せんのくらやま
 仙ノ倉山
登山日: 2013年6月23日(日)   標高:2026m(仙ノ倉山) 1984m(平標山)
    標高差:登山口から約1050m


 6月23日(日)    登山口 11:00 → 松手山 12:35 → 平標山 14:00(〜10)
   仙ノ倉山 15:10 → 平標山 16:00 → 平標山の家 16:30
   登山口 17:50

 

 この週末は、kazuさん始め山仲間との集まりがあり、6月がちびたさんとともちゃんの誕生日であることからお祝いをすることになりました。土曜日の登山は苗場山ということで、小赤沢ルートから登るべく秋山郷を目指しました。

 秋山郷への訪問は、最初に苗場山に登った時も小赤沢ルートでしたし、その後鳥甲山、佐武流山に登っているために4回目となります。その際に、奥志賀から秋山郷の切明温泉付近を繋ぐ林道の存在を知ったので、そのルートで向かったのでした。津南回りよりは早く到着できるのですが、それでも結構な距離があって、水曜日から金曜日に出張があって準備に時間がかかった寝不足の身にはなかなか大変でした。

【のよさの里 牧之の宿】
 
【露天風呂 晴れていれば正面に鳥甲山】
 志賀高原を通過する時はガスの中で、その後も空模様はあまり良くありませんでした。しかも、予報を見ると、お昼頃には回復する予定が、この付近では夕方まで回復しない予報になっていました。三合目登山口までは向かいましたが、ここも雨が降ったりやんだりという状態で、結局みなさんで合流してこの日の登山は中止となったのでした。苗場山は初冬に登っているだけでしたので、いつかお花の時期、湿原が見られる時期に登ってみたいと思っています。

 そのままヴィラに移動する選択肢もありましたが、kazuさんのお勧めで秘湯に寄って行くことになりました。晴れていれば見事な鳥甲山が見られるそうで、この日は見られなかったものの、温泉も素晴らしく、また訪れたいと思うような場所でした。 
 
【軽井沢のヴィラで乾杯】

【日曜日の朝に集合写真】
 
【路肩もいっぱいに並ぶ車】
 その後は軽井沢のヴィラに移動して宴会開始です。ちびたさんとともちゃんの御祝いをしつつ楽しい夜は更けて行ったのでした。

 翌日は、みなさんで山の予定はあったのですが、どうしてもこのお花の時期の仙ノ倉山に登りたいということで、わがままを言わせていただいて、1人仙ノ倉山に向かうことにしたのでした。

 ヴィラを出たのは8時過ぎで、現地までの距離も結構あったため、10時半頃現地入りします。予想通りとはいえ、駐車する場所に難儀しつつも、なんとか帰った方の後に駐車することができました。朝早い人はもう帰る時間になっていたわけですね。

【平標山有料駐車場】

【駐車場の奥から】

【松手山への登山口】
 11時頃出発しました。さすがにこんなに遅い時間から出発する人もいません。到着した時には満車だった平標山有料駐車場も、いつの間にか2〜3台空きができていたようでした。この奥の道を抜けて一旦舗装道路に出ます。

 山の家のルートと分けて舗装道路を奥に進むと松手山への登山口があります。ここから登山道に入って行きます。新緑の木々が素晴らしく、なかなか素晴らしい眺めでした。時間が時間だけに暑かったですが、それでも日陰になっている分まだ良かったと思います。

【新緑の木々の中で】

【鮮やかなヤマツツジ】

【正面の鉄塔へ向けて】
 少しずつ高度を稼いで行きます。一旦樹林帯を抜けると気持ちの良い登山道が鉄塔に向けて続いています。このあたりでは、見事なヤマツツジが咲き誇っていました。その後にはタニウツギもまとまって咲いていました。赤とピンクの見事な群落でした。

 それ以外は大きな群落はなかったのですが、登山道脇に目をやるとひっきりなしにお花が現れます。小さな花はわからなさそうだったので、わかりそうな花を選んで撮っていたと思いますが、それでも結構いろいろな種類の花を撮っていたくらい数多くの花が咲いていたのでした。

【ヤマツツジ】

【タニウツギ】

【ハナニガナ】

【シロバナクモマニガナ】

【再び新緑の樹林帯】
 鉄塔を目指して登りますが、鉄塔を過ぎると今度は松手山への登りとなります。急登の多いルートと言われているだけあって、一気に高度を稼いで行きますが、登山道もよく整備されていますし、長く緩やかに登って行くよりは歩きやすいように思えます。

 青空はそれなりに見えていますが、やはり雲が多くてこの後は徐々に稜線を覆って来ます。ただし、このあたりはまだ稜線がすっきり見える程度でした。登り始めてから1時間半程で松手山に到着です。もうお昼を過ぎていて、続々と下って来ている方が多かったです。

