せんのくらやま・たにがわだけ
 谷川主稜線縦走(仙ノ倉山・谷川岳)
登山日: 2015年6月7日(日)   
   標高:1984m(平標山) 2026m(仙ノ倉山) 1954m(万太郎山) 1977m(谷川岳・オキノ耳)  




 6月7日(日)    平標山登山口駐車場 4:50 → 平標山 7:45 → 仙ノ倉山 9:10
   エビス大黒ノ頭 10:00 → 万太郎山 11:45 → オジカ沢ノ頭 13:25
   トマノ耳 14:40 → オキノ耳 14:50 → ラクダの背 16:00 
   西黒尾根登山口 17:00 → 土合駅 17:25(〜56) ・・・ 越後湯沢駅 18:21(〜45)
  ・・・  平標登山口バス停 19:19 → 平標山登山口駐車場 19:25

 

 本日は谷川連峰の主稜線を縦走します。ずっと課題と考えていた主稜線と馬蹄型ですが、今年はあまり日帰りロングを歩いていませんでしたので、若干CTの短い主稜線を縦走することにしました。ただし、同じ場所に戻って来る馬蹄型と違って公共交通機関を使わないと車を回収できませんので、車の回収するルートはきちんと見ておかないといけません。

 稜線へ登る道下る道を考える際に、岩場の多い西黒尾根を登り、登山道のよく整備された平標山を下る方が良いのですが、公共交通機関を調べてみると、このルートですと越後湯沢駅での乗り換え時間が2分しかなくて、どう考えても厳しそうだったことから今回のルートとしました。健脚な方でしたら、お昼過ぎに何本か繋ぐルートがありますので、むしろ西黒尾根から歩いた方がいいと思います。逆に私が今回歩いたルートですと、今回乗った電車の前は相当間隔が空いてしまいます。実質、土合駅発の17:56の電車にきちんと乗れるかどうかということになります。

【平標山登山口駐車場】
 
【平標山登山口】
 歩き始める前は時間が余ったらどうしようかと考えていましたが、結果的にはとてもそんな余裕はなくぎりぎりでした。30分も余っているように見えますが、これは西黒尾根の下りを結構飛ばしたからで、同じ方向の電車に乗った方の中では自分が最後に土合駅に着いたのではないかと思います。それでもCT15時間弱のところを休憩時間を含めて12時間半で歩けたのですから、自分の脚力を考えれば上出来でしょう。

 前日は丹沢を歩いた後に現地入りしたので、現地到着はいつものように遅くなってしまいました。仮眠時間を確保すると既に外は明るくなっていました。これも後で時間が足りなくなった原因の1つでしょう。意外だったのは、日帰りの方も既にこの時間より前に登っていたことです。みなさん結構早い時間から登るなと思っていたのですが、そもそもが相当な数の登山者が入山したから、結果として早朝から登る方も多かったようです。

【鉄塔目指して登って行きます】
 
【ツツジが鮮やかに】
 まずは鉄塔を目指してひたすら樹林帯を登って行きます。よく整備された道ですので歩きやすいです。前日にも歩いたので調子良く歩けるかなと思ったのですが、思った程調子は上がってきませんでした。お花はさすがにまだ時期的に早いかなと思ったのですが、ピーク時程ではないかもしれませんが、かなりピーク時に近いくらいの花を見ることが出来ました。最初に鮮やかなツツジやタニウツギを見た後、小さな高山植物がちらほら現れます。その後、さらに登って行くと鉄塔の下を通って行きます。結構な数の方が休憩していて驚きました。

 徐々に高度を上げるにしたがって展望のいい稜線に入って行きます。ただ、平標山方面はちょうど逆光になっていて見辛かったでしょうか。一方で振り返った時の苗場山を始めとした残雪の残る山々の稜線が見事で、少し歩いては振り返って写真を撮っていました。そこまで期待していなかった天気ですが、思ったよりも素晴らしい天気で、とにかく展望がクリアだったのが印象的でした。

【タニウツギ】

【アカモノ】

【アカモノの群落】

【鉄塔下を通って】

【オオカメノキ】

【ミツバオウレン】

【イワカガミ】

【稜線と苗場山から連なる稜線の組み合わせが素晴らしく】

【逆光の稜線へ】

【有名な階段?】

【苗場山 東側から見ると右が切れているのが特徴のようです】
 
【ヨツバシオガマ】
 少しずつ高度を稼いで行きます。すると突然ハクサンイチゲのお花畑が現れました。思わず声を上げてしまいそうな見事なお花畑でした。それまでが、ちらほら高山植物があってもまとまっては見られなかったのでなおさらでしょうか。平標山の手前ではここが唯一まとまったお花畑でした。後から登って来られた方もここだけは、しばしお花畑を眺めたり、写真を撮ったりしていました。

