みょうぎさん | |
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登山日: 201211月5日(月) | 標高:1103m(相馬岳) 1100m(鷹戻し) 1070m(中之岳) |
標高差:市営駐車場から約530m |
11月5日(月) | 市営駐車場 6:00 → 大の字 6:50 → 見晴 7:20 | ||||
→ | 大のぞき 8:00 → 相馬岳 8:50(〜9:10) → ホッキリ 10:10 | ||||
→ | 鷹戻しピーク 11:00(〜10) → 中之岳 11:50(〜12:00) | ||||
→ | 中間道合流点 12:50 → 東屋 13:40(〜50) → 市営駐車場 14:40 |
本日は妙義山に登ります。前日までの楽しいオフ会から一転して厳しい山行となりました。あまり影響はなかったとは思うのですが、結果として後日ひどくなった風邪の影響もなかったとは言えないかもしれません。 前日夜に拠点となる道の駅に入りましたが、とりあえず、登山口付近を探索しておくことにしました。暗闇の妙義神社を見た後、中間道の登山口と妙義神社の間に市営駐車場がありましたので、こちらを利用することにしました。道の駅に思ったよりも車が駐車されていたことにもよります。市営駐車場は隣り合って第一と第二があったので、奥のやや狭めの第二に駐車することにしました。こちらの方が静かだと思ったのですが、当日の登山者を見る限りでは変わらなかったかもしれません。 |
![]() 【入口横の駐車場(下山時)】 |
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![]() 【妙義神社入口】 |
当日は予報では朝だけ晴れであとは曇りの予報でしたので、雨さえ降らなければという気持ちでした。しかし、空模様は朝から曇りでこれは1日曇りかなと思いつつ、夜が明けて来た6時頃に出発しました。やはり山が山だけに夜明け前の出発にという気持ちにはなりませんでした。 まずは、妙義神社に向かって、山門をくぐり階段を登って行きます。すると奥に登山口があります。中間道は駐車場付近からきちんと案内がある一方で、こちらは特に案内はありません。ただし、登山口はしっかりわかるようになっています。これも、容易にこちらのルートに入らないようにするためでしょう。登山届をここで提出できるようになっているので、記入して投函したら出発です。 |
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![]() 【山門をくぐる】 |
![]() 【妙義山登山口】 |
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![]() 【最初は樹林帯の道】 |
最初は立派な石段を登って行くと、再び登山口のような感じになっていて、ここから登山道に入ります。最初は普通の樹林帯の道が続きます。道はいろいろ分岐がありますが、ペンキの矢印が随所にあって迷うことはありません。 しばらく登って行くと岩壁があってさっそくと思いきやこれは巻いて登って行きます。鎖場も出て来ますが、鎖を触らなくても登れるような場所でした。さらに登って行くと、やや長めの鎖場が出て来ますが、斜度が緩やかですので問題はないでしょう。ここを登ると分岐になっており、大の字と呼ばれる場所のようです。 |
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![]() 【いきなりの岩壁ですがこれは左から巻く】 |
![]() 【最初の鎖場】 |
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![]() 【傾斜は緩いが長い鎖場】 |
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![]() 【大の字上級者コース案内図 正面は中間道への道】 |
大の字には上級者コース注意という案内看板がありました。この分岐がよくわからなかったのですが、方向的に右の奥に進むルートだろうということでそちらに進みます。後でガイドマップを見たら、中間道からも大の字に登るコースがあったので、その分岐だったようです。 大の字で片手ストックをしまったのですが、その後もまだ樹林帯の道が続きます。ちなみに、片手ストックは中間道用にと思ったのですが、結局使わずに帰って来たので、持ってこなくても良かったかなと思いました。鎖場岩場以外でも少しいやらしい登り下りがあって、片手ストックを使うと便利そうでしたが、さすがにしまったり出したりが忙しすぎるでしょう。 |
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![]() 【まだ一般的な道が続く】 |
![]() 【辻と呼ばれる分岐】 |
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![]() 【右手の縦走路へ】 |
