きたよこだけ
 北横岳
登山日: 2012年1月7日(土)   標高:2473m(横岳南峰) 2480m(横岳北峰)
    山麓駅から約710m


 1月7日(土)    山頂駅 10:30 → 横岳北峰 11:45(〜12:15)
   北横岳ヒュッテ 12:30(〜55) → 三ッ岳付近 13:30
   雨池峠 14:45 → 山頂駅 15:10 → 山麓駅 16:30 

 

 本日は北横岳に登ります。ロープウェイを利用すると短時間で山頂まで登ることができてしまうので、以前はあまり登るつもりがなかったのですが、最近は金曜日の帰りが遅く、自宅の出発時間が遅くなってしまうので、現地到着が遅くても登れる山ということで今回登ることにしました。また、アイゼンを始めとした積雪期の装備を今シーズンはまだ使っていなかったので、最初に使うには手頃かなと思ったのでした。

 準備もきちんとしていなかったことから出発自体が夜明け前になんとかという状態で、山梨に入る前には夜が明けて、3連休初日だからでしょうか、結構な数の車が走っていました。

【ピタラス蓼科駐車場】
 
【山麓駅】
 山麓駅までは、中央道の諏訪南ICを出て、途中ビーナスラインを主に利用して向かいます。これはHPに書いてあった通りの道です。道路には雪が残っていて少し嫌な場所もありましたが、車1台分はきちんと走れる場所がありましたので、問題なく駐車場に到着することができました。ちなみに帰りにはすっかり除雪されていて、対向車が来ても問題ない状態になっていました。

 駐車場に着いたらさっそく準備ですが、いろいろと使ってみたいと思うものがあって、結局余分なものまで持って行ってしまいました。目一杯歩いたせいでワカンは使う時間がなく、ピッケルはほとんど持っただけという感じでした。 

【山頂駅より】

【白銀の世界へ】

【雲に覆われた山々】
 
【やや急な坂】
 山頂駅までは歩いて登っても良かったのですが、時間がもったいないということでロープウェイで向かいました。下りは体力や時間を見ながらその時判断することにしました。

 山頂駅に着いた時には、空は雲に覆われていてあまり展望は期待できそうもありませんでした。ただし、徐々に晴れてくるという予報でしたので、それを期待して登ることにします。北横岳までは、結構スノーシューで登っている人が多かったのでワカンでとも思いましたが、まずは何も装着せずにきちんと歩こうということで、そのまま出発します。山頂駅は連休最初の日ということで、登山客の他、観光客やスキー・スノボの客で賑わっていました。
 
【撮影ポイント?】

【雪景色を眺める】
 
【徐々に青空も】

【樹林帯の道】
 聞いてはいましたが、本当になだらかな歩きやすい道が続きます。一面の雪景色も見事で、青空がないのが少し残念なところでしょうか。道中写真を撮影している方達が固まっている場所がありました。なかなか見事な雪景色でしたが、自分はあまりうまく撮れていませんでした。

  鬱蒼とした樹林帯の道や霧氷を見上げながら進んで行きます。地元や地元の山々ではほとんど雪を見ることができないので、雪景色を眺めているだけでもなかなか飽きないものです。

【霧氷を見上げて】

【山頂駅を振り返って】

【しっかり雪の積もった木々】

【北横岳ヒュッテ】
 しばらく進んで行くと三ッ岳・雨池峠分岐があります。こちらのルートに入るかどうかは帰路に考えることにして先に進みます。すると間もなく北横岳ヒュッテあります。写真を撮るために少し休憩しましたが、帰りに長めの休憩をすることにして北横岳に向かいます。アイゼンがなくても登れるだろうということでそのまま向かったのですが、結果としてはこの時に装着しておけば良かったなと思いました。

 ヒュッテを過ぎた後も樹林帯の道が続きますが、より雪深くなったような感じでしょうか。こうした雪の付いた木々に囲まれた景色は結構好きだったりします。

【雪もますます深く】

【南八ヶ岳方面はガスの中】

【北横岳南峰山頂へ】

【南峰山頂 三角点はこちら】 

【北峰を眺めて】

【山頂の様子】
 やがてやや急な道に差し掛かりますが、登りであれば特に問題なく進んで行きます。前方には徐々に空が見えてきます。晴れてきているのか、青空も見えて来ていてテンションも高まって来ます。この道を登りきると横岳南峰に到着です。パノラマの展望が広がっていて、雲がなければ見事な景色だったでしょう。ここで休憩しても良かったのですが、すぐ目の前に南峰よりやや高い北峰が見えていますので、そのまま向かいます。少し下って登り返すと北峰山頂に到着です。

