まやさん | |
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登山日: 2013年4月28日(日) | 標高:1020m(摩耶山) |
標高差:林道入口から約810m |
4月28日(日) | 林道入口 9:00 → 越沢登山口 9:35 → 稜線出合 11:35 | ||||
→ | 摩耶山 12:45(〜13:45) → 稜線出合 14:25 → 越沢登山口 15:25 | ||||
→ | 林道入口 15:55 |
本日は摩耶山に登ります。このGWは東北遠征ということで、前日の高原山をワンクッション入れて山形に入りました。本当は北東北まで向かいたいところでしたが、秋田青森あたりは寒気の影響で悪天候が続く予報であったことから、山形の山に登ることにしました。ただし、秋田とは隣接していますから、あまり好天は望むことができません。特に風の強さはかなりのものが想定されましたが、摩耶山は標高がそこまで高くはなく稜線で吹き曝されている区間が短いので登ることにしました。 前夜は道の駅で車中泊をした後現地に向かいます。この時期は林道の除雪が済んでいないので、林道の入口から歩き始めることになります。 |
![]() 【左手に林道入口】 |
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![]() 【林道歩き 無雪期は車で入れるようです】 |
林道の入口には駐車できるスペースがなかったのですが、少し離れたところに広い路肩があったのでそこで駐車させてもらうことにしました。この時期登る人はまずいないだろうなと思ったのですが、予想通りこの日に登った人はいませんでした。 現地に到着したらすぐに出発したいところでしたが、朝から雨が降っていたので、雨がやむのを待つことにしました。7時頃には現地入りしたのですが、結局仮眠を取って出発したのは9時になりました。結果としては、かなりいいタイミングで登れたと思います。こればかりは運でしかないとは思いますが。 |
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![]() 【歩いて間もなく雪道に】 |
![]() 【日当たりの良い場所は雪がなく】 |
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![]() 【橋を渡ったところに登山口】 |
林道の入口から歩いて間もなく雪が出て来ます。デブリなどもあって、すぐには溶けなさそうでしたが、そこを抜けて日当たりの良さそうな田園地帯に入ると雪がなくなりました。田んぼの雪もかなり溶けて来ているようでした。 しばらく歩くと再び雪が出て来ます。若干足をとられる感じでなかなか歩きにくいですね。30分程歩くと鮮やかな赤い橋が出て来ますが、これを渡ってすぐのところが越沢登山口になります。あまり登山口という雰囲気ではないですが、一応看板などもあります。ここからは樹林帯の道に入って行きますが、踏み跡が意外と薄いのと、すぐに雪が出てくるために道はわかりにくいです。ただし、沢沿いに歩くことを意識すればそんなに問題はないと思います。 |
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![]() 【越沢登山口】 |
![]() 【トラバース道を覆う雪渓を越えて】 |
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![]() 【右奥より手前へ渡る かなり下に川が流れているので慎重に進みました】 |
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![]() 【雪で埋まった登山道の上をトラバース】 |
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![]() 【左手に流れる川を眺めて】 |
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![]() 【なだらかな雪面を歩く】 |
やがて沢沿いの道に入って行きます。ここは夏道が露出しているのでわかりやすいですが、雪渓や倒木に塞がれているので注意が必要です。特に右下は沢になっていますので、雪渓をトラバースする時は滑落しないように注意が必要です。 地形図上ではこの後対岸に渡ることになっていて、どこで渡るのだろうと思ったら、やがて大規模なデブリがあって、この上を渡って対岸に行けるようでした。かなり下を川が流れているので、慎重に進みましたが、雪面はかなり厚くて落ちそうな感じはしませんでしたが、やはり見えないというのは怖いものです。渡った後は、夏道が見えるところもありますが、見えないところは雪渓を高巻きしてトラバースしていかなければなりません。 |
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![]() 【渡渉地点を振り返る】 |
![]() 【ルートを探しながら樹林帯を登る】 |
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![]() 【徐々に急登に】 |
このトラバースは滑落すると崖下まで行ってしまうため、片方のストックをピッケルに持ち替えました。雪面は十分蹴り込める硬さですし、そこまで急な斜面ではないので問題ないとは思いますが、念のためですね。その後に急登もあって、意外と活躍することになったのでした。 その後は雪原に出ます。このあたりは沢を詰めるルートなどとの分岐になっていますが、沢ルートなどは雪で塞がれていて、記録で見た最短で稜線で突き上げるルートでないと登るのは困難なように見えました。右手から登って行くことにします。少し上がったところに渡渉地点がありますので、ここを慎重に渡ります。このような場所では、ストックが役に立ちました。この付近だけ夏道が出ていましたが、間もなく雪に埋もれて樹林帯に入って行きます。 |
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![]() 【部分的には夏道も】 |
![]() 【近づく稜線】 |
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![]() 【ようやく急登を終えた頃日差しも出て来て】 |
