やくしだけ・ごしきがはら・たてやま・おくだいにちだけ
 薬師岳・五色ヶ原・立山・奥大日岳(3〜4日目)
  登山日: 2012年7月27日(金)〜7月30日(月) 
  標高:2926m(薬師岳) 2591m(越中沢岳) 3003m(雄山) 3015m(大汝山) 2611m(奥大日岳)
  累積標高 約5300m(折立から大汝山まで約1650m)


 7月27日(金)    折立 7:25 → 太郎平小屋 11:00(〜40) → 薬師岳山荘 13:30
   薬師岳 14:30 → 北薬師岳 15:30 → スゴ乗越小屋 17:20
 
 7月28日(土)   スゴ乗越小屋 5:20 → スゴ乗越 6:00 → スゴノ頭直下 6:50
    越中沢岳 8:10(〜40) → 鳶山 10:10(〜11:00)
   五色ヶ原山荘 11:30
 
 7月29日(日)    五色ヶ原キャンプ場 3:30 → ザラ峠 4:10 → 獅子岳 5:30 
   一ノ越 7:40 → 雄山 8:30(〜9:00) → 大汝山 9:20
   稜線分岐 10:30 → 雷鳥沢キャンプ場 11:30(〜13:00) 
   奥大日岳 14:50(〜15:00) → 最高点 15:10(〜15)
   2511m峰直下 15:40(〜16:10) → 雷鳥沢キャンプ場 17:00
     
 7月30日(月)    雷鳥沢キャンプ場 2:30 → 一ノ越 4:00 → 雄山 4:30(〜5:30)
   大汝山 5:50 → 真砂岳直下 6:40 → 別山〜北峰 7:20(〜8:00)
   剣御前小舎 8:25(〜40) → 雷鳥沢キャンプ場 9:30(〜11:30)
   室堂 12:10

 

 3日目の朝を迎えます。今回の縦走にあたって当然4日間のスケジュールは決めてありましたが、天候によって3日目以降は変更することも考えていました。特に今回、前日に確認した天気予報があまりよくなかったので、変更することにしたのでした。

 当初予定では、3日目に剣沢キャンプ場に入り、翌日剱岳と奥大日岳に登るつもりだったのですが、3日目はともかく、4日目の天気が微妙だったので、3日目立山、4日目奥大日岳に変更することにしました。4日目も悪くはないのですが、午後から崩れる予報になっていたので、未踏である奥大日岳に登る時に雨に降られる可能性を懸念したのでした。

【五色ヶ原の木道歩き(前日撮影)】
 
【夜明け前のザラ峠】
 結果としては、懸念通り4日目はお昼過ぎから雨となりましたが、3日目の朝考えた予定とは変わっています。ただ、3日目の出発時点ではこのような感じで、立山縦走までなら、それほど早く出ることもなかったのですが、前日がかなり余裕があったので、この日は早出としたのでした。結果としては予定を変更しましたので、早く出て正解だったと思います。

 夜が明けるかなり前に起きて準備をします。ここで泊まる方は結構長丁場を控えているせいか、自分とあまり変わらない時間の出発の方もいて、隣の方とはちょうど反対側を行くことになることから少し情報交換をしたのでした。結局まだ真っ暗な3時半頃出発しました。

【黒い壁のように見えた獅子岳】 

【九十九折れの急登を登る】

【小さな梯子×2】 
 まずは木道をザラ峠方面に向けて歩きます。一旦山荘まで戻ることなく行けるのは便利です。山荘方面分岐からはザラ峠に向かって緩やかに下って行きますが、ここからはきちんとした登山道でした。所々に木道は出て来ますが、ところどころに岩のあるような登山道で、暗がりでは足元を確認しながら進むことになります。迷うところはありませんでした。この時点では星も見えていて、期待の持てそうな天気でした。天気予報は午前は雲が多く、午後はやや回復するかという予報でした。