 空を覆っていた雲がなくなってきたこともあって、見事な景色が広がっていました。

【北峰山頂】

【雲が徐々に晴れて】

【蓼科山と樹林帯】

【蓼科山】

【光が当たればもう少し鮮やかに】

【南峰山頂直下より徐々に姿を現した南八ヶ岳の山々】

【果てなく続く樹林帯の道 中央左奥に三ッ岳】

【三ッ岳・雨池峠分岐】 
 周囲を見渡すと北アルプスはあまり見えていませんでしたが、中央アルプスや南アルプスは見えていました。南八ヶ岳は山頂付近の雲がどうしても取れませんでした。翻って北側は見事な蓼科山が聳えていました。

 山頂はそれほど風は強くなかったのですが、さすがに時期が時期だけに風が当たるとかなり寒かったです。体は特に問題ないのですが、とにかく指先が凍えて写真を撮るのもなかなか難儀でした。写真を一通り撮った後にアイゼンを付けたわけですが、風を避ける場所もないのでなかなか大変でした。これが、ヒュッテで付けておくべきだったという理由です。

【北横岳付近にはまだ雲が多く】

【雪深い登山道】
 南峰から少し下るとすぐ樹林帯に入ります。風が強くてもすぐに樹林帯に入ることができるので、その点でも比較的登りやすいのではないかと思います。北横岳ヒュッテに到着したら少し休憩しました。少し考えて三ッ岳経由の周回ルートをとることにしました。

 ヒュッテから少し下ると三ッ岳分岐があります。意外と踏み跡があって、結構歩いている人がいるように思えました。実際、しばらく歩いていると2グループが休憩をしていました。北横岳のメインルートと比較すると歩く人は少ないせいか道も踏み固められておらず雪深く見えました。

【青空とのコントラストが見事な雪景色】

【岩の間の隙間に注意しながら進む】

【三ッ岳より雲の取れた南八ヶ岳方面を望む】

【浅間山】

【硫黄岳〜赤岳〜阿弥陀岳 硫黄岳と赤岳の手前にはそれぞれ天狗岳】

【西天狗と赤岳】

【凍っているように見える雨池】

【下の見えない急な下り道】 
 歩いていると徐々に岩場に差し掛かって来ます。このあたりで一気に踏み跡が減ったような気がしますが、そのまま進んで行きます。この岩場が結構大変で、岩と岩の隙間の深さがわからず、仕方なくできるだけ岩の上を歩くような状態でした。岩と岩の間の踏み跡は実際足を置いてみると踏み抜くこともあって要注意です。ただ崖際の道などはありませんので、その点では安心して歩けたでしょうか。途中見晴らしのいいところで写真を撮ったのですが、すっかり雲の取れた南八ヶ岳の山々を見られたのは良かったです。

 とても長く感じた岩場を過ぎると、今度は急な下りになります。結構雪深く、下手なところに足を置くとずるずるっと下へ滑って行きました。

【踏み跡も少なくふかふかの雪道が続く】

【ようやく見えた雨池峠と右奥には山頂駅】

【雨池峠】
 鞍部に下ったら峠ではなくて、再び雨池山に登るために緩やかに登って行きます。この日は山頂駅からの出発だったので、ほとんど登りはなかったはずですが、結構しんどく感じてしまいました。ここを登り切って進むと視界が開けて、麓には雨池峠や山頂駅までも見えてきます。トレースはきちんとあったのですが、思っていたよりはややハードになりましたので、峠が見えて来た時には少しほっとしたというのが実際のところです。

 雨池峠に下った後は、縞枯山荘を経て山頂駅へ向かって行きます。なだらかで歩きやすい道が続いています。縞枯山荘はぽつんと建っていてなかなかいい雰囲気だなと思いました。

【縞枯山荘】 

【青空と坪庭の景色】 

【再び山頂駅へ】
 山頂駅へは午後3時過ぎに到着しました。ロープウェイで下っても良かったのですが、まだ余力があったので足で下ることにしました。山頂駅の脇にある冬期登山道の看板のあるところから下って行きます。

 最初笹の突き出た場所があって歩きにくいのかなと思いましたが、その後は順調に下って行きました。しかし、途中岩にアイゼンを引っかけて転んでしまって、引っかけた足の反対側になる右足のふくらはぎを突っ張らせていまい痛めてしまいました。大事には至りませんでしたが、翌日登る山に悩むことになります。

【冬期登山道入口】

【最初だけ笹のうるさいところも】

【スキー場との唯一の交差点 ここだけは要注意です】

【道中の展望所より南八ヶ岳の山々】 

【夕暮れの登山口を振り返って】
 その後もしばらく下って行くとスキー場との交差点がありました。滑って来る人達のスピードはなかなかなうえに、そこそこ幅のある場所ですから、通る時は注意が必要だと思います。ここを過ぎたあたりに展望所があるので、休憩を兼ねて少し展望を楽しみました。

 その後は順調に下って、夕暮れ前に無事山麓駅に到着することができました。結局、三ッ岳経由にしたこともあって、しっかり歩けた1日だったのではないかと思います。今回のように早い時間に出発できない時はまた訪れてみたいなと思いました。 
 


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