樹林帯はやはり想像していたように地形が読み取りにくく、きちんとコンパスなどで角度を見ながら進めば問題ないのでしょうが、ここはGPSを活用させてもらいました。夏道より西側を登って行き、徐々に夏道のある尾根に合流して行きます。合流したあたりからかなりの急登が待ち受けていますので、ここを黙々と登って行きました。やがて日が射して来たころ傾斜の緩やかなところに出ることができました。 その後は緩やかな斜面を上がって行くと稜線に出ます。案内看板もあって、予定通りの道を歩いていることがわかると少しほっとしました。ただし、ここから山頂までもそこそこの距離があります。 |
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![]() 【稜線の案内看板】 |
![]() 【避難小屋】 |
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![]() 【摩耶山へ続く稜線】 |
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![]() 【正面から摩耶山】 |
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![]() 【やせた尾根道を進む】 |
尾根に出た後は尾根沿いに進むのでルートはわかりやすいです。稜線出合からは比較的緩やかに登って行きます。左手に避難小屋も見えますが、まだかなり雪に埋まっているようです。ここを登ったあたりが少し開けて、この先の稜線と摩耶山を眺めることができました。雪が付いているとなかなかの迫力です。 その後はやせた尾根道も出て来ますが、それほど危険な箇所はありません。日当たりの良いところは夏道が出ているところもあり、歩きやすくなっていました。最後の雪道を登って行くと開けた場所に出ます。 |
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![]() 【夏道も結構あり】 |
![]() 【最後の登り】 |
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![]() 【小さな祠】 |
その後は少しやせた尾根道を進んで行くと摩耶山山頂に到着です。きちんとした頂上碑は見られませんでしたが、それらしきものがありました。また、反対側から登るルートもありますので、そのまま稜線は続いています。なお、反対側からのルートは点線ルートも混じったハードなコースのようです。 山頂からの景色は予想以上で、木が僅かにあるだけですので見事なパノラマの景色が広がっています。よく晴れていれば月山から朝日連峰の北部まで見える様は本当に素晴らしいと思います。 |
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![]() 【開けた尾根道を進む】 |
![]() 【摩耶山山頂へ】 |
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![]() 【月山から朝日連峰北方までの展望】 |
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![]() 【稜線は続く】 |
朝に雨が降っていたことを考えるとかなり回復してはいましたが、やはり雲が多くて主要峰の山頂部分まではなかなか見ることができませんでした。この日は午後は回復する予報で、そこまでは良かったのですが、雲がなくなるほどではなかったようです。それでも、これだけの展望が見られたのは良かったと思います。 山頂にいる間はひっきりなしに雲が流れていて、空を見上げているのもおもしろかったです。もう少しで雲が切れるかなと思うのですが、やっぱり次から次へと雲がやって来ました。 |
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![]() 【赤見堂岳あたりだったでしょうか】 |
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![]() 【月山は最後まで山頂付近が見えず】 |
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![]() 【うっすらと中央奥に見える以東岳】 |
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![]() 【手前にダム湖】 |
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![]() 【一番青空が広がっていた時間】 |
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![]() 【尾根道を下る】 |
山頂で展望を楽しみつつそれなりに粘ってみましたが、さすがに暗くなる前には登山口に戻っていたいので、1時間程で下山を開始します。実は山頂にいた時間がちょうど良かったようで、この後再び空が雲に覆われて行ったのでした。ただし、完全に覆われるわけではなく、曇ったり晴れたりの繰り返しでした。 下りは急登の部分や渡渉地点、トラバース地点などに気を付けて下りました。少し雪が緩んで歩きにくくなっていましたが、概ね問題はありませんでした。 |
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![]() 【田園風景】 |
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![]() 【林道入口へ】 |
最後はのんびり林道を歩いて林道入口まで戻って来ます。田園風景を眺めているともう春だなと思うのですが、山の中はまだまだ雪が多くて、春はもう少し先なのかなと思ったのでした。 最後は車道の脇を少し歩いて車まで戻って来ました。この日は予想通り誰とも会うことなく、静かに山と向き合えたと思います。天気も思ったよりは回復しましたし、夏道が一部出ていたとはいえ、ノートレースだった割には順調に登ることができたのではないでしょうか。山頂に着いたタイミングといい、ある意味GW中では一番の会心の山行となったのではないかと思います。 |
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