たかはらやま
 高原山
登山日: 2013年4月27日(土)   標高:1795m(釈迦ヶ岳) 1540m(剣ヶ峰)
    標高差:大間々台から約520m


 4月27日(土)    大間々台 9:10 → 剣ヶ峰 10:20 → 釈迦ヶ岳 11:55(〜12:05)
   剣ヶ峰 13:10 → 大間々台 14:20

 

 本日は高原山に登ります。GWの東北遠征最初の山となったわけですが、この日は日本海側の山岳は吹雪になる予報でしたので、やや内陸にある高原山に登ります。さすがにこれだけの標高の山ですので、影響はそれなりにあると思いますが、雪はほとんど溶けていると思われましたし、ほぼ樹林帯の山のため、ホワイトアウトすることもないと思い登ることにしました。実は、この後ややハードな山に登る可能性もあったことから、あまり展望は期待できなくても足慣らしも兼ねて登ることにしたのでした。しかしながら、この翌々日こそ晴天に恵まれたものの、その後は再び大荒れの天候になることが予想されたことから、遠征自体は3日で終わっています。
【大間々台駐車場】
 
【見晴コース入口】
 高原山と言っても具体的な山名ではなく、最高峰は釈迦ヶ岳になります。今回は大間々台から登ることにしました。

 高原山と言えば、レンゲツツジ、アカヤシオやシロヤシオが有名だと思いますが、今回先の事情もあって少し季節外れでしたが登ることにしました。5月下旬〜梅雨入りあたりは結構登りたい山がありますので、なかなか適期に登る機会がないかもしれないというのもあります。花はまだまだ先と言う時期であり、荒天が予想されたこともあって、現地入りが遅れたにも関わらず駐車場の車もまばらでした。しかも、着いた時には強風が吹き荒れて雪が舞っていたことから、そのまま帰る人も結構いたのでした。
 
【登山道脇に新雪】

【やしおコース分岐】
 
【正面の登山道へ】
 自分も登るかどうか考えましたが、その後晴れ間も出て来たので登ることにしました。他の方と同様に駐車場正面の道から見晴コースを入って行きます。実は、登る時にはきちんと見ていなかったのですが、この右手に林間コースがあります。展望もよくないし林間コースでいいかなと思っていたのですが、誤って入ったとはいえ、全く展望がなかったわけではないので、結果としては見晴コースで良かったかもしれません。

 広々とした歩きやすい道を進んで行くと、途中やしおコース、ミツモチ山コースと分かれて登山道に入って行きます。脇には所々で新雪らしき雪が積もっていました。

【雪のうっす積もった樹林帯の道】

【釈迦ヶ岳山頂は雲の中】

【剣ヶ峰手前ピークへの登りと釈迦ヶ岳】

【雲に覆われて雪の舞う八海山神社】
 その後は樹林帯の道を緩やかに登って行きます。予想通り道はよく整備されて歩きやすいです。下りでは雪がドロドロに溶けて歩きにくい箇所もありましたが、登りでは特に問題ありませんでした。

 やがて、見晴らしのいい登山道となります。徐々に釈迦ヶ岳方面も見えて来ますが、稜線は雲に覆われているようでした。この景色を眺めながら緩やかに登って行くと八海山神社に到着です。自分と同じ時間帯に歩き始めた人達はこのあたりで引き返していました。実際、釈迦ヶ岳にかかった雲を見れば展望がないのは明らかなので、ピークハントが目的でなければ、無理に登ることもない状態でした。

【所々に雪道も】

【1590mピーク 矢板市最高地点のようです】

【小間々台方面分岐 剣ヶ峰】
 雪の舞う中を1590mピークを目指して登って行きます。途中で雪が止んで晴れ間が見られるなど、本当にめまぐるしく天気が変わりました。このあたりまで来ると道中にも雪が見られるようになって来ます。

