にしざわけいこく・こぶしがたけ | |
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登山日: 2014年11月3日(月) | 標高:2475m(甲武信ヶ岳) |
標高差:西沢渓谷から約1370m |
地図は前回登山時(2013年11月5日)のものを参照
11月3日(月) | 駐車場 6:25 → 西沢渓谷山頂 8:10 → 近丸新道登山口 9:15 | ||||
→ | 甲武信ヶ岳 12:35(〜13:10) → 駐車場 15:35 |
本日は昨年と同様に西沢渓谷を歩き甲武信ヶ岳に登ります。ただし、昨年は先に甲武信ヶ岳に登って後で西沢渓谷を歩いたのですが、午後の西沢渓谷はあまり日が当たらなかったので、今回は先に歩くことにして、後で甲武信ヶ岳に登ることにしました。 結果としては、現地到着が遅れて西沢渓谷を歩き始めるのが遅くなったのですが、それでも太陽の高くなる前で少し中途半端だったのと、西沢渓谷を歩いた後から登り始めるのはどうもモチベーションが上がって来ず、六甲全山縦走に向けてのトレーニングと思えなければあまりテンションが上がらなかったということで、両方歩くのであれば、先に甲武信ヶ岳がいいかなと思ったのでした。 ただ、今回は前夜から荒れ気味の天気で早朝に甲武信ヶ岳に登ってもあまり展望はないかもしれないということもあったので、この日はこの順番で仕方がなかったのかもしれません。 |
![]() 【西沢渓谷駐車場】 |
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![]() 【入口付近でも落葉した木々が】 |
昨年は道の駅から歩きましたが、今回は西沢渓谷の駐車場に駐車することにしました。6時頃であればまだ十分駐車できるスペースがありました。恐らくこの後間もなく満車になってしまったのではないかと思います。ただ、西沢渓谷だけを歩くのであれば、周回しても3〜4時間程度ですので、道の駅から歩いてもさほどの距離ではないでしょう。 夜は明けても地形的に夜明けの太陽が当たらない中、足早に歩いて行きます。最近の記録を見ていた通り、ほぼ昨年と同時期に登ったわけですが、紅葉は昨年よりもずっと早く、西沢渓谷の入口付近こそなかなかの紅葉でしたが、西沢渓谷の奥や甲武信ヶ岳の標高の低いところも紅葉は終わり気味でした。それでも、十分鮮やかな紅葉は見ることができたと思います。逆にちょうど次々と落葉している時期でしたので、風が強かったこともあって、葉が風に舞う景色が見事でした。写真ではうまく伝わらないのが残念なところでしょうか。 |
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![]() 【部分的には鮮やかな紅葉】 |
![]() 【近丸新道登山口 後で戻って来ます】 |
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![]() 【太陽が当たり始めた紅葉の斜面と鶏冠山】 |
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![]() 【鶏冠山と紅葉】 |
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![]() 【夜明けの太陽に輝く紅葉】 |
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![]() 【谷間より現れる夜明けの太陽】 |
しばらく日陰の道を歩いて行きます。後で登る近丸新道登山口も通り過ぎて行きます。吊橋付近でようやく太陽の光の当たった山の斜面を眺めることができました。紅葉の紅と夜明けの太陽の紅が合わさって燃えるような色をしていました。 その後も写真を撮りながら進んで行きます。自分としては、それなりにてきぱき歩いていたつもりでしたが、やはりあちらこちらで足を止めて写真を撮っていては思ったようなペースでは進んで行きません。結局CTくらいのスピードになってしまったのでした。 時間としては少し早かったですが、今回感じたのは、時間帯に関わらず太陽の光が当たらない場所も結構ありそうだということでした。もう少し太陽が高くなれば光の当たる場所もありましたが、むしろ当たらない場所の方が多そうな感じでした。 |
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![]() 【鮮やかな落ち葉】 |
![]() 【落葉した木々】 |
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![]() 【鎖の付いた道を歩く】 |
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![]() 【竜神の滝】 |
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![]() 【沢と紅葉】 |
![]() 【光が当たらずも鮮やかな紅葉】 |
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![]() 【鮮やかなモミジの葉】 |
先に書きましたように奥に行くほど紅葉は終わり気味ということで、部分的に鮮やかなところは結構あったのですが、滝のある付近の紅葉が終わっていたのは少し寂しかったです。滝の眺め自体が見事ですので、葉が落ちた後の眺めも見事ではありました。 むしろ見事だったのは舞い散る葉が、本当に映画の1シーンのように舞っているのが素晴らしくて、じっと足を止めて見入ってしまいました。紅葉がピークの時にはあまり葉は落ちないと思いますので、ある意味この時期だからこそ見られた景色かもしれません。 その後も、甲武信ヶ岳に登るにも関わらず、結局ゆっくり写真を撮りながら進んで行きました。見事な七ツ釜五段の滝を過ぎてしばらく上がって行くと西沢渓谷山頂です。思ったよりも時間が過ぎていたので、休憩も取らず足早に戻って行きます。このあたりは、前回は午後で光が当たって鮮やかでしたが、今回は午前で逆なため、基本的には日陰を歩いて行くような感じとなりました。 |
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![]() 【鮮やかな紅葉と沢の眺め】 |
![]() 【鮮やかな紅葉と沢の眺め2】 |