 ザラ峠に下った後は獅子岳に登って行きます。真っ暗闇の中では大きな壁にしか見えません。前日も見ていたのですが、相当な急登を覚悟して登ります。

【標高を上げるとガスの中に】 

【ザラ峠を振り返る ガスは高いところに】

【急登の後はしばらくなだらかな道が】  
 急登ではあるものの、九十九折れに道が作られているので、一部を除いてはよじ登るような箇所まではあまりありませんでした。1箇所短めの梯子が2つ続く箇所がありますが、少なくとも明るい時間帯であれば問題はないでしょう。

 急登を登り切るあたりからガスが出て来ました。予報通りになってしまったようで、さすがに午後に回復するかもしれないという状態ではあまり展望は期待できなさそうでした。せめて、付近の山々だけでもと思ったのですが、ガスはかなり濃かったです。急登を終わった後はなだらかな道が続きます。遠くから見ると岩山のようでしたが、途中には思った以上にお花畑があって素晴らしかったです。ほぼコースタイム通り歩いて獅子岳に到着です。

【斜面のお花畑はなかなか見事でした】

【獅子岳山頂】  
 周囲は完全にガスの中ですが、遮ることもなくパノラマの景色が広がっているだろうことは想像できました。ここでは長めの休憩をとも思ったのですが、展望もないのであまり長い休憩を取ることなく先に進みます。

 その後は木道を中心とした緩やかなアップダウンが続きます。このあたりは比較的歩きやすかったです。途中雪渓をトラバースするところだけはやや注意が必要かもしれませんが、この後に出てくるところに比べれば大したことはありませんでした。ちなみに道中少しガスが晴れかけますが、結局付近の山を見られる程度までは晴れることがありませんでした。 
 
【木道の脇には雪渓が】
  
【ミヤマダイコンソウ】
  
【晴れそうで結局晴れなかったガス】
 その後も順調に進んで行きます。雪渓のトラバースで若干登りながらという箇所があったので、ステップは切ってあるとはいえ、少し慎重に進んで行きます。すると、その前にすれ違った方の軽アイゼンの跡がありました。やはり緩やかとはいえ下りだから念のため使ったのかなと思ったのですが、実はそうではなかったのでした。

 このトラバースの後、完全に雪の上を歩く箇所に出ます。実は巻くのかなと思ったのですが、やはりこの雪の上を歩くようです。しかも、その雪道が上りになっていたのでした。斜度は比較的緩いですが、雪は早朝でやや硬く、当然この日はほとんど人が歩いていませんので、自分でキックステップをしながら登って行きます。

【鬼岳方面か】
 
【雪道を登って行く】
 
【夏道との合流点から左に下って行く道を眺める 夏道は手前をそのまま右に】
 
【夏道は完全に雪の中】 
 ある程度登ると一応切ってあるトラバース道がありますが、凍った箇所をつないでいることもあって、そのような場所は足場を作りながら避けて行きます。登りでも結構慎重に登らざるを得なかったわけですから、下りでは軽アイゼンがないとかなり苦労することになったと思います。このへんは慣れ不慣れの差もあるかもしれません。

 残雪期は鬼岳付近に注意とはこのことだったのでした。雪道の最後は登山道に向けて、かなり脆い坂を登って行きます。道にはなっていますが、慎重に登らないと足元が崩れて歩きにくかったです。ここは夏道登山道ではなく、夏道が通れるまでの間、雪道と夏道をつなぐ登りになっていたのでした。
 
【鬼岳東面の看板】 
 
【クルマユリ】
 
【ハクサンフウロ】

【ツマトリソウ】

【雪渓は続く】

【登山道は雪渓の脇を歩く】

【ガレ場を登る】
 その後鬼岳東面の看板があります。恐らく逆ルートで歩く場合にここからという意味なのでしょう。初夏に歩く時は注意した方がいいルートでした。

 岩場を歩いていると大きな雪渓をが見えて来ます。その脇を通って行くのですが、登山道上はほとんど雪が溶けていました。この鞍部を過ぎるとガレ場の登りがしばらく続きます。脇には随所にお花畑があってなかなか見事でした。ガスっていますが、ごつごつした岩もなかなかの迫力です。