登って行くと辻の表示があって、見晴台との分岐になっています。この後、縦走路も含めて結構展望所との分岐があって、どちらに行くべきか考えてしまう箇所もありました。結果としては、間違って展望所に行ってしまっても問題ないでしょうがね。 奥の院が近づいて来るとごつごつした岩場が出て来ます。奥の院という表示のあるところに長い鎖場が出て来ます。ここが最初の本格的な鎖場で、取付き以外の下部は多少は緩やかな鎖場、上部はかなり急角度ですが、足を置く箇所がしっかりあります。ただ、この日最初の鎖場であることと、やはり高い場所は得意でないようで、ちょっと冷や汗をかきながら登りました。鷹戻しに比べれば全然ましだとは思いますが、下りに使う場合には要注意だと思います。 |
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![]() 【徐々に岩場が】 |
![]() 【奥の院案内板】 |
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![]() 【奥の院鎖場 最初の本格的な鎖場】 |
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![]() 【登ってトラバースした所から振り返る】 |
最後垂直に近いように思える場所を登って行って、やや左手にトラバースして行くとこの登りは完了です。その後に1箇所鎖場が出て来ますが、これは高さもそれほどでなく、ステップが切ってあるので問題ないでしょう。 ここを登ったあたりから本格的な稜線という感じで一気に展望が開けて来ます。麓の街並みやごつごつした岩山の稜線が見えて来ます。また、登山道の紅葉もなかなかきれいでしたが、稜線の紅葉は若干終わり気味のようにも思えました。ただ、木がそれほど多いわけではないのでこのくらいなのかもしれません。少し登山道を進んで行くと見晴に到着です。 |
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![]() 【ここはステップが切ってあって登りやすい鎖場】 |
![]() 【岩山の稜線が】 |
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![]() 【ごつごつした縦走路を見上げて】 |
見晴からはその名のとおり展望が開けていますが、少し外れると絶壁なので、高い所が得意な人でもなければ動き回りにくいかもしれません。自分は、あまり奥に行きすぎない程度の場所で景色を眺めると同時にここで一息付きました。慣れた人なら、ここまで1時間、相馬岳まで1時間だそうなのでちょうどいい休憩になるかもしれません。自分はこの1.5倍くらいのペースで進んでいます。とにかく慎重に慎重にでしたね。これが、ある意味足をすくわれる原因にもなるのですが。 裏妙義を眺めるとこちらもインパクトのある稜線を描いていて、まだ洗礼を受けていないこの時は、あちらもいつか歩けたらなどと思っていたのでした。 |
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![]() 【随所に紅葉が】 |
![]() 【見晴に到着】 |
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![]() 【見晴からの裏妙義方面の眺め】 |
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![]() 【見晴から街並みを見下ろして】 |
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![]() 【裏妙義もかなりインパクトのある稜線を描いています】 |
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![]() 【ビビリ岩への登り 左手前に鎖場を登る】 |
見晴からしばらく進むとビビリ岩と呼ばれる場所を登ります。ここは、最初登山道が途切れているために行き止まりかと思ったところで、鎖を見た時にまさかと思ったのでした。この鎖をたぐって手前に登って行きます。やや長めの鎖場ですが、傾斜がそれほど急ではないのと、手がかりが多めなので苦戦はしなかったと思います。ただし、とにかく奥が切れ落ちているので、高度感はかなりあります。上を見ていたのでそれをあまり感じずに済みましたが、この高度感と登山道に下りて来ることを考えると、逆ルートで下りに使うと自分の場合には苦戦しそうな気がしました。 この岩から振り返った紅葉はなかなか見事でした。やはり曇り空が残念でしたね。 |
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![]() 【ビビリ岩に登ったあたりから振り返った紅葉】 |
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![]() 【鎖のない岩場の下り】 |
