やんぶし | |
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登山日: 2012年2月18日(土) | 標高:2014m(山伏) |
標高差:駐車場から約790m |
2月18日(土) | 駐車場 6:45 → 新窪乗越 8:35(〜50) → 山伏 10:45(〜11:25) | ||||
→ | 新窪乗越 13:00(〜10) → 駐車場 14:20 |
本日は山伏に登ります。もう何度も登っている山伏ですが、積雪期に新窪乗越ルートでは登ったことがなかったので、降雪直後のこの週末を利用して登ることにしました。なお、前回は4月下旬に登っており、わずかに雪が残っているかどうかという状況でした。 早朝大谷嶺登山口を目指します。梅ヶ島に向かう県道にはわずかに雪が残っていましたが、すぐに溶ける程度でしょう。さすがに、集落を抜けて徐々に高度を上げて行くと結構雪が出て来ます。急な道を上がるので心配していましたが、凍結はしていなかったので無事駐車場に到着することができました。 |
![]() 【道路の柵 手前が駐車場】 |
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![]() 【舗装された道を上る】 |
駐車場には既に1台の車が止まっていて先行されているようでした。なお、この駐車場から雪がありましたが、日の当たり具合によるのか、最初は雪があったりなかったりです。舗装された道をしばらく登って行くと登山口に到着です。この登山口は大谷嶺登山口となっています。大谷嶺へは最短で登る登山口です。新窪乗越からそれほど時間はかかりませんが、山伏とは反対側になりますので、今回は余程余裕がない限りはパスすることにして進みます。 登山口からも雪はありますが、雪が残っているというレベルです。河原のように岩や砂利が転がっている道を進んで行きます。 |
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![]() 【登山口】 |
![]() 【登山ポストと看板】 |
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![]() 【登山口付近から積もった雪】 |
この道を進んで行くと、徐々に雪の斜面が見えて来ます。真っ青な空に奥には新窪乗越も見えてテンションも高まりますが、ここから新窪乗越までが結構長いです。 樹林帯を抜けると、扇形の雪の斜面になります。下は岩がごろごろしたような場所ですので、それほど深い雪ではないのですが、時々踏み抜く感じです。大雨が降ればルートが変わってしまうこともあるような場所ですので、いまいちルートがわかりませんが、目指す先ははっきりしていますので、時々あるトレースを追いながら進んで行きます。先行者と思われるルートは右上の急斜面を登って行きますが、自分は夏道と同じ左側斜面を登るルートを取りました。 |
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![]() 【岩のごろごろした道】 |
![]() 【徐々に急斜面に】 |
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![]() 【近そうに見えて遠い峠】 |
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![]() 【雪崩れの跡か】 |
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![]() 【左手の斜面を登る 先行者は右手の雪の少ない急斜面を】 |
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![]() 【真っ白になった木々】 |
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![]() 【峠付近より麓を見下ろして】 |
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![]() 【踏み跡のない新窪乗越】 |
この通常ルートは雪崩れたような跡があって、後で聞いた話では大雨が降った時に雪崩れたようです。この雪の塊が硬くて、道中にある場合には避けながら登って行きます。これを見ていると、リスクを避ける意味では右手の急斜面を登った方がいいのかもしれませんが、結局その後で登って来た人はこの通常ルートを歩いていました。 ようやく登って来た新窪乗越の手前からは真っ白になった木々を見ることができました。予想だにしていなかった白銀の世界です。帰路には結構溶けていましたので、本当にいいタイミングで登れたのだと思います。 |
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![]() 【縦走先に山伏を望む】 |
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![]() 【樹林帯の雪道歩き】 |
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![]() 【普通に下を通れた場所もくぐる必要が】 |
新窪乗越は全く足跡等もなくてまっさらでした。そして、山伏方面もトレースは降雪のために消えてしまっていたようです。さすがに結構な標高差を登って来ましたので、少し休憩をしてから山伏を目指します。 雪は思った以上に深くて、少しでもルートを外すと簡単に膝くらいまでは埋まってしまうような状態で、ルート上を歩いていても、その後に積もった雪でそれなりに埋まるところはあります。帰路にすれ違った人を見ても、みなさんスノーシューでしたので、雪の多い時期はつぼ足だと辛いのかもしれません。 |
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![]() 【思った以上の雪景色】 |
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![]() 【徐々に近づく山伏】 |
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![]() 【トレースは消えているが奥にある木に付いたテープを探しながら進む】 |
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![]() 【今回は問題なかった急斜面の道】 |
時々足を嵌らせながら進んで行ったわけですが、うっすらと見えることのあるトレースと、木に付いたテープのおかげでルートを探すようなことがなかったのは幸いでした。また、素晴らしい雪景色が続いていたのも良かったです。苦労はしながらも、自分のトレースを付けながら進むのはなかなか楽しいと思います。 緩やかなアップダウンを進み、前回凍り付いていて苦労した急斜面がありましたが、今回はほどよく雪が積もっていて問題なく登ることができました。 |
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![]() 【トレースを振り返る】 |
![]() 【御馴染みの山頂】 |
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![]() 【山頂でくつろぐ人たち】 |
小刻みなアップダウンを続けながら進むと山伏山頂に到着です。新窪乗越ルートからは一番乗りでしたが、やはり西日影沢から登る方がメインルートですので、そちらから登って来た人が山頂でのんびりしていました。 まずは南アルプス方面の景色ですが、予想していた通り白くなっている高峰は雲の中で見えませんでした。笊ヶ岳と布引山だけはよく見ることができました。この時期は、雪が積もっていて高い場所から見られる分展望がいいだけに少し残念でした。仕方がないので、富士山の展望所に移動します。 |
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![]() 【雪が積もって見やすくなった展望地点】 |
![]() 【左手に聳える高峰は雲の中】 |
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![]() 【布引山と笊ヶ岳】 |
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![]() 【富士山】 |
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![]() 【大沢崩れが正面に】 |
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![]() 【帰路は快適な雪道歩き】 |
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![]() 【登りで嵌ったので回り込んだ場所】 |
富士山は雲が多めでしたが、くっきりとよく見ることができました。山伏からは富士山まで結構距離がありますが、この時期は空気がクリアなせいか結構近くにあるように感じます。何よりも山伏からの富士山は本当に端正だと思います。 富士山の展望を楽しみつつ少し休憩を取った後帰路につきました。帰路も緩やかなアップダウンの繰り返しですが、やはり自分で踏んだ道だけに歩きやすかったです。スノーシューで登っている方何人かとすれ違いました。その後新窪乗越まで戻ると、雪が溶けて一部地肌が見えている状態でした。 |
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![]() 【やややせた尾根を進む】 |
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![]() 【雪が溶けて来て地肌も】 |
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![]() 【雪の付いた崩れている斜面】 |
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![]() 【雪斜面を振り返る】 |
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![]() 【駐車場へ】 |
新窪乗越からも順調に下って行きます。やはり南側斜面で日当たりがいいこともあって、急速に雪が溶けているのがわかりました。斜度が急な上部の方が溶けるのが早いように思えました。 やっぱり大谷嶺に登るほどの余裕はなかったようで、下ると結構疲れ切っていました。しかし、富士山の展望が素晴らしかったですし、楽しい雪道歩きができたのではないでしょうか。ただ結構嵌った稜線歩きを考えると、次回このような時期に歩く場合にはワカンを持ってきて歩きたいものです。 |
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