ふじさん
 富士山
  登山日: 2013年8月10日(土)〜8月11日(日) 
  標高:3776m(剣ヶ峰)     標高差:吉田口五合目から1470m


 8月10日(土)    吉田口五合目 10:15 → 七合目日の出館 12:40 → 八合目太子館 14:25
   御来光館 16:20 → 吉田口山頂・山口屋 17:20
 
 8月11日(日)   お鉢巡り 7:20(〜8:20) → なべちゃんえっちゃん結婚式
    吉田口下山道山頂 11:45 → 吉田口五合目 13:45

 

 本日から1泊2日で富士山に登ります。今回の目的はブログ仲間のなべちゃんとえっちゃんの結婚式に参加することです。富士山の山頂で結婚式を挙げるというのですからすごいことです。富士山には6月にも登っており、登山を始めてからは3回目、それ以前も含めると4回目となります。今回は世界遺産登録後のお盆の真っ只中、どれだけ混みあうのかということと、いつもかかる高山病の不安がある一方で、お2人の晴れ姿を楽しみに向かいます。

 出発は主役でありながらガイドも兼ねるなべちゃんがリーダーとなって富士吉田口からとなります。静岡駅でイガイガさんとHさん一家と合流して富士北麓駐車場を目指します。

【富士北麓駐車場】
 
【駐車場からの富士山】
 この時期はマイカー規制がありますので、この富士北麓駐車場でシャトルバスに乗り換えて五合目に向かいます。かなり広い駐車場ですが、正直駐車できる場所があるのかどうか不安になるくらいでした。しかし、まだお盆初日であるせいか奥のシャトルバス乗場から近いところに駐車することができました。ここで鳥ちゃんとの合流です。

 ほぼ予定通りに到着して、そのままシャトルバスに乗ります。時間が決まっているというよりはほぼ一杯になったら発車するという感じで、人の多い時期はひっきりなしに走っているのかもしれません。1時間程バスに揺られると五合目に到着です。 

【シャトルバスで五合目へ】 

【五合目に到着】

【五合目広場前】

【すっきりとした富士山を見上げて】

【富士山をズーム】

【みはらしで待機】 
 富士吉田口は初めてですが、やはり4つの登山口の中で最も多くの入山者数を誇るだけあって、五合目は広々としていますし、売店宿泊施設などが数多くあります。実際、ここまで、あるいはここから少し歩く程度の観光客も訪れますので、登山基地というよりは観光地のような雰囲気があります。

 現地に到着後みはらしで朝食の予定でしたが、予定通り早い時間に到着しましたので、少し散策します。と言っても短い時間で回れる場所はそうはありませんが。登って行くと富士山の全体像はなかなか見ることができませんので、ここでじっくり眺めておくことにしたのでした。

【集まって朝食です】 

【女性陣のテーブルに入っただじぃは絶好調?】

【キムちんとウモコちゃん キムちんはあっちゃん待ちです】  
 みんなが揃ったら朝食です。自分はいつも通り朝食は食べませんでした。豪華な朝食でみなさん話も弾んでいたようです。朝食が済んだら外の広場に集合となります。広場にはアルファベットのついたポールがあるのですが、これが集合の目印になるようで、今回富士坊のグループはDに集合しました。

 初対面の方、久しぶりの方などがいて、挨拶&少し立ち話をしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。今回はいろいろな方との交流が深められたのも良かったと思います。   

【今回の主役のなべちゃんえっちゃん 右奥はB隊隊長のこばまさん こばまさんも富士山で御祝いされました】

【いざ出発】  
 出発時間が近づくと今回の主役であり隊長でもあるなべちゃんが登場です。今回は富士坊チームを2隊に分けるのですが、御来光館に泊まるAチームをなべちゃんが率いることになります。Bチームはこばまさんが隊長です。全体の指揮はなべちゃんで、その指示を出す様は本当に格好良かったですね。その姿を笑顔で見守っていたえっちゃんもまた素敵でした。

 なべちゃんの掛け声で気合を入れたら出発です。さあ登るぞという感じですが、最初は緩やかな下りが続きます。しばらく歩くと登山口があってここからようやく登りという感じでしょうか。 

【出足は快調?】
 
【大勢の人が登っています】
 富士山は登って行くとほとんど緑がないという感じですが、このあたりでは樹林帯である他、お花もちらほら見ることができました。ただ、これだけ大勢の方が歩いていると落ち着いて写真を撮るのも難しいかもしれません。

 少し登って六合目の富士山安全指導センターで休憩です。的確に休憩ポイントが押さえられていますので歩きやすかったですね。普通に歩いているとうまく休憩できる場所を見つけるのが大変そうです。山小屋がいっぱいありますが、だいたいある程度の人が休憩していますので、スペースがなかったりします。