この後、鎖のない岩場の下りで、ここを下れるとのかと思いましたが、回り込んだら普通に下ることができました。難所に目が行きがちですが、このような鎖のない箇所の登り下りも他の山よりはややハードかなと思いました。ただし、鎖のないところで、数メートルを超えて三点支持が必要な岩場というのはなかったと思います。踏み跡がそのような場所に繋がっているところが、少なくとも2箇所はありましたが、どちらもきちんと別にルートがありましたので、鎖がない場所でこんなところを下ることができるかなと思ったら別のルートを探した方がいいと思います。 | |
![]() 【見事な岩峰と紅葉】 |
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![]() 【矢印に忠実にルートを辿る】 |
その後も紅葉を眺めたり、ちょっとした岩を巻いたりしながら進んで行くと大のぞきがあります。ここからの眺めは見事で正面の白雲山と紅葉は見事でした。ちなみに妙義の山々は同じ山でもいろいろな呼び方をするので少しわかりにくいですね。 ここからは長い鎖場の下りがあります。実は妙義神社からのルートですと、長い鎖場の下りはここの他は鷹戻しピーク以降の何本かの鎖場になるだけで、意外と少ないです。ただ、鎖場でない場所の下りが楽とは単純には言えないと思いますし、上りでもハードなところはありますからね。 |
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![]() 【一瞬嫌な感じの鎖場でしたが手掛かりは豊富】 |
![]() 【大のぞきへ】 |
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![]() 【白雲山とその紅葉】 |
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![]() 【大のぞき下り上部は手がかり多い】 |
この大のぞきの下りは、上部は比較的手がかりが多く順調に下れたと思います。問題は中盤以降で、凹凸はそれなりにありますが、これといって足を置く場所がなく、苦労して下ることになります。実は八海山の鎖場を下った時の要領で、鎖にしっかり捕まって適度に足を置ける場所を探してテンポよく下ればいいのに、無用に時間と労力、特に腕力を使ってしまいました。慎重なのはいいのですが、結果としてはこれが後で腕力が持たなくなった要因の1つだと思います。結局、岩場の上り下りが下手だと一言で片づけてしまえば早いですが、きちんとしたフォームができていないのが問題だったと思います。短い鎖場で出来ていたことが長い鎖場で出来なくなっているのが問題なのですね。 | |
![]() 【半ばあたりから少な目ですが傾斜は多少緩やか】 |
![]() 【下から苦戦した鎖場を振り返る】 |
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![]() 【天狗岩 この右手にありますが展望はなし】 |
![]() 【歩きやすい登山道へ】 |
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![]() 【見事な紅葉】 |
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![]() 【タルワキ沢のコル】 |
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![]() 【紅葉と岩峰】 |
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![]() 【相馬岳山頂へ】 |
とはいえ、この時点では腕力がなくなるということを現実的なこととは考えていなかったので、苦戦したけれどもめでたしという気持ちで先に進んだのでした。 その後、天狗岩を越えて比較的歩きやすい登山道を進んで行きます。相馬岳前後は結構このような歩きやすい樹林帯の道があったりします。緩やかに下って行くとタルワキ沢のコルがありました。以前は、ここから登って来て相馬岳のピークを踏んだら再びここから下ることを考えていました。それなら、大きな危険は冒さずに妙義山の最高峰のピークを踏むことができます。今回も、場合によっては相馬岳で縦走を打ち切って、ここから下ることも考えていたのでした。 |
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![]() 【鷹戻しピーク〜中ノ岳と手前は茨尾根】 |
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![]() 【頂上碑】 |
コルを過ぎると登りになり、これを登って行くと相馬岳山頂に到着です。ピークを踏むという意味では目標地となる場所です。山頂からは、この先の縦走路の他、裏妙義から浅間山方面も眺めることができました。 ここが1つの分岐点となるわけですが、まだ時間も早かったことから縦走を続けることにしました。当初分岐点はここだけだと思っていたのですが、実際は、ホッキリや鷹戻しピーク後にも中間道に下るルートがありますので、その時の状況に合わせて柔軟に対応するといいと思います。 |
