こぶしがたけ
 甲武信ヶ岳
登山日: 2014年12月23日(火)   標高:2475m(甲武信ヶ岳)
    標高差:駐車場から約1370m

地図及びコースの状況は前回冬に登った時(2013年2月17日)のものを参照

 12月23日(火)    道の駅 6:10 → 分岐 8:40 → 甲武信ヶ岳 11:00(〜30)
   分岐 12:55 → 道の駅 14:30

 

 本日は甲武信ヶ岳に登ります。一昨日の山伏に続いて、今回も風の強い日でしたので、風の影響を受けにくい山で、せっかく出したスノーシューを活用したかったので、前週の記録でラッセルを強いられたという甲武信ヶ岳に登ることにしました。登山口までの距離も自宅から手頃な距離で、秋の紅葉シーズンも訪れていて定番になりつつある山です。

 本当は、早い時間に入ってそれなりに睡眠を取りたいところでしたが、前日が仕事ではそうも行かずに結局明け方に到着となりました。道の駅には雪があったものの、国道上にはなかったので、特に問題なく現地に到着することができました。秩父からの重要な国道になっているせいか、現地までの国道が比較的きちんと除雪されているのはいいかなと思います。ただ、駐車場は凍結や雪がありますので、ノーマルタイヤでという訳には行かないでしょう。ちなみに結果論ですが、この日はまだ奥の西沢渓谷の無料駐車場も開いていましたので、そちらの方でも良かったようです。前回2月に来た時は、そちらは雪が多かったのか入れないようになっていました。

【夜明け前の道の駅】
 
【国道から西沢渓谷方面へ 左奥は鶏冠山】
 さすがに全く寝ないでというのは厳しいので2時間程仮眠を取ってから出発です。既に6時を回っていましたが、冬至の翌日で日が短いこともあって、まだ暗かったです。ただ、少し明るくなりかけていたことと、迷うところはありませんので、ヘッデンは付けずに歩き始めました。なお、歩道の凍結が気になったので、最初からチェーンアイゼンを装着しました。結果論ですが、最初から最後までずっとチェーンアイゼンのままでした。

 東沢山荘前を通り、ゲート脇を通って林道を歩いて行きます。西沢山荘前の徳ちゃん新道から登って行きます。林道は、日あたりの良いところと悪いところで随分雪の量が違いましたが、やはり2〜3月に比べればまだまだ少ないと思います。

 登山道は、歩き始めは雪も少なく、よく踏まれていますので特に問題なく歩いて行きます。若干の凍結箇所もありますが、チェーンアイゼンがよく効いていました。
 
【ゲート前】

【徳ちゃん新道へ】
 
【夜明けの鶏冠山】
 登っているとやがて夜が明けて来ます。既に夜明けの時間は過ぎていますので、御来光とは言えないかもしれませんが、山の際から昇って来る夜明けの太陽を眺めることができました。モルゲンロートに染まる鶏冠山も見事でした。この時期は特に、夜が明けて来ると随分暖かさが違います。

 樹林帯の登りは本当に長く、下っている時でもまだかまだかと思ってしまうような長さです。ただ、難しい道はないので、淡々と歩いて行くことができます。やがて、富士山の展望所を過ぎると近丸新道との分岐があります。

 ここからは、やはり雪が増えて来たのですが、週末によく踏まれたようで、登山道は歩きやすくなっていました。ほとんどラッセルするような場所はなく、そのまま順調に登って行くことができました。ただ、体力不足が最後は響いて来て、稜線手前の登りは結構きつかったです。

【夜明けの太陽】

【いつものように左手には鶏冠山】

【気持ちの良い尾根道】

【近丸新道と合流して】

【端正な木賊山】

【展望地点より富士山と広瀬ダム】

【稜線出合 雁坂峠方面へのトレースもありました】

【雪は深いですが登山道はよく踏まれています】

【木賊山山頂 積雪量はまだ少ないです】
 稜線に出たらそのまま木賊山へ向かいます。このあたりの積雪量が多い印象があって、実際に多かったですが、先ほどと同様に登山道はよく踏まれていましたので、そのまま歩いて行くことができました。これで、スノーシューは出番がなくなりました。脇にはそれなりに雪がありますので遊ぶことはできますが、歩きまわって楽しむ程の雪原はないと思います。

 木賊山に到着して頂上碑を見ると、それなりに雪が積もっているようでも、やはり2〜3月に比べればまだまだ少ないことがわかります。前回冬に来た時にはこの頂上碑がほぼ埋まっていたと思います。

 少し休憩をしても良かったのですが、せっかく展望が良さそうですので、甲武信ヶ岳山頂まで行ってしまうことにしました。

【甲武信ヶ岳と左奥に八ヶ岳連峰】

【甲武信ヶ岳と三宝山】

【甲武信小屋】
 鞍部に下って行くと途中で甲武信ヶ岳がよく見えてきます。その右隣には甲武信ヶ岳よりも標高の高い三宝山があって、左奥には八ヶ岳連峰が見えていました。展望はなかなかクリアなようです。この露出した下り斜面は結構風が吹き抜けるイメージがありますが、思った程は強くありませんでした。

 鞍部に下って甲武信小屋の前を通って再び甲武信ヶ岳に登り返して行きます。最後の登りはなかなかしんどかったですが、これを登り切ると甲武信ヶ岳山頂です。ただし、山頂は風が強くてのんびりできそうもありませんでしたので、手前の風の穏やかな場所にザックを置いて、手前の木賊山と富士山の眺めを楽しみ、その後カメラだけ持って山頂に向かいました。風はそこまで強くないのですが、とにかく風が冷たくて、時々頂上碑の裏に回って体や手を温めながら写真を撮ったり景色を楽しんだりしました。

【木賊山を振り返る】

【てかっている富士山】

【富士山をズーム】

【白峰三山】

【中央の朝日岳と右に金峰山 左奥は北岳】

【八ヶ岳連峰の山々】

【赤岳〜横岳〜硫黄岳】

【甲斐駒ケ岳と鋸岳】

【連なる稜線と八ヶ岳連峰の眺め】

【以前樹氷が見えた時はきれいでした】

【甲武信ヶ岳頂上碑】
 やはり山頂は寒くて長居はできませんでしたが、十分景色を楽しむことができました。結局、他の登山者が登って来ることはなく、山頂は独り占めとなりました。下りでも数人とすれ違うくらいで、本当にこの日は登山者が少なかったようです。

 景色を楽しんだら下りに取り掛かります。木賊山の登り返しはしんどいですが、その後はひたすら下って行きます。下りやすい道が続きますが、先に書いたようにそれでもやはり長く感じる下りです。結局それなりの時間には戻って来ることができました。やはり、ラッセルが全く不要だったのは大きいと思います。スノーシューは担いだだけで終わりましたが、そこそこの重さですので、これはこれでいい訓練になったと思います。

【山頂からの展望も見納め】

【樹林帯をひたすら下って行く】

【ゲート前へ】
 


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