【kazuさんとスプリングマンさんとしょこたん みんなのペースが落ちる中最後まで元気でした】

【まーりさん ドリーさん ふくちゃん ウモコちゃん こちらは華やかです】
 
【両脇が変わると?】
 しばし休憩をしたら出発です。この日の予報は晴れではありましたが、富士山付近は午後よりやや不安定になるとのことでした。実際お昼前から雲が湧いて来ていました。場所によってはガスガスでしたが、標高の低いところではかえって涼しくなっていいかもしれません。

 歩きやすい道が続きますが、ある程度登るとちょっとした岩場になっています。危ないことはないですが、雨の日なんかはちょっと嫌だなと思うような道が続いていました。やはり登るに連れて人も徐々にまばらになって行ったように思います。

【上部にがガスがかかって】
 
【岩場も出て来て】 
 
【七合目日の出館】
 
【遠くに見える鳥居目指して】 

【このあたりでは再び青空が】 

【鳥居があるから鳥居荘?】 
 
【見事な斜面の眺め】

【キムちんあっちゃんもまだまだ元気】

【こばま隊長はまだまだ余裕ですね】

【迫りくるガス】
 ある程度登って休憩を取った後は、山頂の山口屋に泊まるB班が先行します。結構先行しているように思えたのですが、やはり3000mを超えて来るとなかなかペースが上がらず、よくよく下を見るとA班とそれほど離れていませんでした。

 自分も3000m付近ならまだいいのですが、これを数百m超えて来るといつものように体が重くなってペースが上がりません。この日は最初のうちから深呼吸を心がけては来ましたが、やはりこの高度ではなかなか適応できないようです。他の方も同じようで、上に行くに連れて全体的にペースが落ちていたと思います。
 
【名物のアンパン】

【トモエ館にて】

【面白い形の雲を眺めて】
 
【kazuさんとスプリングマンさん】
 疲れて来た中でも楽しみだったのがトモエ館のアンパンで、みんながおいしいおいしいというのでそれを楽しみに登って行きます。多分もうないかななどと思っていたのですが、きちんと残っていたのでした。

 評判通りお味はなかなかでしたね。もう少し早い時間に出来立てを食べるともっとおいしいのかもしれません。このあたりで標高3400m、みんなかなりぐったりという感じですが、kazuさん達は快調に登って行きました。もう少し登るとA班のこの日の宿泊場所である御来光館に到着です。
 
【A班の宿泊場所】

【頂上は見えて来ていますが】 

【カメラを向けるとみんなポーズを取ってくれました】

【富士山は雲の動きを見ているのが面白い気がします】

【山頂直下の鳥居へ】
 B班はここから富士吉田口の山頂に出ないといけません。標高差ではあと300m程でしょうか。あと300mと見るのか、まだ300mと見るのか難しいところですね。歩きやすい道ですので、調子が良ければもう一息といったところでしょうか。

 がんばって最後の登りにとりかかります。疲れていたメンバーも最後はむしろ少し元気になっていたようにも見えました。鳥居をくぐって少し上がるとそこは富士吉田口の頂上で立派な頂上碑があります。お鉢巡りはしたことがあるので、ここは来たことがあります。やっぱり富士吉田口は施設が多いなと思って通り過ぎたのは覚えています。  

【頂上碑の前で】

【山口屋へ】 

【短い時間ですが宴会開始】
 B班の他のメンバーも続々と登って来ます。下では結構暑く感じたこの日でしたが、さすがにこの標高、そしてこの時間になると寒くなって来ました。とはいえ、建物の中に入ってしまえば暖かいものです。

 既に5時半過ぎになっていましたので夕食になります。夕食はカレーでした。その後宴会と言いたいところでしたが、消灯が夜7時なうえに、この後に食事に入る方もいて短い時間の宴会となってしまいました。kazuさんが持って来たシャンパンで祝杯をあげます。実はこの前の日がしょこたんの誕生日だったのでした。
 話しは弾みますが、時間がたつのはあっという間で時間になりましたのでお開きになります。寝床は狭いには狭いのですが、登山を始める前に登った時にも経験しているのでだいたいこのくらいかなという感じでしょうか。

 それよりも問題だったのが高山病の方で、登って来た時はそこまでではなかったのですが、寝る頃になって頭を鈍痛が襲い続けます。ちょっとじんじんする感じで痛いとまでは言えないのですが、結局一晩寝ることができませんでした。疲労のせいなのかお酒のせいなのかわかりませんが、毎回多少の症状は出ているのであまり高いところが得意ではないのかもしれません。ただし、夜中もあまり他の方のいびきが聞こえて来なかったので、結構寝られなかった方も多かったのかもしれませんね。
 
