つばくろだけ | |
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登山日: 2012年11月25日(日) | 標高:2763m(燕岳) |
標高差:第一駐車場から約1350m |
11月25日(日) | 第一駐車場 4:40 → 燕山荘〜燕岳〜稜線歩き 8:40(〜12:00) | ||||
→ | 第一駐車場 14:10 |
本日は燕岳に登ります。昨秋に登り、今年もオフ会で登っていますので3回目になります。入山者が多く、北アルプスの中では最後の方に回していた山なのですが、いつの間にか3回も登っているのですからおもしろいものです。それだけ登りやすくまた素晴らしい山と言えるのでしょう。 今回は3連休の最終日が快晴の予定でしたので、この日だけに絞って、まだ中房温泉まで車で入れるうえに初冬のアルプスの景色が眺められそうな燕岳に白羽の矢を立てたのでした。3連休の前2日は家でごろごろしていましたので、前日のうちに家を出発して、現地には早い時間に入ることができました。 |
![]() 【第一駐車場(下山時)】 |
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![]() 【登山口(下山時)】 |
前日に入って燕山荘に泊まった方が多かったようでほぼ満車でしたが、なんとか第一駐車場に駐車することができました。第二駐車場でもほとんど距離は変わりませんがね。それにしても、この時期でも入山者が多いのはさすが燕岳といったところでしょうか。 当初は夜中に登って山頂で御来光をということも考えていたのですが、暗がりで雪道を歩くのは危険だということで登っている途中で夜が明ける時間に登り始めました。結果としてはトレースもきちんとついていますし、登っても良かったかなと思います。実際、同様に前日に入った車で自分の登るかなり前から登り始めた人もいました。 |
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![]() 【夜明け前の稜線】 |
![]() 【白い頂が見えて】 |
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![]() 【道中からの御来光】 |
登山口付近は雪がありませんが、少し登って行くとうっすらと雪が出て来ます。入山者が多くてよく踏まれますので、このような雪の残り方が滑りやすくて一番歩きにくいですね。登りは良かったのですが、下りでは足を滑らせています。 雪は徐々に増えて行きますが、ほどよく積もって歩きやすいのでそのまま登って行きました。途中、御来光を眺めたり、稜線の一部が見えてテンションは高まって行きます。雪が結構増えて来たかなと思う頃、富士見ベンチでアイゼンを装着しました。結果としては、登りではそのまま装着しなくても良かったかなと思いました。安全第一ですが、やはりペースが落ちてしまいます。 |
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![]() 【富士見ベンチ】 |
![]() 【合戦小屋】 |
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![]() 【槍の穂先が見えて】 |
合戦小屋に着くあたりになると、下って来る方ともすれ違うようになって来ます。御来光を見てすぐに下って来られたのでしょうか、この後もかなりすれ違いましたし、燕山荘や山頂付近にもかなりの人がいましたので、夏山程ではないかもしれませんが、結構な数の方が入山していたのでしょう。実際、コンディションが素晴らしくて、体力的なことを除けばこれほど苦戦することもなく登った雪山もないかもしれません。 合戦小屋からもしばらく登りが続きます。最近はあまり登っていなかったのでなかなかきつかったです。雪の有無の違いがあるにせよ、夏に登った時よりも1時間以上かかっているのは苦戦している証拠でしょう。 |
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![]() 【視界が開けて】 |
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![]() 【燕岳】 |
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![]() 【燕山荘への道 尾根通しで進む】 |
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![]() 【徐々に近づく槍】 |
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![]() 【冬季は燕山荘の裏手に登って来る】 |
合戦沢ノ頭に着くと一気に視界が広がります。昨秋は好天でしたが、今年の夏は完全にガスの中でしたので今年もこの景色が見られて良かったです。初めて訪れた時に燕岳を一生懸命探したのを思い出します。 じっくり写真を撮りたい衝動を抑えてまずは稜線に出るために尾根筋の道を進んで行きます。無雪期ですと山腹をトラバース気味に進む道もありますが、積雪期は完全に尾根を通過します。危険というほどではないと思いますが、やはりやせた尾根もありますので、ここはアイゼンを装着した方がいいかもしれません。ちなみに踏まれていないとここはかなりラッセルを強いられるようです。 |
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![]() 【大天井岳への稜線と槍】 |
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![]() 【大天井岳】 |
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![]() 【槍ケ岳】 |
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![]() 【穂高の山々】 |
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![]() 【笠ヶ岳】 |
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![]() 【大賑わいの燕山荘】 |
最後までなかなかしんどい登り下りでしたが、ようやく登り始めて4時間程で燕山荘に到着です。尾根通しに進むので燕山荘のちょうど裏手に出ることになります。裏から回って行きますが、少し大天井岳側に進んだところが絶好の展望地点に見えましたので、しばらく写真を撮ってから燕山荘の表玄関に回って来ました。 雪景色に加えて絶好の好天でしたので、見る景色がどれも素晴らしかったです。本当に御来光と赤く染まる山々を見てみたかったですね。それは、またいつかの楽しみとしましょう。 |
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![]() 【正面に白くなりつつある燕岳】 |
