か人の道かわかりませんが、うまく抜けられる道があったので、意外にあっさりと稜線に出られました。展望所を通りかかった時には夜明け直後で、富士山がまだ赤く染まっていたので急いで写真を撮りました。このような景色を見てしまうと、夜明け前から黒岳で撮りたかったところです。
 
【夜明けの富士山】

【山頂付近をズーム】

【朝日の射し込む稜線】
 展望所での撮影もそこそこに黒岳を目指します。夜明けの光の射し込む稜線もなかなか神秘的で良かったです。稜線を少し歩くと間もなく黒岳に到着です。この頃になると富士山もすっかり赤みが消えていました。やはりこうして見てみると、まだまだ雪の量が少ないことがわかります。この日は近くで見ていますので十分迫力がありますが、少し離れた場所からになると、もう少し白い方がいいかなと思います。

 黒岳での御馴染みの景色を堪能した後は越前岳を目指します。富士山の展望という意味ではあまり期待できないのですが、南アルプスが見えることに期待して向かいます。

【黒岳山頂】 

【樹木の合間に丹沢〜箱根の山々】

【黒岳からの富士山】 

【富士見峠】 
 途中麓からの合流点となる富士見峠を通ります。愛鷹神社登山口から普通に登って来るとこの場所に出ることになります。

 そのまま越前岳に向けて緩やかな稜線を登って行きます。この付近はじっくり高度を上げて行きますので距離が長く感じます。逆に言えばあまり険しい箇所もありません。ただし、登山道が崩れている箇所が随所に見られました。脇にきちんと歩ける道がありますので、特に支障はなく進んで行きます。 

【霜柱の目立つ登山道】 

【鋸岳展望所より】

【富士見台】 
 道中には鋸岳展望所や富士見台があります。ちなみに富士山の眺めなら越前岳よりこちらの方がいいでしょう。越前岳の方がかなり標高が高いので、切り開かれていればかなりの富士山を眺められるとは思いますが。富士見台では当然のごとく富士山の写真を撮ったわけですが、設定ミスをしてしまったことから、後で再び戻って来ることになります。

 富士見台で写真を撮った後は越前岳に向かいます。越前岳手前だけはやや急登になっています。これを登りきると山頂に到着です。 

【稜線歩き】 
 
【山頂の様子】

【越前岳山頂からの富士山と南アルプスの眺め】

【富士市街と駿河湾】 

【白峰三山】 

【塩見岳】 

【荒川三山】 

【赤石岳】 

【上河内岳と聖岳】 

【越前岳からの富士山】 

【山頂碑】
 山頂からは裾は樹木に覆われていますが富士山と、樹木の間から南アルプスの眺めが広がっています。南アルプスはかなり遠方となりますが、展望がクリアだったので思っていたよりもくっきりと見ることができました。やはり3000mクラスの山はかなり白くなっています。

 山頂からの展望もそこそこに、富士山をうまく撮り損ねたので一旦富士見台まで戻ることにしました。この日はできるだけ歩くという意図もあったので、ちょうど良かったかなという思いもありました。富士見台では再度富士山を撮って再び越前岳まで戻って来ました。

【富士見台からの富士山】

【中腹の雪は少な目】

【山頂は団体さんでにぎやかに】
 先ほどは比較的静かだった越前岳山頂は、団体さんが来たのか結構なにぎわいを見せていました。あまり広くない山頂だけに、人が多くなると落着ける場所があまりないかもしれません。自分は先ほど写真は撮りましたので、そのまま素通りして呼子岳に向かいます。

 越前岳に向かう道と比較するとやや歩きにくいと思いましたが、総合的に見ればやはり比較的歩きやすい道が続きます。一旦下って登り返すと呼子岳山頂に到着です。ここからは展望はありません。むしろ、少し下ったあたりの方が、正面に越前岳と左奥に富士山という景色を眺めることができます。
 
【南アルプス南部BIG3 聖岳〜赤石岳〜悪沢岳】

【手前の越前岳と富士山】

【呼子岳山頂】

【割石峠】

【一部笹藪に覆われた登山道】
 そのまま下って行くと割石峠に到着です。ここから登山口へ向けて下って行くのですが、せっかくなので鋸岳を見てみようということで、蓬莱山に登ることにしました。途中登り道がもろくなっていたり笹藪に覆われた場所があったりして、あまり来る人もいないだろうなと思いつつ蓬莱山に到着です。ここから少し進むと鋸岳を眺めることができます。

 見下ろしてみると、見えるのは一部ですが、それでも結構険しい道が続くことがわかります。驚いたのは、この時だけでも3人程が縦走していたことでしょうか。立入禁止というよりも、立入は自己責任でということでしょうか。縦走先の位牌岳から前岳を経て戻るルートもあるので、機会があれば歩いてみたい気もします。 

【霧氷を眺める】 

【岩のごろごろした道】
 蓬莱山から割石峠に戻ったら今度は登山口に向かって下ります。しばらくは、というよりも大半は岩のごろごろした歩きにくい道が続きます。ところどころ歩く場所がはっきりしている箇所もありますが、自分で歩きやすそうなところを探して下って行くことになります。

 ある程度下って来ると、左岸右岸に道が付いている箇所がありますので、テープやマークなどを参考に下って行きます。ややわかりにくい箇所もありますが、それほど幅の広い沢ではありませんので、迷うということはないと思います。膝に違和感を感じてきたうえ疲れてきたせいか、とにかくこの下りが長く感じられました。実際、峠から500m以上下るわけですからそれなりには長いはずです。

【右岸左岸へ渡渉しながら進む】

【林道へ】

【岩がすっかり取り除かれた河床】 
 下りに下って行くとようやく林道に出ます。ここをしばらく歩いて行けば登山口に到着です。途中、一昨年は大きな岩が転がっていたところがあったのですが、現在はすっかり取り除かれていました。岩を放置しておくと危ないということで撤去されたのでしょうか。

 登山口に戻ると、結構な台数の車がとまっていました。冬でも普通に登れるうえに富士山が至近距離で見える越前岳が人気があるのもわかる気がします。なお、裾野ICから近いので交通の便もなかなかだと思います。
 


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