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![]() 【裏妙義を奥にうっすらと浅間山】 |
![]() 【急な下りを振り返る】 |
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![]() 【国民宿舎分岐】 |
まずは、相馬岳から一気に高度を下げて行きます。難所となるような鎖場はなくても、やはり思っていたように険しい下りにはなりました。難しくはないと思いますが、ザレているところもあって歩きにくかったという印象でしょうか。下部には鎖場もありますが、この鎖場は傾斜も緩やかで、慣れた方ならほとんど鎖を使わないかもしれません。 その後も、岩場のようなところも出て来ますが、樹林帯の道が続きます。このあたりが、縦走路では一番一般的な山らしい景色が見られる場所でしょうか。鬱蒼とした森に素晴らしい紅葉を眺めることができました。 |
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![]() 【鎖場も】 |
![]() 【岩峰の脇を歩く】 |
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![]() 【樹林帯の景色】 |
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![]() 【赤を基調とした見事な紅葉】 |
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![]() 【こちらは黄色が鮮やかな紅葉】 |
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![]() 【ここはくぐって行く】 |
やがてホッキリに到着です。漢字では堀切となっています。ここは中間道への分岐になっています。ここが、鷹戻し前の最後の中間道への分岐となっています。後でいろいろな妙義山に関する情報を見ていたら、鷹戻しが無理そうなら迷わずここまで戻って下るようにとありました。ここから下っても、またの機会にここから登って再挑戦することができるわけですね。 その後、ちょっとした岩場の坂になったような場所を登ると再び国民宿舎への分岐があります。これを過ぎた登りからいよいよ鷹戻しに迫って行きます。 |
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![]() 【ホッキリ 中間道分岐(左)】 |
![]() 【岩場を登る】 |
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![]() 【ここも国民宿舎分岐】 |
鷹戻しの前にはまず高度を稼いで行きます。鷹戻しが他の鎖場と比べて高度感があるのは、まずここで高度を稼いだ後に長い鎖場を登って行くからですね。 急斜面を登った後に現れる最初の鎖場は、最後がオーバーハング気味になっていて嫌な感じですが、高さがそれほどではないので、見た目ほどは苦労しないと思います。あくまで登りではの話になると思いますが。その後はハシゴが出て来ますが、至って普通のハシゴですので、順調に登って行きます。ハシゴの高度感よりも、迫ってくる核心部にドキドキしていたように思えます。 |
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![]() 【鷹戻しの前にまずは高度を稼いで行く】 |
![]() 【合間から見下ろすと見事な紅葉】 |
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![]() 【鷹戻し下部 最後はやや垂直だが高さはあまりなし】 |
この後2本の鎖がぶら下がった岩場に出ます。ここが、見た目と比較すると登り辛くて、最後力任せに登ってしまっています。そして、ちょっとしたテラスがあった後は、あまり手掛かりのなさそうな岩場を登って行きます。途中岩を越えて若干方向を変える箇所があるのに難儀しました。自分は、結構腕力に任せて登ってしまったのですが、実際の所はかなり危険だったと思います。手掛かりが少なくても、確実に手掛かりを探してきちんと岩場を掴んで登って行くべきだったでしょう。登り切るとややトラバースをして、鷹戻しは終了です。腕力は、大のぞきで消耗し、ここでかなり使い切ってしまったのでしょう。ただ、完全に使い切ったわけではなく、この後丁寧に下っていれば大丈夫だったとは思うのですが。 | |
![]() 【やや長めの梯子をの登る】 |
![]() 【このあたりから核心部で腕力に任せたところも】 |
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![]() 【最後の登りは高度感もあってかなり必死でした】 |
