おぜぬま
 尾瀬沼
  登山日: 2014年4月19日(土)〜4月20日(日) 
  標高差 大清水から三平峠まで約550m


 4月19日(土)    大清水 10:30 → 尾瀬沼ヒュッテ 14:00
 
 4月20日(日)   尾瀬沼ヒュッテ 7:40 → 大清水 9:55

 

 本日は尾瀬沼に向かいます。この週末は、翌週のGWのアルプス行を控えて、ある程度の重さのザックを担いでおきたいところでした。しかし、太平洋側に近いほど天気は優れず、ある程度の天候を望むのであれば北上する必要がありました。尾瀬であれば、土曜日のうちは天気が良さそうなこと、テントザックを担ぐにはちょうどいいかなと思って選びました。

 当初は尾瀬沼だけでなく燧ヶ岳も可能なら登りたいと思っていました。しかし、天気がいいのは土曜日だけで、その土曜日も金曜日の帰りが遅くてどうしても早い時間に現地入りするのが難しそうでした。したがって、無理をせず、日曜日に天気が良くなるようなら登ろうと思っていたのですが、結局あまり天気が優れないようでしたので断念しました。

【大清水駐車場】
 
【第二駐車場は雪の中】
 土曜日は燧ヶ岳にも登らず尾瀬沼までということであれば、急いで行く必要もありません。それでも家は明け方に出ましたが、さすがに距離がありますので現地入りは10時頃となりました。さすがに、この時間から出発する人はいないようでした。

 ちなみに、この週末から大清水に入れるようになりましたが、鳩待峠はGWとなる翌週からようやく入れるようになります。このような時期ですが、それなりに入山者はいたでしょうか。泊まって燧ヶ岳に登っていた人も尾瀬沼に着いた時に偶然いましたが、大半は尾瀬沼&周辺散策の日帰りという方でした。

【大清水登山口】 

【一ノ瀬手前まで除雪されて】 
 一ノ瀬までは除雪されていますので、除雪された林道を歩いて行きます。山スキーの方は担いで下っていましたが、本当は除雪せずに滑りたかったところでしょう。この林道は昨年も歩きましたが、往きは登りとなるので意外と疲れます。結局一ノ瀬手前まで除雪されていました。

 一ノ瀬からは雪道歩きとなります。既に時間も経過して雪が緩む時間だったこともあり、結構踏み抜くのでワカンを投入しました。日帰りならスノーシューでもいいかなと思ったのですが、テント装備でスノーシューは重いしかさばるのでワカンにしたのでした。結果としてはちょうど良かったのではないかと思います。

【静かな一ノ瀬休憩所】 

【今回はワカンを投入】 

【トラバースのある道は慎重に】  

【峠への登り】
 しばらく沢沿いをトラバース気味に進んだ後、三平峠に向けて急斜面を九十九折れに登って行きます。吹き溜まりのような場所はワカンでは全然埋まってしまうような状態でした。これを登り切ってなだらかな道を歩くといつの間にか三平峠を過ぎていたようでした。

 その後は緩やかに下って行くとまだ雪で覆われた尾瀬沼が徐々に見えてきます。ほとりまでたどり着くと一面の広大な雪原が広がっていました。さすがにこれだけの広さがあり、さらに燧ヶ岳がある姿は見事としか言いようがありません。今回は使っていたデジタル一眼が壊れたので修理に出しており、以前使っていたものを持ち出したのですが、どうもローパスフィルターが汚れていたようで、シミのついたような写真になってしまったのは残念でした。、

【一旦緩やかになって峠を越える】 
 
【尾瀬沼が見えて】
 それでも、素晴らしい尾瀬沼を眺めながら写真を撮って歩きます。尾瀬を散策する人の他、ちょうど燧ヶ岳から下って来られた方もいました。その方は前泊後泊の2泊をして登られたそうです。日曜日の天気がこの天気なら登っておきたいところでした。

 夕方くらいになると徐々に空が雲に覆われてしまいました。それでも燧ヶ岳はずっと見えていましたし、夕陽もまだ高いうちではありますが、薄い雲越しに見ることができて良かったと思います。こうして1日目の夜は更けて行ったのでした。
 
【広々とした雪原と燧ヶ岳】

【燧ヶ岳をズーム】

【尾瀬沼を散策している方々】

【真っ白な俎ー】

【燧ヶ岳と左端に景鶴山】

【景鶴山をズーム】

【雲越にわずかに太陽が見える夕暮れ】

【真っ赤な空と景鶴山】

【暗がりでも存在感抜群の燧ヶ岳】
 

【どんよりとした空模様】 
 2日目の朝を迎えます。夜のうちに空はどんよりとした雲に覆われていて、早朝でも同じような状態でした。意外と回復するかもしれないという思いもありましたが、今週は無理に登ることにこだわらなくてもいいかなということで、燧ヶ岳はあっさりやめることにしたのでした。昨年も登ってはいますが、やはり残雪期にも一度登ってみたいとは思っています。

 燧ヶ岳に登らないのであれば、大清水に戻るだけですので、ゆっくり撤収作業を行って、すっかり明るくなった頃再び雪原となった尾瀬沼を戻って行きます。

【すっかり雲に覆われた燧ヶ岳】

【時折青空も見えました】 

【うっすらと夜明けの太陽】

【雪原を再び帰る】 
 出発する頃になると、時折雲も切れて青空も多少は見えてきました。同時に燧ヶ岳も時々見えるような状態でした。登っていれば、ずっとガスに包まれてという状態ではなさそうでしたが、これは結果論でしょう。

 尾瀬沼から三平峠に緩やかに登り返して行きます。これで、尾瀬沼の素晴らしい眺めと別れを告げて歩いて行きます。昨晩少し雪が降ったのか、僅かですが霧氷なども見ることができました。その後はやや急な斜面をゆっくり下って行きます。

【燧ヶ岳の山頂付近が見える時も】

【三平峠への登り】

【霧氷が美しく】

【霧氷を拡大して】 
 一ノ瀬を経て再び林道を歩いて下って行きます。結局10時頃には大清水まで戻って来ることができました。長い帰りの運転を考えるとこのくらいの時間でも十分でしょうか。

 今回は本当に尾瀬沼を往復するだけでしたが、久々にテント装備を担いで雪道を歩けて良かったと思います。GWの残雪期行と比較すれば本当に軽い山行ではありましたが、いい足慣らしにはなったのではないでしょうか。ただ、次回訪れる時はなんとか燧ヶ岳に登りたいところです。


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