【ごつごつした岩の間を歩く】

【龍王岳を見上げる】

【浄土山分岐 奥には建物が】
 ある程度登って比較的なだらかな道を歩いて行くとやがて右手に龍王岳が見えて来ます。時間には余裕があるので登っておこうかとも思ったのですが、ガスの中で登っても展望はありませんのでやめてそのまま進みます。やがて建物が見えて来て浄土山方面との分岐に到着です。

 分岐で少しゆっくりした後一ノ越に下って行きます。さすがにこの状態では雄山が見えるはずもありません。それでも、室堂方面の残雪のコントラストは見事としか言いようがありません。
 
【一ノ越を見下ろす】

【天気が良ければ残雪とのコントラストが見事だったでしょう】

【一ノ越】

【一ノ越山荘】
 ここまでずっと静かな山歩きという感じでしたが、一ノ越は別の場所に来たのかと思うくらい賑わっています。室堂方面から登山者が続々と登って来て、一ノ越で休憩したりそのまま立山縦走に登って行きます。当然ほとんどの方が軽装でしたので、テントを担いだ自分は浮いてしまい気味だったと思います。

 一ノ越で少し休憩をしたら出発です。ここから雄山まではザレた登りが続きます。実はこの道を軽く見ていたのですが、思っていた以上の急登で、結構岩のごろごろした歩きにくい道でした。翌朝ルート探しに苦労することになります。

【岩のごろごろした道が続く】

【ガスで少し先までしか見えず】
 
【三角点】

【山頂の社務所で休憩 結構寒かったです】
 
【登拝する人が続く】
 ある程度登ると祠があって一旦緩やかな登りになりますが、再び急登になって岩場を登って行きます。これを登って行くと雄山山頂に到着です。登り切ったところに三角点があります。峰本社社務所があって休憩所のようになっていたので休憩します。このような天気だったせいか結構肌寒かったです。奥を登って神殿に登拝できるようでしたが、この日はパスして先に進みます。

 しばらく歩いて行くと大汝山に到着です。ここが立山最高峰になります。一応岩の間をよじ登って写真を撮りましたが当然展望はありません。ただ、大勢の人がひっきりなしに登っていて順番に写真撮影をしていました。
 
【受付場所 この日は登らず】

【大汝山を見上げる】 

【大汝山頂上碑】

【富士ノ折立】

【ガスに包まれた稜線歩き】

【チシマギキョウ】

【ミヤマクワガタ】

【ミヤマタンポポ】

【シナノキンバイ】

【一気に雷鳥沢へ下る】

【歩きにくかった土砂の道】
 その後は富士ノ折立の前を通り過ぎて緩やかに下って行きます。雪渓が見事そうでしたが、このガスの中では何も見えません。途中で雷鳥沢へ下る道がありますので、そこから下って行きます。

 ザレた道ですが比較的下りやすいと思ったのですが、半ばで土砂が崩れた跡のような道があってやや歩きにくかったです。その後は順調に下ると同時にガスから抜け出ます。やがてカラフルなテントで彩られた雷鳥沢キャンプ場が見えて来ます。最後雪渓を登るとキャンプ場に到着です。

【下って来るとガスからも抜けて】

【雪渓を登ると雷鳥沢キャンプ場】

【診療所の受付へ】

【広々とした雷鳥沢キャンプ場】

【テント場にて】
 キャンプ場では診療所のある建物でテントの受け付けをします。1泊500円となっています。ここには水場もトイレもきちんとあります。ただ、山小屋が近くにあるわけではないので、買い物は少し離れた山荘まで行かないといけないと思いますが、結局今回は利用しませんでした。

 テントを張った後は少しのんびりしましたが、その間に素晴らしい立山を眺めることができました。写真で何度も見た眺めですがやっぱり素晴らしいです。この時翌日も立山に登ってリベンジをすることにしました。同時に未踏の奥大日岳をこの日のうちに登っておくことにしたのでした。

【ガスの間から現れた立山の眺め】

【左に自分のテントを入れて】

【雪渓を下って左手に入って行く 正面が別山乗越あたりか】

【剱岳方面分岐 奥大日岳は直進】
 お昼過ぎに出発します。まずは、雪渓を下って橋を渡り左に向かって歩いて行きます。やがて剱岳方面との分岐がありますのでそのまま真っ直ぐ進みます。木道などを経ると、離れた場所で見るとかなり急に見える雪渓の登りが待っています。