鷹戻しを過ぎた後、しばらく進んで行くと下る道がありますが、それを後回しにして進むと間もなく鷹戻しピークがあります。最大の難所を越えてほっとしたのもあり、疲れたのもあり、しばしここからの素晴らしい眺めに浸っていたのでした。実際、ここからは周囲をぐるっと見渡せる素晴らしい展望を持った場所でした。周囲の雑木がややうるさいところでしたが。 休憩の後鷹戻しピークを後にします。ピークの先に踏み跡があったのですが、どう見ても三点支持が必要な岩場でしたので、そこから進むのはやめて、先に通った分岐から下って行きました。こちらも急に見えたのですが、問題なく下って行くことができました。 |
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![]() 【トラバースした先から鷹戻しを振り返る】 |
![]() 【鷹戻しピークへ】 |
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![]() 【相馬岳方面を振り返る】 |
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![]() 【茨尾根の見事な紅葉】 |
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![]() 【裏妙義の山々】 |
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![]() 【ここからが長かった東岳や中之岳に続く縦走路】 |
この後順調に下って行きますが、行き止まりに出ます。先を見ると急な岩場が続いています。ちなみに行き止まりまではかなり踏み跡は明瞭でした。しかし、若干戻ってみると右手に(来た時には左手に)鎖場があって、これが正規のルートだったのでした。それでも険しい鎖場でした。 まさに鷹戻しの後に来た試練がここで、最初かなり急角度に下って行くのですが、腕力に頼った下り方をしてしまいます。鎖は絶対離さないにしても、鷹戻し後だっただけに大事に行き過ぎて無駄に力んでいたように思います。足はきちんと置いていたのにです。 |
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![]() 【2連25m鎖場の1本目分岐から見下ろして(入口のみ)】 |
![]() 【なんとか下った鎖場を見上げる】 |
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![]() 【最後に若干力が足りなくなった鎖場】 |
この鎖場中腹のテラスに降り立つかどうかの時に、一気に腕の力が抜けました。最初何が起きたのかという感じで慌てて足場を確保します。意外なことが起きた割には冷静だったと思います。腕の力がなくなっていることを確認して、この鎖場と鎖場に挟まれた場所で休憩をすることにしました。体もすっぽり入る場所なので、座ってとまではいきませんが、立ってなら普通に休憩できるスペースがあります。 結構休憩をした後と思ったのですが、実際は5分程度休憩した後再度下って行きます。腕力も若干戻りましたが、やはり着地寸前で力尽きて、少し飛び降りてしまいました。 |
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![]() 【やせ尾根を進む】 |
![]() 【中間道分岐】 |
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![]() 【岩をよじ登る】 |
その後もう1本あったのですが、こちらは腕力を使いすぎないように丁寧に足場を探して下ることができました。下った後は、やせ尾根に入ります。途中のちょっとした岩を越えるところは慎重に進みました。今思えば結構恐ろしい場所を通っていたと思いますが、腕力のなくなった鎖場で苦戦していた身としては、鎖場に比較すればそれほどにも感じなかったようです。 やがて、中間道分岐を過ぎていくと岩をよじ登るような箇所が2箇所出て来ます。ちなみに、中間道分岐は腕力がなくなる前にあったような気がしたのですが、写真ではその後にありました。どこかで勘違いしていたのでしょうか。 |
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![]() 【鷹戻しピークの紅葉も素晴らしい】 |
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![]() 【山頂の祠】 |
登って行くと中之岳山頂に到着です。と言っても、きちんとした頂上碑はなかったように思えます。ピークの順番から言えばここといったところでしょうか。ただし、先にもピークがあったので、本当にここが中之岳だろうかと確信は持てませんでした。 中之岳からの下りも鎖場になります。ここも腕の力に頼りすぎないように意識しながら下って行きます。もちろんいざという時の腕力は必要ですが、最初からこのように下りていれば良かったのでしょう。追い込まれなくても普段からできていなければダメだと思うのですが、普段登る山にはこのような鎖場がないのも実際のところですね。 |