【寝床はどうしても若干狭め】
 

【夜明け前の小屋の前には大勢の人が】 
 2日目の朝を迎えます。この日の予定では下から登って来るA班と合流して御来光ポイントまで向かいます。予定通り起きて出発する準備までしたのですが、一晩寝ていなかったせいか動く気力が起きなかったのと、小屋の前からも御来光が見えるようでしたので、御来光を見に行ってお鉢巡りをするのを断念して小屋前で見ることにしました。本当は早朝のお鉢巡りをしたかったところですが、それはまたの機会でしょうか。

 小屋前と言ってもかなり多くの人が登って来ていてとにかく身動きが取れなかったです。なんとか御来光が見えそうな場所で夜明けを待ちます。
 富士山で迎える朝にしては比較的暖かかったようですが、きちんとした防寒対策を取っておかずに少し横着してしまったため寒い思いをしました。特に雲海が思ったよりも厚かったようで予定の時間になっても太陽が昇って来なかったので、余計に長い時間待つことになりました。

 予定より若干遅れて太陽が昇って来ます。無事にきれいな御来光を見ることができました。山の方では万歳の声も聞こえました。とりあえず目的の1つは達成できて良かったと思います。御来光が出てしばらくすると、また大移動の始まりで、御来光を見たらすぐに下山というグループも結構いるようでした。 

【星の撮影は失敗】

【真っ赤に染まる地平線】

【御来光を待つ人々】 

【雲海を眺める】

【このあたりから昇ると思っていたらかなり右から昇って来たのでした】

【ようやく見えた御来光】

【御来光を眺める人達】

【今日という日の始まりです】

【すっかり夜が明けると一気に移動が始まります】 
 御来光を眺めた後は小屋に戻って体を温めます。お腹の具合もあまりよくなさそうでしたので、朝食を食べるのはやめておいたのですが、kazuさんがラーメンを少し分けてくれました。そのうちに御来光を見てからお鉢巡りをしなかったグループが戻って来ました。同時に、今日登って来たブロガーさんも続々と到着です。本当は、散策するか、もしくはみなさんとお話をしたかったところですが、眠気もちょっと襲って来たところで少し寝ておくことにしました。御来光を見てすぐ下るだけなら問題ないと思いますが、この後にメインイベントの結婚式が控えています。何かをするわけではないのですが、下山時や帰路に眠くなるのは辛いと思ったのでした。実際、この日は目一杯動いたので、結果としてはここで寝ておいて良かったです。

【白山岳】
 
【正面に剣ヶ峰】

【南アルプスの眺め 早朝はもっと遠方も見えたようです】 

【南アルプス南部の山々(聖岳〜赤石岳〜悪沢岳〜塩見岳)】 

【剣ヶ峰へ】 
 2時間弱寝てから起きると、その後到着したブロガーさん達も合流して賑わっていました。少し話をした後、まだ結婚式まで時間があったことから、調子が全然上がらなかったもののお鉢巡りをすることにしたのでした。荷物をほとんど持たなければ大丈夫と思っていたのですが、僅かな登りでも力が出なくてなかなか大変でした。

 さすがに早朝と比較すると靄が出て来て、すっきりとした展望ではありませんでしたが、見事な南アルプスの景色を眺めることができて良かったです。中央アルプスや八ヶ岳も肉眼では見えていたと思います。朝には北アルプスも見えていたのでしょうか。

【歩いて来た道を振り返る 太陽が出たり隠れたりで暗い部分も】 

【剣ヶ峰への道は下まで行列が】 
 お鉢巡りの眺めは素晴らしかったですが、雲がずっと流れていて時々太陽が雲に隠れてしまうので、どうしても暗い部分が出来てしまうような感じでした。

 白山岳の脇を登って南アルプスの展望を楽しんで剣ヶ峰に向かいます。恐らく力が出なかったのは、体が重かったのとシャリバテによるものでしょう。歩幅をいつも以上に小さくしてゆっくりゆっくり登って行きます。歩いているうちに多少はまともに歩けるようになって来ました。記念撮影は無理にしても、せめて剣ヶ峰の写真を撮っておこうと思ったのですが、下から行列が出来ていたので、6月に登っていたこともありやめました。