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![]() 【写真ではわかりにくいですが舞い散る落ち葉が見事でした】 |
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![]() 【西沢渓谷の奥地へ】 |
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![]() 【橋を渡って急登を登ると七ツ釜五段の滝へ】 |
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![]() 【七ツ釜五段の滝】 |
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![]() 【きれいな沢の流れと敷き詰められた落ち葉】 |
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![]() 【西沢渓谷山頂へ】 |
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![]() 【鶏冠山と木賊山】 |
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![]() 【光が当たって鮮やかな紅葉】 |
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![]() 【落ち葉の多い道】 |
![]() 【紅葉を見上げる】 |
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![]() 【気持ちよく続くトロッコ道】 |
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![]() 【重なり合う紅葉】 |
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![]() 【入口に近づくと再び見事な紅葉】 |
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![]() 【橋を渡って紅葉を眺めながら戻ります】 |
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![]() 【鶏冠山と紅葉と吊橋】 |
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![]() 【カラマツの紅葉】 |
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![]() 【合流地点手前の見事な紅葉 前回も見事でした】 |
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![]() 【再び同じ道を歩いて登山口へ】 |
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![]() 【トラバース道は慎重に】 |
それでも、徐々に鮮やかな紅葉も出てきます。途中の鶏冠山及び木賊山展望地点や、周回コースの合流点手前も見事でした。このあたりは前回も見事だったところでした。ピークは過ぎつつも満足感いっぱいの西沢渓谷でした。 ある程度歩いたのでもういいかなとも思いましたが、今週はこの日しか歩かないので、やはり甲武信ヶ岳に登っておくことにします。朝歩いた道をもう一度歩いて近丸新道登山口へ行き登山道に入って行きます。 実は甲武信ヶ岳も前回とは登るルート下るルートを逆にしていました。これは、前回紅葉が鮮やかだった近丸新道を先に歩こうと思ってのことです。また、近丸新道の下部には少し嫌なトラバースがありましたので、もしかしたら暗くなっているかもしれない下りよりも登りで通ることにしたのでした。 |
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![]() 【昨年と比較すると落葉の進んだ木々】 |
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![]() 【トロッコ軌道が続く】 |
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![]() 【見事なカラマツの紅葉】 |
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![]() 【堰堤の徒渉地点へ】 |
昨年はとても鮮やかで感動した近丸新道下部の紅葉ですが、今回はピークが過ぎていたのか、それなりに紅葉が残りつつも落葉の方が目立っていたように思います。一方でカラマツの黄色い紅葉は見事に残っていて印象的でした。 しばらく歩いて行くと堰堤の徒渉地点があります。徒渉後少し戻るようにして登って行くわけですが、少し道を間違えて沢沿いを登ってしまいました。脇を見ると登山道が見えましたので、よじ登って再び登山道を登って行きます。 ここは少し登ると紅葉はほぼ終わっていて、その中をひたすら登って行きます。この時、少し負荷をかけようとほとんど休憩せずに無理して登って行ったのですが、これが失敗で、後で膝に来たり失速する原因になったのではないかと思います。 |
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![]() 【堰堤と紅葉】 |
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![]() 【徳ちゃん新道と合流して】 |
ひたすら登って徳ちゃん新道と合流します。その後も引き続き稜線目指して登って行きます。紅葉も終わっていますし、展望もあまりありませんので、淡々と登って行きました。この途中くらいまではなかなかのペースでしたが、稜線手前あたりから疲れで一気にペースが落ちてしまいました。 稜線手前の展望地点からは素晴らしい景色が広がっています。雲は多そうでしたが富士山はきちんと見えるようでした。南アルプスあたりは少し厳しいかなと思いつつ登って行きました。 稜線分岐に出てなだらかな道を歩いて行くと木賊山山頂に到着です。離れた場所から見ると堂々たる木賊山ですが、樹林帯に囲まれて展望はありません。本当は甲武信ヶ岳山頂まで一気に登るつもりでしたが、ここで疲労のピークに達してしまったので、少し休憩をしてから甲武信ヶ岳山頂を目指したのでした。 |
