あいづこまがたけ
 会津駒ケ岳
登山日: 2013年5月4日(土)   標高:2133m(会津駒ケ岳)
    標高差:駐車場から約1220m

地図は前回本ルートでの登山時(2011年10月10日)のものを参照
※今回は中門岳までは行っていません 残雪期のため若干違う箇所もあります

 5月4日(土)    野球場駐車場 4:35 → 会津駒ケ岳 8:20(〜40) → 野球場駐車場 10:45

 

 本日は会津駒ケ岳に登ります。残雪期に登りたかった山ではありますが、今回は北東北に行く予定でしたので、予定に入っていなかったのですが、どうもこの日までは天気が良くないということで、GWの合間に計画を練り直して登ることにした山です。天候が荒れた場合は別ですが、天気が良ければ危険箇所の少ない山だったのと、夏道は1回歩いているからという理由です。ただし、よく整備された山であるため、夏道を歩いた時にほとんど地形図を読んでいなかったことから、あまり夏道を歩いた経験は生かせませんでした。しかし、雪深い場所や稜線を除けばトレースは明瞭でしたので、道迷いをするようなことはありませんでした。
【夜明けの駐車場】
 
【駐車場入口看板】
 駐車場は前回同様少し離れた場所にある駐車場を利用します。前夜に入ったので、公衆トイレのそばの近い場所に駐車することもできましたが、車中泊をする関係で落ち着いた場所がいいということで、こちらの駐車場を利用しました。ちなみに、除雪作業が終わるまでは、登山口付近の駐車場まで車で入ることができませんので、登山口まである程度歩くことになります。自分の場合は、前回も歩いたのであまり変わりはありません。

 夜がすっかり明けてから歩くつもりでしたが、早い時間に目が覚めたので、夜明けの薄暗い時間帯から出発します。最初は車道を歩いて行き、登山口へ向かう道に入って行きます。ここにはきれいな公衆トイレもありますので便利です。 
 
【登山口への道】

【公衆トイレ脇に駐車している車も】
 
【現在はここまで】
 なお、ここから先は、先に書きましたように通行止めになっています。実際のところは、除雪はほとんど終わっていて、後は駐車場に残った雪が溶けるのを待つばかりという感じではありました。

 しばらく車道を歩いた後ショートカットの道に入って行きます。車道の方をテープで塞いでいて、ショートカットの道に入るように親切に誘導してくれています。その後も随所に目印があって、迷うような場所はありません。そのまま駐車場の脇を歩いて行くと登山口になります。さすがに、このあたりはすっかり雪が溶けています。登山口から先もしばらくは雪のない道を登って行きます。

【親切にショートカットへ導く目印が】

【誤った方向は親切にテープで塞いでいます】

【登山口】
 しばらく登って行くとどさっと雪が現れます。この後も雪が現れたり消えたりするのかと思いましたが、この後山頂までずっと雪がつながっていました。この日は明け方がかなり冷え込んだせいか雪が硬かったのですが、なんとかなると思ってノーアイゼンで登り始めました。しかし、最初の壁のような斜面の最後に、硬い斜面に当たって苦労させられることになりました。その後は、危ない場所はなかったにしても、登りにくい箇所があったのは事実で、やはり軽アイゼンを装着すべきだったと思います。遅い出発であれば、これほどまでの必要性はなかったと思います。なかなかこのあたりの判断が難しいところです。実は、今回は雪が深いという記録があったのでスノーシューを担いでいたのですが、そのあたりもアイゼンの装着を惜しんだ要因で、1つ間違えればそれが仇になるところでした。 

【最初は雪のない斜面】

【やがて雪道へ】

【樹林帯の道】
 その後は、急斜面に少し手こずるも問題なく進んで行きます。空は歩き初めこそ雲がほとんどない空模様でしたが、少し登ったあたりから雲に覆われはじめて、結局どんよりとした天気になってしまいました。青空の見えるところもあったので、前日の女峰山のように徐々に晴れることを期待したのですが、結局それはかなわなかったのでした。

 登って行くに連れて雪が深い場所も出て来ますが、とにかく入山者が多くある程度は踏み固められているため、結局スノーシューまで投入することはありませんでした。少し脇に入るとかなり沈んだので、踏まれていなければ欲しくなるところだったと思います。

【脇には青空も見えましたが】

【ガスの中の稜線】

【平野部は晴れているようです】
 その後も順調に進んで最後の稜線に出ます。前回はここから絶景が広がったのですが、今回はすっかりガスの中でした。それでも、近くの山は見える程度だったのが幸いでしょうか。ちなみに会津駒ケ岳上空はずっと太陽の光が当たることはありませんでしたが、上越方面の山は時々光が当たってくれたので、真っ白な山々をすっきりとは言えなくても見られたのは良かったと思います。自然と左手を眺めながらの登山となりました。

 やがて、正面に小屋前のピークと会津駒ケ岳が見えて来ます。小屋は雪のせいで見えませんでした。 

【ポールを立ててくれているので視界が悪くても道を見失うことはないようです】

【今回楽しみにしていた眺めでしたが】

【この日一番よく見えていた平ヶ岳】

【駒の小屋 入口前は除雪してあります】
 そのまま小屋の方向に向かって歩いて行きます。小屋の1階部分は完全に埋まるほどですが、入口前は除雪してあります。管理人さんが入っていて、小屋は結構賑わっているようでした。とりあえずそのまま山頂に向かうことにしました。

 どのように歩いても山頂に行けますが、取り付きまではある程度トレースを辿らないと少し足が沈みます。その後は少し登って行くと山頂に到着です。雪のない時期は木々に遮られて決して展望がいいとはいえない山頂ですが、この時期は雪の下にあるため見事なパノラマの景色が広がっています。

【灰色の景色と会津駒ケ岳】

【広々とした山頂】
 雲に覆われていなければきっと絶景が見られたことでしょう。中門岳方面も晴れていれば見事な景色が広がっていたと思います。時間には余裕がありましたが、あまり展望も得られないだろうということで、中門岳方面を歩くのはやめたのでした。

 それでも雲の切れ間から、途中ずっと眺めていた平ヶ岳の他、燧ケ岳や至仏山、越後三山などを眺めることができたのは良かったと思います。やはりこのあたりの山はまだまだ真っ白で、とても5月になったとは思えませんでした。 

【かなり埋まった頂上碑】

【中門岳方面】

【奥に見えていたのは会津朝日岳でしょうか】

【越後の山々 右奥に越後三山 八海山は見えていないかもしれません】

【至仏山】

【燧ケ岳】

【平ヶ岳も完全に雲が途切れることはなく】

【一番よく見えていた時の中ノ岳〜越後駒ケ岳】

【中ノ岳】

【山頂からの下り】

【見事な霧氷】

【一気に駆け下る】
 山頂で少しのんびりした後は一気に下って行きます。時間的にはかなり早いですが、翌日に秋田まで行くことにしていたので、早くても早すぎることはないでしょう。道中の霧氷はなかなかきれいでした。この時期でも見られる程厳しい環境ということでしょうか。

 その後一気に下って11時前には下山することができました。駐車場では真っ青な空が広がっていて、もしかしたら前日の女峰山同様に、午後は晴れていたのかもしれません。今回は景色は少し残念でしたが、その端々でいろいろな景色が見られたのは良かったかなと思います。
 


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