【剣ヶ峰から一気に下って富士宮口山頂へ】 

【静岡側は雲が多く】 

【剣ヶ峰を振り返って】 

【浅間大社奥宮】
 その後は富士宮口山頂へ向かって下って行きます。剣ヶ峰直下の坂はなかなか急で、初めて富士宮口から登った時はとてもきつかった覚えがあります。賑わう浅間大社、富士宮口山頂を通過すると間もなく御殿場口山頂があります。なんとここではちょうどプロポーズが行われていたのでした。奇しくも1年前のなべちゃんえっちゃんでしょうか。

 感動に浸りたいところですが、集合予定の8時半が近づいて来たので急いで戻ります。結果としては急ぐ必要はなかったのですが、肝心な結婚式に遅れては意味がないと少し急いだのでした。

【剣ヶ峰〜白山岳】 

【剣ヶ峰】 

【時間までに戻って来られました】
 お鉢巡りから小屋に戻ってみるとまだみなさんのんびりしています。8時半から始まるとばかり思っていて、もうみなさん会場に行っているかなと思っていたので少し拍子抜けしてしまいました。話を聞くと9時頃来てもらえばいいよとのことでしたので、小屋でしばしのんびりしました。

 その後、お2人の登場ということでしたので急いで会場に向かいます。と言っても、歩いてすぐの久須志神社なので急ぐこともなかったのでした。袴と白無垢に着替えたなべちゃんえっちゃんは、登山者の時とはまた違ったきりっとした姿で良かったですね。 

【なべちゃんえっちゃん決まっています】 
 
【カメラマンの方の撮影中に横から撮影】

【神社の奥で】

【かわいいぬいぐるみです】

【神社前にて撮影 右にはびしっと決まったダニーの姿が】 

【みなさんで記念撮影です カワセミさんは先にスタンバイ完了です】 

【撮影タイムは続きます】 

【バルーン配布中】
 撮影タイムが終了した後は神前式です。神社の奥になりますので、みなさんは神社を訪れる人の邪魔にならないように見守ります。式の方もつつがなく終了して再び神社前にて撮影タイムとなります。その後、なべちゃんえっちゃんからみなさんへの引出物があったのには驚きました。ちなみに紅白饅頭はエネルギー補給のために帰路にいただきました。

 その後はバルーンを配布して会場を移動します。剣ヶ峰を見渡せる広い場所です。ここで、こばま隊長の掛け声の下でバルーンを解き放ちます。本当に雄大なイベントとなりました。このバルーンは環境に配慮されたもので自然に還るそうです。

【剣ヶ峰を正面にした素晴らしいロケーション すっかり青空が広がって】 
 
【みなさん放つ準備はOKでしょうか】

【うまく投げられたでしょうか】
 その後は戻って小屋前に移動した後はケーキ入刀です。富士山の形をしたスポンジケーキで、このあたりもなべちゃんのこだわりだったのでしょうか。もちろん盛り上がったのは言うまでもありません。

 その後は順番にお2人との写真撮影会です。横から少し写真を撮らせてもらったのですが、みなさん本当にいい笑顔をしていました。正直、式だけだと思っていたので、ほとんど披露宴と変わらない、いやそれ以上の充実した内容に驚かされたのでした。

【最高のロケーションに最高の仲間たちが集まりました】

【披露宴では御馴染みの?】

【reoさんとキンミーさんの記念撮影 左では鳥ちゃんやゆめさん、まーりさんとふくちゃんが待機中】

【カワセミさん、kazuさん、スプリングマンさん、しょこたんとイガイガさんとの記念撮影 少し前に立ち過ぎた気が・・・】

【いつまでもお幸せに】

【下山へ】
 2人が着替えをして戻って来たら、再び隊長に戻ったなべちゃんの掛け声の後下山開始です。別の登山口に下るみなさんとはここでお別れです。こちらは下山ルートがありますのでそこから下って行きます。雲が多かったですが、雲の形がなかなか見事でした。

 下山道はややザレた道をひたすら九十九折れに下って行きます。歩きやすい道で比較的飛ばせるのですが、とにかく砂埃が多くてカメラが砂まみれになってしまいました。これはきちんとしまうべきだったなあなどと、ダニーと話しながら下ったのでした。

【今日も見事な雲を眺めて】 

【歩きやすかったですが砂埃がすごかったです】 

【下りはあっという間に五合目へ】
 やがて須走口分岐があり、ダニー他須走口下山組とお別れをします。その後はひたすら下って2時間程で五合目まで戻って来ることができました。やはり高山病だったようで、少し下り始めてからは快調でした。五合目では順次下って来るみなさんを待って、その後は有志で日帰り温泉に向かったのでした。

 結局のこの日も丸1日充実したものとなりました。最後はイガイガさんと夏の山登り計画の話をいろいろしながら帰って来ました。御祝いに行ったつもりでしたが、むしろこちらが楽しませてもらったような充実した2日間でした。


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