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![]() 【北アルプスの稜線と燕岳】 |
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![]() 【岩の間より槍ヶ岳】 |
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![]() 【この日何枚も撮ってしまった槍ケ岳】 |
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![]() 【雪の少ない登山道】 |
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![]() 【賑わう山頂】 |
燕山荘からはそのまま燕岳山頂に向かいます。宿泊した方が登るのも一段落したかなと思っていたのですが、まだまだ下山して来る人はもちろん登る人も数多くいました。これだけ素晴らしい天気ですから急いで下る必要もないですね。 稜線は風で飛ばされるのか雪が少なく地肌の見えている場所も多かったです。まだ雪の積もり始めというのもあるのかもしれません。感覚的には無雪期と同じような感じで登って行きます。山頂へはあっという間に到着です。狭い山頂ですが、大勢の方で賑わっています。 |
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![]() 【左手前の燕山荘から常念山脈〜大天井岳〜槍ヶ岳〜笠ヶ岳の眺め】 |
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![]() 【御馴染みの頂上碑】 |
山頂からの景色は素晴らしくしばらく眺めていましたが、人が大勢いたので、少し北側にあるピークに登ってみることにしました。その奥に見える立山連峰や針ノ木岳・蓮華岳がより近くから見えると思ったからです。 近くまで行ったのですが、最後の登りが急峻でしたのでストックをピッケルに替えて登ろうとしました。踏み跡も一応あったのですが、思ったよりも雪が深く谷側に滑ると危険そうであることから無理はせずやめることにしました。それでも燕岳山頂とは違った景色が見られましたので、少し写真を撮って再び山頂に戻ることにしました。若干の登り返しがありますが、いい運動になったことでしょう。 |
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![]() 【大天井岳と槍ケ岳】 |
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![]() 【立山連峰から針ノ木岳〜蓮華岳〜鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【鷲羽岳〜水晶岳〜野口五郎岳】 |
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![]() 【登ろうとしたピーク】 |
時間もお昼が近くなってきて下山する人が多くなったのか山頂は時々1人2人登って来る程度で静かになっていました。先に登った時にある程度は写真を撮っていたのですが、動画も合わせて再度ゆっくりと撮って素晴らしい景色を堪能したのでした。 名残惜しいですが、十分山頂でのんびりできましたので下山開始です。あれだけ賑わっていた燕山荘付近もいつの間にか静かになっていました。また、朝はまだカラフルに彩られていたテント場もさすがに撤収されていました。 |
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![]() 【残念ながら逆光ですが 燕山荘から槍ヶ岳の山並み】 |
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![]() 【燕岳を振り返る】 |
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![]() 【真っ白な鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【針ノ木岳と蓮華岳】 |
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![]() 【立山 右下は登ろうとしたピーク】 |
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![]() 【穂高の山々から槍ヶ岳】 |
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![]() 【富士山もくっきりと】 |
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![]() 【南アルプス北部の山々】 |
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![]() 【八ヶ岳連峰】 |
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![]() 【浅間山】 |
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![]() 【四阿山】 |
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![]() 【妙高山】 |
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![]() 【焼山と火打山】 |
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![]() 【燕山荘を見下ろして】 |
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![]() 【登って来た尾根道(奥の方)】 |
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![]() 【今年の槍ケ岳も見納め】 |
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![]() 【登山口へ】 |
体力が落ちていても下りはやはりそれなりに快調です。アイゼンは早めに外しても良かったのですが、結局第一ベンチまで引っ張ったうえに、その後転んでしまうという情けない状況でした。 今年は思ったよりも早い時期に降雪があったために素晴らしい景色を見ることができました。しかし、寒さに慣れていないのと体力不足で下山後はぐったりしてしまいましたし、雪道歩行の未熟さが課題に残りました。とはいえ、登るペースは落としつつも機会があれば冬もぼちぼち登って行きたいものです。 |
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