 ステップがきれいに切られているので傾斜の割にはあまり怖さを感じず登り下りすることができました。遅い時間で雪が少し緩んでちょうど良かったのかもしれません。雪渓を登りきりさらに登って行くと稜線に出ます。ここでは、別山乗越方面からの稜線ルートと合流します。

【木道歩き】

【雪渓の急登】

【残念ながら思うようには晴れず】

【稜線出合】

【奥大日岳方面もガスの中】

【見えそうで見えなかった剱岳】

【奥大日岳手前のピーク】

【ライチョウの登場 近くには雛も】

【分岐を左へ】
 稜線に出て素晴らしい景色がと思ったのですが、立山方面、しばらく歩いた後の開けた場所での剱岳方面、そして奥大日岳方面もガスの中でした。ただ、奥大日岳については、途中ガスの晴れる場面もありました。ちなみに最初に見える端正なピークは、奥大日岳最高点の手前のピークになると思われます。その後ライチョウ一家と遭遇して和ませてもらった後さらに登って行きます。雪渓のある分岐に出ますのでここを左に向かって行きます。正確には分岐ではなく左に行くのが本道なのですが、右は一般道ではありませんでしたが、奥大日岳最高点に行けるようになっていました。 

【チングルマのお花畑】

【山頂が見えて】

【奥大日岳山頂】
 歩いているとチングルマのお花畑があって見事でした。このあたりは、ガスがなければ快適な稜線歩きになりそうです。しばらく歩くと奥大日岳山頂に到着です。この状態では展望はありませんので、写真だけ撮ったら山頂を後にしました。

 さて、この後はそのまま戻る予定だったのですが、先に下った方が最高点らしき方に向かったので、自分も行ってみることにしました。先の稜線に出たところを右手に入って行きます。雪渓と境目を歩くような感じでしょうか。やがて山頂らしき場所が見えて来ます。

【道中の池】

【雪渓の脇を歩く】

【奥大日岳最高点】

【頂標も】

【2511峰の中腹にて】
 勝手に最高点は藪のような場所にあって、どこが最高点かわからないようなところだと思っていたので、きちんとした山頂になっていて頂標まであったのには驚きました。こちらも展望が良さそうですが、周囲は残念ながらガスの中でした。

 その後、まだ天候が回復するかもしれないということで、2511峰の中腹で花を撮りながら待ってみましたが、全然晴れる気配がないのでキャンプ場まで戻ることにしたのでした。むしろどんどん空が雲に覆われているようでした。

【ミヤマキンバイか】

【スミレ】

【ハクサンチドリ】

【イワカガミ】

【チングルマ】
 もう少しでテント場というところで何と雨が降って来ました。さすがに天気が回復すると聞いていたのがこの状態でしたので驚いてしまいました。ただ、かなり近い場所まで戻っていたので、幸いにしてあまり濡れずに済みました。

 テントに戻った後は雨が降り続いていましたので、夕食を取ったらそのまま就寝するつもりで横になっていたのですが、いつの間にか雨がやんで夕陽で外が明るくなったので外に出てみることにしました。外に出てはみたものの、夕陽は沈んでしまって残念と思っていたのですが、立山連峰が姿を現すと同時に真っ赤に染まって、素晴らしい眺めを得ることができました。本当に色の変化は見ていて素晴らしかったです。

【ガスの中の稜線】

【随分雲に覆われて来ました】

【急な雪渓を慎重に下る】

【雨上がりのテント場】
 素晴らしい景色を堪能した後はすっかり暗くなりましたのでそのまま寝床に就きました。翌日は立山に再登するだけでなく御来光も見る気充分だったのですが、夜半から大雨が降って来て、雷も鳴っている状態で先が思いやられたのでした。特に雷はかなり近くに落ちていたようで、とにかく音がすごかったです。