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![]() 【展望地点から広瀬ダムと富士山】 |
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![]() 【稜線分岐】 |
![]() 【木賊山頂上碑】 |
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![]() 【甲武信ヶ岳と三宝山】 |
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![]() 【甲武信ヶ岳山頂へ】 |
一旦鞍部に下って甲武信小屋を横目に見つつ甲武信ヶ岳に登り返して行きます。この時間では、もう山頂にはあまり人がいないのではと思っていましたが、まだまだ結構賑わっていました。恐らく、日帰りではなく、この日の夜に小屋に泊まる方もいたのでしょう。 甲武信ヶ岳山頂に到着です。雲が多くて八ヶ岳に雲がかかっていましたが、ほぼ狙い通りの景色が見られたと言っていいでしょう。富士山や南アルプスの一部も見えていたのは良かったと思います。風はやはりまだ残っていましたが、朝方に比べれば随分穏やかになって、時々体を温めつつも写真を撮り続けることができたと思います。ただ、やはり風は冷たいので、穏やかな風でも当たり続けるとかなり寒かったでしょうか。 時間的にも余裕ができたので、山頂では少しのんびりしました。山頂に30分以上滞在するのは、以前は普通でしたが、最近日帰りロングをやるようになってからは、あまりなかったように思います。 |
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![]() 【横岳付近に雲のかかった八ヶ岳】 |
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![]() 【左の国師ヶ岳と右の朝日岳・金峰山 中央には間ノ岳・北岳】 |
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![]() 【久しぶりにすっきりと見えた富士山】 |
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![]() 【間ノ岳と北岳】 |
![]() 【浅間山】 |
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![]() 【朝日岳と金峰山】 |
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![]() 【冠雪している横岳】 |
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![]() 【三宝山】 |
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![]() 【国師ヶ岳〜朝日岳・金峰山〜小川山〜八ヶ岳の眺め】 |
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![]() 【雲を抱えた富士山】 |
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![]() 【どっしりとした木賊山】 |
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![]() 【甲武信小屋 今回は寄らず】 |
絶景を楽しんだら下山開始です。一旦鞍部に下って木賊山に登り返した後は、一気に下ってと言いたいところですが、やはり登りでの疲労が応えたのと、膝の調子がいまいちで思ったよりペースが上がりません。というよりも、ペースを上げると膝がまずいことになりそうでしたので、ペースを落として下ったのでした。 下りでは徳ちゃん新道を下って行きます。やはり近丸新道よりは全体的に歩きやすいと思います。下部の方はカラマツの紅葉がなかなか見事だった一方で、他の木々は結構落葉していて、落ち葉の敷き詰められた登山道が歩きにくくなっている場所もありました。時々膝に痛みを感じつつも、ひどい状態になる前になんとか登山口まで戻って来ることができました。登山口からはなだらかな道を歩いて駐車場まで戻って行きました。 |
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![]() 【広瀬ダムとその周辺の紅葉】 |
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![]() 【広瀬ダムと富士山】 |
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![]() 【緩やかな尾根の下り】 |
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![]() 【カラマツの紅葉の中を下る】 |
![]() 【鮮やかな紅葉が続く】 |
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![]() 【急斜面を一気に下って行く】 |
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![]() 【紅葉鮮やかな駐車場へ】 |
実は下る途中左ひざを激しく打って怪我をしていましたので、温泉には寄らず帰路に付きました。結局運転で右ひざの状態が悪化して、右も左も膝を痛める結果となりました。最近長い距離を歩いていたとはいえ、やはり自分のペースをきちんと維持することが大事であることを痛感させられたのでした。 歩きそのものはひどかったですが、景色は素晴らしく、ピークはやや過ぎたとはいえ素晴らしい景色を楽しむことができたと思います。このあたりまでであれば、自宅からもそこまでは遠くないので、これからも毎年定番の山行になるかもしれません。ただ、この奥秩父は他の山々の紅葉もなかなか見事なようですので、来年は少し違う山も歩いてみたい気がします。 |
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