きんぽくさん
 金北山
登山日: 2012年5月27日(日)   標高:1172m(金北山)
    標高差:白雲荘から約330m


 5月27日(日)    白雲荘 9:10 → 金北山 10:15(〜45) → 白雲荘 11:40

 

 本日は金北山に登ります。今回のルートですと時間が余りますので、登った後は佐渡島の観光にあてることにしました。

 今回のルートではほとんど道路歩きになってしまうので、金北山にじっくり登るには別ルートも考えたのですが、その場合にはドンデン小屋に前泊するなど少なくとも1泊が必要になるので、簡単に登れる今回のルートにしたのでした。そうそう来られる場所ではないですし、佐渡島自体初めて訪れるので、観光を織り交ぜるくらいでちょうどいいかなと思っていました。

 前日の御神楽岳に登った後、近場の道の駅で1泊して早朝に新潟港ターミナルを目指します。

【新潟港ターミナル】
 
【ジェットフォイル】
 佐渡島に渡る主な交通手段(船の場合)は、時間はかかるが安いフェリーと、高いが速いジェットフォイルがあります。当初、朝1番の便がフェリーもジェットフォイルもほぼ同じ時間に佐渡島に到着することから、行きはフェリーで帰りはジェットフォイルで考えていました。しかし、この時期はジェットフォイルの割引があって、往復フェリーでないとあまり金額が変わらないことから結局往復をジェットファイルに乗ることにしました。出発時間の1時間程前に駐車場に到着して、ターミナルで予約していたチケットを購入しました。この日は行きも帰りも空席がありましたので、予約がなくても乗れたと思いますが、修学旅行などで埋まることもあるようなので、もしものために予約はしておいた方がいいと思います。 
 1時間程の乗船時間ですので、あっとう間に両津港に到着です。ここで急いでレンタカーを借りに行きました。実は、レンタカーが借りにくいという情報があったことから、最初にレンタカーの予約を取れたところで佐渡島に渡って金北山に登ることにしたのでした。

 運転はともかくとして、ナビの操作が慣れず少し手間取りましたが、設定をして登山口となる白雲荘に向かいます。ナビを使わなくてもわかりやすそうな場所ですが、間違えてあまり時間をロスするのもと思って設定しておいたのでした。聞いていた通りとても急な坂が続きますが、道路自体はかなりしっかりしています。

【両津港へ(船内より)】
 
【白雲荘】
 白雲荘に到着したら奥の駐車場を借りることにします。実は新潟港ターミナルでかなりの登山者を見かけたので、既に結構賑わっているかなと思ったのですがかなり静かでした。別ルートから入るとかそもそも他の山に登るのかもしれません。下って来た時もあまり多くの人とはすれ違いませんでした。ただし、バスが2台程とまっていて、恐らく前泊したと思われるグループが入っているようでした。

 準備ができたら出発です。いつもと違ってマイカーではないのでいろいろと勝手が違います。 
 
【白雲荘駐車場にて 中央右へ防衛省管理道路 右奥が金北山】
 
【防衛省管理道路ゲート】
 まずは、というよりほとんど防衛省管理道路を歩きます。ここを歩くには航空自衛隊佐渡分屯基地の許可が必要になります。過去のレポを見ると、許可の確認を求められてその場で許可をもらって済ませていた例もありましたが、トラブルの元にもなりかねないので事前に許可を得た方がいいでしょう。許可と言っても、自分の場合には、事前に電話をして氏名、住所、連絡先及び入山日や時間などを告げるだけです。手続き方法はもしかしたら今後変わるかもしれないので、念のため確認した方がいいでしょう。

 管理道路入口にはゲートがありますので、ゲート脇から入って行きます。歩き始めて間もなく、先行していたと思われるグループが下って来ました。数十人はいるかと思われるグループでした。 
 
【正面のレーダーを眺めながら道路を歩く】

【随所に咲いていたシラネアオイ】
 最初は舗装道路をひたすら歩いて行きます。右奥に山が見えていて、実はこれは前衛の山だと思っていたのですが、これが金北山でした。金北山までの標高差はそれほどではありませんが、距離は結構あります。歩きやすい道ですので、それでもあまり時間はかからないと思いますが。

 道路脇には、御神楽岳から下った後に会った方の話の通りシラネアオイが咲き誇っていました。昨年から花を覚え始めた程度の知識ですが、昨年もいろいろな山で見かけました。今年は初めて見たことになりますが、形の整ったきれいなシラネアオイが多かったのが印象的でした。

【やや残雪のある金北山】

【道路脇にはどっさりと残った雪が】

【レーダー基地方面に向けての緩やかな登り】

【妙見山を振り返る】
 その後はレーダー基地のような場所が見えるピークを目指して緩やかに登って行きます。もう一息で登れそうかなと思う頃に分岐があって、このピークを左手に巻いて進んで行くことになります。このピークへの道は当然通行禁止になっています。

 一旦緩やかにピークを巻きながら下って行くと、正面にやはり建物群のあるピークが見えて来ます。金北山山頂付近には何もないだろうと勝手に思って、これは前衛の山だと思っていたのですが、この山が金北山です。緩やかに金北山に向かって登って行きます。

【レーダー基地】

【霞んでしまっている日本海】

【金北山へ続く道】

【新緑の木々】

【道路脇に残った雪と山頂直下の建物群】

【建物の右手を進む】

【コンクリの道を進む】

【山頂直下より振り返る】

【山頂の社】
 山頂直下でも道路脇にべったり残雪の残っている箇所がありました。さすがに日本海に面しているだけにかなりの雪が降るのでしょう。この山頂直下の建物群のそばに来た後どう行けばいいのかわからなかったのですが、結果的には、建物の右手あたりから人1人が通れる程度のコンクリの道が続いていて、これを建物を巻きながら進んで行くと、奥に社がありこれが金北山山頂でした。

 1時間ちょっとの登りと結構あっさり山頂に着いてしまいました。山頂からは佐渡島の見事な景色が広がっているのですが、日本海の景色と同様に霞んでしまっていたのが残念でした。

【両津港付近の景色】

【頂上碑】
 山頂でのんびりしたいところでしたが、虫が多かったですし、そもそも長い時間歩いて来たわけではないので、少し休憩をしたら下山開始です。

 登りではとりあえず山頂を目指して一気に上がって来ましたので、下りではのんびり花を撮りながら下って行きました。このような道路の脇にもいろいろな花が咲いていてなかなか良かったと思います。見てもわからない花が多いですが、これからさらにいろいろな花を見ることができるようになってくるのでしょう。 

【カタクリ】

【ヤマザクラ】

【タンポポ】

【キジムシロ】

【ハタザオ?】

【レンゲツツジの蕾?】

【アラゲヒョウタンボク】

【スミレ】

【見事な新緑】

【ゲート前へ】 
 1時間少々で登った山ですので、のんびり下っても下山は早いです。再び白雲荘の駐車場に戻ると観光客を中心に賑わっていました。

 その後は余った時間を使って、予定通り観光地巡りをしました。佐渡金山で道遊の割戸を眺め、尖閣湾では透視船と呼ばれる船に乗りました。金北山は少し登っただけの登山になってしまった感はありますが、日帰りとはいえ十分佐渡島を堪能できたのは良かったのではないかと思います。

【道遊の割戸】

【尖閣湾】
 


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