 それでも寝ている間に雨もやんでいたようです。こうして最終日の朝を迎えることになります。正確には朝というよりは夜明け前と言った方がいいでしょう。  

【夕暮れの立山】

【色の変化が最後まで楽しませてくれました】
 

【暗がりの雪渓歩き】
 翌日は御来光を見るために夜明け前に出発します。コースタイムを見て2時頃出発したのですが、このルートをとるのならもっと早く出発した方が良かったと思います。結果としてはかなり時間に追われてかなり息を切らせながらの到着となりました。

 まずは、雷鳥沢キャンプ場から雪渓を下って、川を渡って行きます。そこから一ノ越に向かうルートに入るのですが、昼間見た時には少しわかりにくそうなルートだなと思ったことが的中して、所々で道がわからなくなって、道を探しながら進みます。結果としては暗がりでも進めましたので、明るければ問題のないルートだと思います。 

【一ノ越手前はよく整備された道】

【ルートを探しながら岩場を登る】

【夜明け前になんとか雄山山頂に到着】
 途中には、雪渓を登るところや岩のごろごろしたような道もあって決して歩きやすい道ばかりではありません。この付近はどこも歩きやすい道だろうと少し軽く見ていたのだと思います。途中室堂方面から歩いているライトが見えて来て、近づいているような気がしていたのですが、そこからがとにかく長かったですね。御来光は見られなかったら見られなかったで仕方がないので焦りはなかったのですが、ペースは上げたので結構疲れましたね。

 最後、舗装された九十九折れの道が出て来てようやく一ノ越に到着です。山頂で御来光を眺める予定の人はほとんど先行してしまっているようでした。 
 ここからは前日も歩いていたのですが、最初のザレた道は歩きにくい程度で済んだのですが、その後の岩場がやはりルートがわかりにくくて大変でしたね。それでも、次々に歩いている人を抜いて行き、30分程で雄山まで登ってしまいました。これでは疲れるはずです。

 そのまま神殿に登ってしまったのですが、神主に「金を払ってない奴は払ってから来い」と言われたので、受け付けをしてから再度登ります。朝は鳥居のある場所ではなく社務所で受け付けるようです。夜明けの景色を眺めながら御来光をじっと待ちます。登っていた人が多かった気がしたのですが、ここには10人もいなかったと思います。  

【神社で受付をして登拝】

【夜明け前の景色 正面は大汝山 左奥に剱岳】

【少し雲の多い夜明け前の空】 

【社務所方面】

【神殿の場所にある頂上碑】

【見事な夜明け】

【大汝山と御来光】

【神殿における説教】 
 少し雲が多かったので御来光はきちんと見えないかなと思ったのですが、うまく雲の間から完璧な御来光を眺めることができました。寒い中待った甲斐があったと思います。夜が明けるに連れて周囲の山々もくっきりと見えるようになって来ます。いくら眺めてもきりがないような眺めでした。

 夜が明けて来ると徐々に登って来る人の数も増えて来ましたので、神殿を下って大汝山に向かいます。前日はガスの中の立山最高峰でしたが、この日は素晴らしい展望を見せてくれました。稜線からも山頂からも素晴らしい景色が連続します。

【槍ヶ岳】

【薬師岳と雄山山頂で写真を撮る人々】

【夜明けの薬師岳】

【剱岳】

【太陽は一旦雲の中へ】

【夜明けの山頂には続々と登って来る人が】

【見事なコントラストを成す室堂方面】

【岩場を下る】 
 大汝山で景色を眺めた後は富士ノ折立の前を通って下って行きます。昨日は完全にガスの中の稜線歩きとなったのですが、本日は見事な内蔵助カールを眺めることができました。雪の残り具合が見事で、もう1度同じ場所を通った甲斐があったと思います。

 その後は、前日下った分岐をそのまままっすぐ進み真砂岳は巻いて別山を目指します。このあたりはザレた道もありますが概ね整備された歩きやすい道です。展望がいい分天候が荒れると怖そうですが、このように好天に恵まれると絶景の連続となります。 