【鉄塔直下へ】

【雲のやや多い南方の景色を眺めて】

【アカモノ】

【ウラジロヨウラク】

【サラサドウダン】

【ミヤマキンバイ】

【松手山山頂へ】

【頂上碑】

【平標山への稜線】

【一直線に続く道】

【ツマトリソウ】
 
【コイワカガミ】

【少しは青空も】

【ハクサンチドリ】

【稜線への急登】

【ヨツバシオガマ】
 松手山では少し休憩をしましたが、まだまだ先は長いですし徐々に稜線が雲に覆われているように見えましたので、すぐに出発しました。

 松手山あたりで森林限界を越えているようで、気持ちの良い眺めが続きます。平標山への稜線は見えていましたが、やはり遠くて、手前の稜線への急登に取り付くまでにも時間がかかってしまいました。取り付く頃には一旦青空も見えて、もしかしたら晴れてくれるかなと思ったのですが、この後は一時的には晴れても、ほぼガスに覆われてしまいます。急登に差し掛かったあたりから、再びさまざまなお花が見られるようになって来ます。きつい登りでしたがお花を楽しみながら登れたのは良かったです。

【振り返ると美しい稜線】

【ハクサンイチゲのお花畑】

【ハクサンイチゲ】

【ガスに覆われる稜線】

【ハクサンイチゲのお花畑が続く】

【ガスに覆われつつある最後の笹原の道】

【平標山山頂へ】

【頂上碑】
 やはりお花畑ではハクサンイチゲのお花畑が見事でした。随所にまとまって咲いているところがあり、白い絨毯が広がっているようでした。その合間合間にハクサンチドリやヨツバシオガマなどのお花を見ることができました。

 急登を終えると緩やかな稜線歩きということで、晴れていればさぞかし気持ちの良い稜線となったと思います。ガスに覆われてしまったのは残念ですが、笹原の道を歩いていると、きっとまた晴れた時に訪れたいと思うのでした。歩き始めて3時間、ようやく平標山山頂に到着することができました。かなり下山した人も多かったですが、この時間ではまだそれなりに人もいました。

【木の階段を下る】

【お花畑に囲まれた登山道】

【一面のお花畑】

【ハクサンコザクラとコイワカガミとハクサンイチゲ】

【ハクサンイチゲのお花畑が見事です】

【ハクサンコザクラも数多く咲いていました】

【ガスが少し晴れると気持ちの良い稜線歩き】

【ハクサンコザクラ】

【まだ残っていたチングルマ】

【このあたりが最後の青空だったでしょうか】

【仙ノ倉山への道も徐々にガスの中へ】

【ミツバオウレン】

【最後の登りの脇もお花畑】

【仙ノ倉山山頂へ】

【頂上碑】

【平標山への登り返し】
 時間的には厳しいですが、日没の時間を考えれば十分仙ノ倉山まで往復できる時間ということで、休憩もそこそこに仙ノ倉山へ向かいます。緩やかに木の階段を下って行くと両脇に見事なハクサンイチゲのお花畑が広がっていました。

 それまでに見たお花畑も広々としていましたがここのお花畑はスケールが違いました。ここで青空が欲しいところで残念ながらそれを得ることは叶わなかったのですが、それを差し引いても本当に素晴らしいお花畑でした。それと今回見たかったハクサンコザクラもいっぱい咲いていました。もう終わっているかなと思ったチングルマも辛うじて見られたのは良かったです。

【静かになった平標山山頂】

【木の階段を下る】

【のんびりしたくなるような草原】

【山ノ家へ下る道】

【仙ノ倉山方面は雲の中】

【唯一見つかったハクサンシャクナゲ】
 仙ノ倉山への登りでは、再び青空も見えましたがこれが最後に見た青空になります。なんとか午後3時過ぎにガスの中の仙ノ倉山に到着です。晴れていれば谷川連峰の絶景が見られたのだと思いますがガスの中ではいたしかたありません。少しだけ休憩をしたらすぐに戻ります。

 帰路も少しガスが晴れたり再び覆われたりでしたが、さすがに青空が出るほどには回復しませんでした。なかなか晴れている時にお花畑にいるのも難しいものです。最後登り返して平標山へ到着しましたが、山頂は時間が時間ですので誰もおらずひっそりとしておりました。

【平標山ノ家】

【分岐看板】

【こちらもよく整備された平元新道】
 そのまま山ノ家方面に下って行きます。木の階段による下りがひたすら続いています。こちらはやはり花は全体的に少なかったです。松手山を経由するルートと比較すると笹原が多く、随分様相が異なっておりました。

 山ノ家に到着すると中は宿泊者で賑わっているようでした。少しずつ薄暗くなって来ましたのでそのまま一気に下って行きます。よく整備されており歩きやすかったです。林道に出た後はひたすら車道に向かって歩いて行くことになります。なんとか日が暮れる前には駐車場まで戻ることが出来たのでした。 

【登山口へ】

【別荘地を抜けて駐車スペースへ】
 出発時間が遅れて少し駆け足気味の登山となってしまいましたが、お花が素晴らしいという評判に違わぬ素晴らしい山でした。今回は時々晴れたうえで雨も降らなかったので良しとするべきですが、やはり快晴の時に稜線を歩いてみたいものですね。


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