おじかだけ
 男鹿岳
登山日: 2012年4月30日(月)   標高:1777m(男鹿岳)
    標高差:ゲート前から約960m


 4月30日(月)    ゲート前 3:30 → 登山口 6:00(〜10) → 男鹿岳 7:55(〜8:35)
   登山口 9:25(〜35) → ゲート前 11:15

 

 本日は男鹿岳に登ります。前日の尾瀬からの移動となりますが、早い時間に下山することができたので、日が暮れる前には現地入りすることができました。

 男鹿岳にはいろいろなルートがあるようですが、最も登られている残雪期に北側の尾根を利用して登るルートで登ります。以前は林道のかなり奥まで入れたようですが、現在ではかなり手前の釜沢ゲートまでしか入れないようになっています。予想通り大半が林道歩きとなってしまいました。それでも、登れるようになっているだけまだ良いのかもしれません。残雪期で林道にも雪の残っている箇所があるので、自転車も使い辛いように思えます。

【釜沢橋(下山時)】
 
【ゲート前駐車スペース(下山時)】
 駐車場所はゲート前に1〜2台、ゲート前の脇に4〜5台は駐車できそうでしたが、ゲート前には既に車がとまっていたのと、脇の駐車場は入ろうとしたら底を擦りそうになったので、結局釜沢橋手前の路肩に駐車することにしました。長い林道歩きを考えればたいした距離ではありません。

 とにかく林道歩きが長いことから、夜明け前に出発します。林道歩きが長い時は結構このパターンが多い気がしますね。ただ、今回のようにあまりに早いと体が起きて来ないのでとにかくペースが上がりません。だいたい日が昇って来ると調子が上がって来るのは、やはり体がそうできているせいでしょうか。
 
【通行止ゲート(下山時)】

【長い林道歩き(下山時)】
 
【崩壊箇所(下山時)】
 暗がりとはいえ、林道ですので迷うこともなく進んで行きます。崩壊地点は結構奥のようで、未舗装ながら車でも普通に走って行けそうな道が続いています。しばらく歩いて行くと崩壊箇所がありました。だいたい30分程度の距離でしょうか。歩いて通るにも注意の必要なレベルの崩壊だと思います。この後にも随所に土砂崩れの場所があったのですが、場合によっては林道そのものを塞ぎかねない状況だと思います。

 その後もしばらく歩いていると、所々に雪が見えるようになって来ます。最初は本当に所々という表現がぴったりなくらいです。

【オーガ沢橋と残雪】

【随所に土砂崩れ】

【徐々に雪道に】
 かなり歩いて夜が明けて来たかなと思う頃になると、しっかりした雪道も出て来ます。最初は雪を外して歩いていましたが、徐々に林道全体を覆っている箇所も出て来ます。取付き近くになると、積もった雪で緩やかなアップダウンになっているところもありました。過去の記録をみると、トラバースになっていて慎重に歩いたという記録もあったので、雪のまだ多く残った時期に登る際には注意をした方がいいでしょう。その分尾根に取り付いた後は雪が多い分楽になるかもしれませんけれども。

 何度もそろそろかなと思うほど長い林道でしたが、ようやく林道の終点である峠に到着です。

【意外とアップダウンもあってペースが上がらず】

【林道終点の峠へ】

【尾根への取り付き地点】
 右手に見えるやややせた尾根に取り付いて登って行きます。入口には目印があって、きちんとした登山道のようになっていますが、登り始めると間もなく藪っぽくなります。藪を通ったり、脇の雪道を利用して登って行く感じでしょうか。

 当然脇の雪道の方が歩きやすいのでこちらを登っていたのですが、やがて急な登りになって来ます。段差になっているところを登っていたら、思いっきり踏み抜いてしまいました。慌てて藪の中に戻って登って行きます。なかなかこの見極めが難しいところです。踏み抜いて滑落の恐れのあるところは、難儀でも藪の中を通った方がいいでしょう。藪といっても道がついていたところのようなので、多少漕ぐ程度のところが大半だったと思います。 

【場所によっては笹薮を抜ける】

【脇の雪道を使うが・・・】

【ある程度登ると一旦なだらかな雪道に】
 急登を登り切るとなだらかな場所に出て、雪道が続いています。ここまで出てくれば、後は藪を抜けるようなところはほとんどありません。ただ、この後再び傾斜の急な道になるのですが、急になると当然進むルートも限られて来て、藪らしきところを突破した方が早い、または安全な場所も出て来ます。このあたりは、いろいろなルートが取れそうなので難しいところですね。

 ちなみに雪が締まっていましたので、登りでアイゼンを付けてもいいかと思います。 自分は下りだけで付けましたが、ノーアイゼンの急登の登りは少し怖かったです。一方で、登りでも下りでも付けない人も結構いますので、そのあたりは各個人の熟練度によるのだと思います。

【道中より那須連山の眺め】

【トラバース道を慎重に歩く】
 その後も着実に登って行くとほぼ一直線の登りになって来ます。このあたりまで来るとそれなりの斜度ではありますが、道を探しながら歩いたり、トラバース道を歩いたりすることもないので、比較的歩きやすかったです。

 そのまま登ると男鹿岳手前の栗石山に到着です。木々に囲まれているので、その間からの展望がある程度でしょうか。男鹿岳も間にある木々のためになんとか見えるといったところでしょうか。ここからは一旦緩やかに下った後、男鹿岳に登り返して行きます。 

【急登ですが尾根も広くなって気分的には歩きやすい】

【栗石山山頂】

【頂上碑】

【栗石山より男鹿岳】

【最後の急登】

【男鹿岳山頂】

【頂上碑】
 最後の登り返しを終えるとようやく男鹿岳山頂に到着です。樹林帯で展望はほとんどないのかと思っていたのですが、那須連山の眺めが見事です。この日は終始どんよりとした天気だったのが残念でしたが、それでも那須の山々の雄姿を眺められて良かったと思います。やはりこの時期になると雪も結構溶けているのでしょうか。

 また、少し山頂の北の方に移動すると大佐飛山地の主峰である大佐飛山も眺めることができます。しばし山頂での景色を楽しんだ後下山を開始します。

【頂上碑と那須連山】

【那須連山全景】

【左の三本槍岳と中央が朝日岳でしょうか】

【中央に茶臼岳】

【大佐飛山】

【少し下ったところから七ヶ岳】

【ゲート前へ】
 下りは雪の急斜面にだけ気を付けて、後は比較的快調に下って行きます。特に尾根の取り付きあたりまではあっという間に下って来ることができました。その後の林道歩きはやはり長かったですが、夜も明けて体調も整ってきたのと、終点がわかっているので、行きで感じた程は長く感じませんでした。

 結局ゲート前には午前中に戻って来ることができました。三百名山でこの時期でないと登りにくいということ、GWであることもあってそれなりに歩いている人がいましたが、それでも10人程度だったでしょうか。他の残雪期の山と比較すると静かな山行となりました。 
 


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