ごようざん
 五葉山
登山日: 2012年6月23日(土)   標高:1351m(五葉山)
    標高差:赤坂峠から約630m


 6月23日(土)    赤坂峠 10:10 → 五葉山 11:40(〜50)
   しゃくなげ荘 12:00(〜15) → 赤坂峠 13:35

 

 本日は五葉山に登ります。この週末は随所でお花畑が見られそうだということと、月曜日に休暇が取れたことから東北遠征をすることにしました。今回の目的地は北東北ということで、同じ東北でもかなりの距離となります。初日は移動中心として、短時間で登れる五葉山に登ることにしたのでした。

 前夜はいつもよりは早く出発しましたが、それでも750キロ程の距離は半端でなく、ほとんど休憩を取らずに向かっても途中ですっかり夜が明けてしまいました。正直お昼前に歩き始めれば十分かと思ったくらいですが、それでも10時前に到着することができました。 

【赤坂峠】
 
【赤坂峠駐車場】
 五葉山の登山口となる赤坂峠までの道は、さすがに狭い道にはなりますが舗装された道で問題なく入って来ることができました。峠には広めの駐車場と公衆トイレもありよく整備された印象を受けました。

 準備ができたら出発です。時間的に最後に登る人になるのだろうなと思ったのですが、短時間で登れる山であるせいか、同じくらいに出発する人もぼちぼちいました。まずは、立派な鳥居のある登山口から登山道へ入って行きます。空は雲が多いものの、青空が見えていることに期待をして向かいます。 
 
【登山口】

【登山口の鳥居】

【青空の見えている空】

【快適な登山道】
 
【道路脇のタニウツギ】
 ちなみに当初は初日に森吉山あたりを狙っていたのですが、本州全体が比較的天気がいい日だったにも関わらず、東北の日本海側は天気が悪いということで太平洋側の五葉山に登ることにしたのでした。それでも、関東あたりを抜けた時に比べるとかなり雲が多かったです。

 登山道はよく整備されていて、なだらかに続く道を歩いて行きます。五葉山はツツジが有名で、6月初旬頃に満開になるようですが、さすがに終わっているようでした。最初のうちは時々脇にタニウツギが見られる程度です。

【1合目看板】

【整備された登山道を歩く】

【気になる正面奥の雲】
 道中には合目の表示があって現在地の目安になります。2時間+αを見れば登れる山だと思いますので、それほど現在位置を気にすることはないと思いますが、いい目安にはなるでしょう。

 途中開けた場所があって随所に石が積まれています。やはり賽の河原と呼ばれる場所でした。本当にあちらこちらの山で見られる場所です。この場所を過ぎると、徐々に山頂に近づいて行くわけですが、山頂と思しき場所はすっかり雲に覆われているようでした。

【賽の河原】

【山頂付近はどんよりとした雲に覆われて】

【徐々にムラサキヤシオツツジが】

【ムラサキヤシオツツジの群落】
 さらに登って行くとちらほらムラサキヤシオツツジが見られるようになってきます。実はきちんと下調べをしていなくて、ツツジが有名ということしか押さえていなかったので、きれいなムラサキヤシオツツジが見られて良かったです。なお、最初にシャクナゲと勘違いしたのですが、咲く時期はまだまだ先のようです。

 やがて畳平と呼ばれる場所に到着しました。ちょっとした広さの場所にベンチがあって、ムラサキヤシオツツジも眺めることができます。ぱっと見ではお庭のようにも見えてなかなかいい場所だなと思いました。ちなみにここでは下山時に人慣れしか鹿を見ることができました。なかなか逃げない鹿というのは見てきましたが、近づいて来たのは初めてでした。さすがに触れる程度の距離になると逃げましたが。

【お庭のように見える畳平】

【鮮やかなムラサキヤシオツツジ】
 一気に登って来ましたので、ここで一息入れたら出発です。本格的にムラサキヤシオツツジが現れるのは畳平から後でしょう。その後は、随所にムラサキヤシオツツジを見ることができます。本当に鮮やかで、正直自然の色のように思えないくらい鮮やかな色をしていました。

 やがて八合目の看板が現れます。山頂もかなり近くなって来たでしょうか。さらに樹林帯を歩いていると、突如開けた場所に出ます。天気が良ければ素晴らしい景色が広がっていそうですが、この時は曇り空が見えるだけでした。

【畳平の奥の鳥居】

【随所にが】

【かたまっているとかなり鮮やかでした】

【八合目看板】

【笹原が広がる】

【視界が開けて】
 しばらく歩くと立派な建物が見えて来ます。これはしゃくなげ荘と呼ばれる避難小屋のようです。雪が積もっている時を想定しているのか、最初からドアが高い位置にあります。下山時に場合によっては寄ることにして、まずは山頂を目指すことにしました。

 避難小屋の奥から緩やかに続く登山道を登って行きます。このだだっ広い場所を歩いて行くと、徐々に風が強くなって来ます。神社らしき場所を折り返して行くといよいよ山頂が近づいて来ます。

【しゃくなげ荘 下山時にお世話に】

【冷たい風が吹き付けて視界のない山頂付近】

【五葉山山頂】
 このあたりは風も強く、冷たい風が吹き付けていて、露出した指先が少し痺れて来るくらいでした。山頂付近は笹原があるだけで、植物もまばらだったのですが、これは、強い内陸からの風が吹き付けるからだそうです。正直、6月中旬のこの標高の山では考えられないような寒さでした。

 やがて五葉山山頂に到着です。周囲に有名な山はあまりありませんが、海も近いですし、360度のパノラマが広がってそうな山頂でしたので、何も見えないのは本当に残念でした。歩いているならともかく、じっとしていると寒いので写真だけ撮ったら避難小屋まで戻ることにしました。

【少し下ったところから太平洋側の展望】

【ホンシュウジカ?】
 避難小屋ではグループの方がいて、地元の釜石の方だとことでした。五葉山には春夏秋冬登っているということで、いろいろな話を聞かせてもらいました。東北でも太平洋側にあるこの山は、真冬は意外と雪が積もらないようです。もちろん、それなりには降るとは思いますが。それと、五葉山の固有種として知られるゴヨウザンヨウラクの動画を見せてもらいました。実は大雑把な場所を教えてくれたのですが、ちょっと探しても見つからず断念しました。絶滅危惧種ということですので、簡単に見つからないくらいでちょうどいいのかなと思いました。

【麓の景色】

【ニガナ】
 ちなみに静岡から来たという話をしたところ、今年は富士山を目指しているとのこと。是非無事に登頂されることを願っています。

 避難小屋を後にしたところ、小屋の外には大勢の方がいて、休憩をしているようでした。駐車場には結構車がとまっていたわけですが、やはり登山者も多かったようです。その後、順調に下った後、次の目的地に向かったのでした。展望は残念でしたが、ムラサキヤシオツツジがきれいだったこともあって、充実した山登りができたと思います。
 


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