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![]() 【左奥の相馬岳方面と右の金鶏山の眺め】 |
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![]() 【下りはやはり鎖場】 |
ここの鎖場は少し進んだところから振り返ることができるのですが、離れて見るとすごい場所を下って来たように見えます。実際のところ、普通の山に登っていたら一番の難所になってもおかしくないような場所が続いているとも言えるでしょう。 その後もう1つ巻くこともできたピークを越えて進んで行きます。手前に巻き道らしき道もあったのですが、どちらが正しいのかわからず結局登ってしまったのでした。合流点手前の道がやや崩れ気味だったので、巻いた方が良かったと思います。さらに進んで行くと中間道へ下る道があります。この先も縦走路はありますが立ち入り禁止となっており、実質ここが縦走路の終点となります。 |
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![]() 【離れた場所で見るとかなりの場所を下ったように見えます】 |
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![]() 【中間道分岐 実質縦走路終点】 |
中間道への下りは鎖場もありますが、こちらは補助的に使う程度で十分の場所です。と言っても油断はできませんので、慎重には下って行きますが。それでも、ここまでの道を思えば天国のような道と言っても大げさではないかもしれません。 やがて、中間道との分岐に出ます。ここからは本当によく整備された道が続きます。中間道に入って間もなく第4石門があり、その手前の広場のような場所では宴会が行われていました。石門を過ぎたところは展望所になっていて見事な景色が広がっています。奥から大砲岩あたりに登る道があるようでしたが、さすがにパスして妙義神社に戻って行きます。 |
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![]() 【若干鎖場もありますが補助程度の使用】 |
![]() 【中間道へ】 |
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![]() 【第4石門と紅葉】 |
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![]() 【見事な岩峰群】 |
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![]() 【大岩の脇を通る道 道は歩きやすいです】 |
![]() 【道中の東屋】 |
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中間道はよく整備されて歩きやすいのですが、多少はアップダウンがあるのと、何箇所かある展望所を除くとあまり展望のある場所はありません。樹林帯の散策という感じで、縦走路とは全く別世界のように思えたのでした。 快調に戻って行きましたが、ちょうどいい東屋があったのでここで一息入れました。反対側から歩いて来た方と少し話をした後再び妙義神社に向かいます。いくら歩きやすいとはいえ、何時間もかけて縦走してきた距離を戻って行くのですからそれなりの距離はあります。 |
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![]() 【東屋からの景色】 |
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![]() 【中間道中間点の本読みの僧】 |
東屋から1時間弱程歩いていると林道らしい道と合流します。ここから左手が妙義神社の本堂があるようで、再建のための工事中のようでした。ここを右手に入ると車道に出ます。ここを少し下って左手に入るとやがて市営駐車場に出ます。手前の第一駐車場を過ぎると間もなく第二駐車場です。結局縦走してしまったので、戻って来るのにも時間がかかって長丁場となってしまいました。体力自体は尽きていなかったと思いますが、腕力は使い切ってしまっているのと、風邪のせいか喉に違和感があったせいか結構疲れ切ってしまいました。とにかく無事に戻って来られて良かったと思います。 | |
![]() 【中間道終点へ】 |
![]() 【ようやく駐車場へ】 |
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登り切ったという充実感もあるにはありますが、やはり冷やっとした場面があっては、むしろ反省すべき点の方が多かった気がします。正直このクラスの難度のルートを歩くことはそうそうないとは思いますが、やはり今後も安全な登山を続けるためにも岩場を歩く技術というのは高めておかないといけないなと思ったのでした。クライミングをするわけではないので、腕力についてはどの程度つけるべきかというのは難しいところですね。ただし、限界を知っておくことは大事だろうと思います。 |