【本日は快晴の大汝山】
 
【大汝山より剱岳】

【大汝山より峰本社神殿と薬師岳】 

【右に富士ノ折立】 

【内蔵助カールを見下ろして】 

【カールの脇を通る稜線】 

【カールと富士ノ折立を振り返る】 

【右の真砂岳を巻いて進む】 

【どっしりとした別山】 

【別山山頂直下より立山連峰】 

【別山山頂の祠】
 緩やかな稜線を歩いて行くと、やがて岩のごつごつしたような道になり、最後は急登になります。これを登り切ると別山山頂に到着です。本日の縦走の最後の山頂になります。また、剱岳手前にあるピークで見事な展望台になっています。

 別山からの展望も素晴らしいのですが、別山より北東寄りに別山よりも少し高いピークがあって、素晴らしい展望台になっているようでした。大勢の人で賑わっているようでしたので、自分も行ってみることにしました。歩いて10分程度の距離になると思います。

【剱岳と別山奥のピーク】 

【奥のピークには大勢の人達が】 

【カラフルに染まる剱沢キャンプ場】

【剱岳山頂部】 
 
【剱沢小屋から山頂へのルート】

【剱岳全景】

【剱御前と剱岳 麓にはキャンプ場】 

【左の立山と右の別山】 

【中央鞍部に剱御前小屋】 

【立山室堂の眺め】 
 
【緩やかな稜線歩き 奥大日岳は雲の中】

【剱御前小屋へ 右奥の剱岳は一部雲に覆われて】

【徐々に上がって来たガス】
 北峰からの景色は見事で、ほとんどの方がここまで足を伸ばすのもわかる気がしました。特に翌日以降に剱岳に登る予定の方達はテンションが上がることでしょう。ちなみにちょっと靄っととした感じで見えるのですが、秋の寒さできりっとした日に眺めるともっとすっきり見えるとのことです。もちろんこれだけ見えれば十分過ぎると思いますが。

 しばし、眺めたり撮影していたりしていましたが、次々に登って来る方がいましたので、別山に戻り剱御前御前小屋へ向かいます。別山からは30分程度のアップダウンの道を進みます。

【一定の斜度で下って行く道】

【雪渓を下る】

【正面に雷鳥沢キャンプ場】

【キャンプ場へ】
 やがて剱御前小屋に到着です。この頃になると剱岳にも随分雲がかかってきて、ちょうど見納めになったのでした。これから下る雷鳥沢方面からもガスが昇って来ていました。少し休憩した後キャンプ場に下って行きます。

 ここからはひたすら下りが続きます。ひたすら続きますが、急な下りというよりは一定の斜度で下って行く感じです。登りではなかなかしんどいかもしれません。下って行くと下の方はそれほどガスがかかっていなくて、それなりの眺めでした。一気に下って9時半頃キャンプ場に到着です。結構休憩をしたり歩いたりしたつもりでしたが、朝の出発時間が早かったので、戻りも早かったのでした。

【テント前からの立山は雲に隠れて】 

【みくりが池】
 
【みくりが池温泉】

【富山駅行きバスの中で】 
 テント場では少しのんびりした後撤収開始です。お昼過ぎのバスに乗るつもりでしたので、少し調整しています。室堂までの道は結構硫黄の臭いの強い場所もありました。道中みくりが池に寄ったのですが、残念ながらガスの中であまり景色を楽しむことができませんでした。

 その後一旦室堂まで行って予約していたバスの時間を変更しました。埋まる前にと先に室堂に向かったのですが、予想外に富山駅行きはすいていて問題なく変更できました。予約の変更後は荷物をデポしてみくりが池温泉に向かいます。室堂に戻る途中に土砂降りに遭うというオマケつきでしたが、いい湯でした。室堂に再び戻った後は富山駅行バスに乗って富山駅に戻ったのでした。
 梅雨明け後間もない時期ということで、快晴の連続を期待したのですが、残念ながらガスに覆われていた時間の多い山行となりました。しかし、2日目や4日目の朝方などは良い天気に恵まれて素晴らしい景色を眺めることができました。薬師岳〜立山の縦走はハードではありますが、それだけ得るものも多いルートだったと思います。特に五色ヶ原の眺めは雲ノ平に負けず劣らずの素晴らしい眺めだったと思います。


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