 1590mピークを越えて剣ヶ峰に下って行きます。一時このピークを剣ヶ峰と思っていたのですが、特に名称はないようです。ちなみに、ここにある看板によるとこのピークが矢板市の最高地点ということになっていました。一気に下って、少し登り返すと剣ヶ峰に到着です。あまりピークという感じはしません。ここでは、小間々台からのルートと合流します。ヤシオの季節であれば、このあたりをぐるっと回るのが良さそうです。

【雪化粧をした木々】

【尾根伝いに進む】

【本格的な雪道に】
 剣ヶ峰からは一旦下った後、やややせた尾根を釈迦ヶ岳に向かって進んで行きます。やせた尾根と言っても道はよく整備されていて特に問題はありません。このあたりで、この日2人目の方とすれ違って、山頂付近は風が強いのとアイゼンが必要になる旨教えていただいたのでした。

 徐々に急登となって本格的な登りになって来ます。このあたりからは、霧氷がきれいでしたが、それと同時に強烈な風が当たるようになってきて、顔に当たる雪がなかなか痛かったですし、覆わないと痺れて来るような状態でした。それでも、樹林帯でしたからまだましだったと思います。 

【美しい霧氷の木々】

【季節を遡ったような景色】

【雪の下のアイスバーンのためアイゼン装着】
 このあたりは、雪が積もって来ていて、すれ違った方のトレースは既に雪で埋まっていました。霧氷はきれいでしたが、あまり楽しむ余裕がなかったというのが実際のところでしょう。雪道は、残雪の上に雪が積もった感じで、アイゼンがなくてもなんとかなりそうな気がしたのですが、急登で雪の下にアイスバーンがあったので、この手前で軽アイゼンを装着することにしました。新雪がなければ、うまくよけて登れたかもしれません。

 若干よじ登るような急登を上がって行くと、鶏頂山方面のルートと合流します。この後樹林帯の雪道を進んで行くとやがて釈迦ヶ岳山頂に到着です。

【霧氷は本当に見事でした】

【頂上碑】
 山頂は開けていて、天気が良ければ見事な景色が眺められそうでした。また、広々としていますので、のんびりするにはいい場所でしょう。恐らく、ヤシオの時期にはここに大勢の人が訪れることになると思います。この日は、すれ違った人を見る限りでは、自分が3人目にして最後の登頂者であったようです。

 山頂には頂上碑がいくつかある他、一等三角点があります。そして、驚いたのは少し脇にあった立派な仏像で、存在感抜群でした。霧氷とのコントラストがなかなか良かったです。

【開けた山頂】

【三角点と祠】

【立派な仏像と霧氷】

【雪景色を見ながら下る】
 山頂を少し歩き回ったら下山開始です。アイスバーンを含む急登の下りは少し慎重に進んで行きます。新雪のせいか吹き溜まりになっているようなところは時々ずっぽりと埋まってしまいました。

 ある程度下って来ると、強烈な風が当たることもなくなると同時に、空を見上げると所々に青空が見えて来ています。本当にわからない天気で、この後も再び雪が舞う時間帯がありました。ちなみに、それほどの高低差はないのですが、久々の山歩きだったせいか登り返しが大変でした。


【1590mピークを眺めて】

【1590mピークより釈迦ヶ岳】

【霧氷した木々をズーム】

【雪の舞う中釈迦ヶ岳を振り返る】

【広々とした林道を歩いて駐車場へ】
 最後剣ヶ峰から見事な釈迦ヶ岳を眺めることができました。霧氷した木々に覆われてなかなかの景色だったと思います。その後は時々釈迦ヶ岳を振り返りつつ下って行きました。駐車場に着く頃にはすっかり青空で、吹雪かれたことなど忘れてしまうような景色でした。

 展望はないだろうと思って登った高原山でしたが、霧氷が美しく予想外の景色が見られて良かったと思います。また、久々に歩くにはいい足慣らしになったのではないでしょうか。ただし、この後にその足慣らしを生かせるような山に登れなかったのが残念なところでしょうか。
 


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