 その後も気持ちの良い稜線を歩いて行くと平標山山頂に到着です。やはり山頂は賑わっていて、周囲は見事な展望が広がっていました。また、仙ノ倉山を見ると、既に山頂に到着された方も結構いるようで、やはりみなさん結構早い時間から歩いているものだなと思ったのでした。展望をしばし楽しんだら、仙ノ倉山との鞍部にあるお花畑を楽しみにしつつ仙ノ倉山を目指します。景色の写真に加えて、お花の写真もこれだけ撮っては相当時間がかかってしまうのも仕方がないところでしょうか。それだけの素晴らしいお花畑がここにはあります。

【気持ちの良い稜線へ】

【ハクサンイチゲのお花畑】

【ハクサンイチゲ】

【お花畑と苗場山 左奥は佐武流山あたりでしょうか】

【左奥に浅間山 右は白砂山かと思いましたがもう少し手前に連なる山のようです】

【歩いて来た稜線と苗場山を振り返って】

【平標山山頂へ】

【頂上碑】

【平標山の家への登山道】

【苗場山をズーム】

【中央奥が佐武流山その右がワルサ峰あたりでしょうか】

【巻機山】

【浅間山】

【仙ノ倉山】

【木の階段を下って仙ノ倉山へ】
 仙ノ倉山に向かって木の階段を下って行くと、さっそくお花畑が広がっています。ハクサンイチゲを始め、ミヤマキンバイやハクサンコザクラが見事でした。ただ、ハクサンコザクラは時期が早いのかきちんと開いている花はあまりありませんでした。それもあって、登山道側にうまく開いている花を見つけることがなかなかできませんでした。

 似たような花の写真を何枚も撮ってしまってなかなか先へ進めません。景色の写真と言い、お花の写真と言い、とてもこれから縦走をするような歩き方ではありませんでした。4月は荒天でしたし、その前訪れた時は、このあたりはほとんど展望がありませんでしたので、余計に満喫したかったのかもしれません。名残惜しくも、これ以上時間を費やしていては縦走が厳しくなると思い先に進んで行きました。

【鞍部にはお花畑が広がって】

【手前の方達の指さしが様になっています】

【シャクナゲ】

【ミヤマキンバイ】

【見事なハクサンイチゲを中心としたお花畑】

【お花畑の主役】

【ハクサンコザクラ】

【お花畑を織りなす花たち】

【僅かに見られたチングルマ】

【端正な平標山を振り返る】

【苗場山からの稜線をを背景に素晴らしい景色が広がる】

【右奥の仙ノ倉山目指して】

【キジムシロ?】

【気持ちの良い稜線を歩いて仙ノ倉山へ】

【振り返ると登る人も下る人も多く】

【平標山と苗場山を振り返って】

【仙ノ倉山山頂へ】
 少し歩く度に写真を撮っていたわけですが、後で時間がなくなったのもこのあたりで随分時間をかけて歩いていたからでしょう。ただ、久しぶりのお花畑はそれだけ素晴らしいものでした。お花畑が一段落すると、仙ノ倉山への稜線や、振り返ると相変わらず見事な苗場山が見えていて、その後も思うようにペースは上がりません。9時過ぎにようやく仙ノ倉山へ到着です。4月上旬に大いに苦労したこのあたりの道ですが、この日は絶景が広がるばかりで、本当に同じ道を歩いていたのだろうかと思うくらいでした。

 仙ノ倉山山頂は結構賑わっていますが、やはりこの先まで歩いている方となるとぐっと少なくなります。景色をしばらく楽しんだ後先に進みます。この後は、仙ノ倉山から少し足を伸ばして歩いている方もいますが、基本的には日帰りロングか泊りで歩いている方になると思います。

【万太郎山】

【巻機山 左奥に八海山 右は中ノ岳でしょうか】 
 
【まだ雪の残る上信越の山々】

【燧ヶ岳と至仏山】

【仙ノ倉岳山頂と雪渓を振り返る】

【随所に残る雪渓と上信越の山々】

【エビス大黒ノ頭から万太郎山への縦走路】

【お花畑とエビス大黒ノ頭】

【避難小屋とエビス大黒ノ頭】

【年季の入った小屋】

【シラネアオイ】

【ミヤマキンバイ?】

【ハクサンイチゲ】

【仙ノ倉山から下って来た道を振り返る 中腹に先ほどの避難小屋】

【エビス大黒ノ頭頂上碑】
 一旦鞍部に下って行きます。この先のエビス大黒ノ頭はスマートな山容をしています。途中でハクサンイチゲのお花畑があって見事でした。さすがに平標山〜仙ノ倉山間にはとてもかないませんが、所々でお花を見ることが出来ました。途中年季の入った小屋がありましたが、縦走路にはこうした小屋がいくつかあります。今回の主稜線と馬蹄型を繋いで何泊かしながら歩くのも楽しそうです。小屋からさらに下って、鞍部から登り返し、ちょっとした岩場なども抜けて行くとエビス大黒ノ頭に到着です。

 相変わらず素晴らしい景色が広がっています。仙ノ倉山までに充分景色やお花畑を楽しみましたので、先を急ぎたい気もしますが、どうしてもじっくり景色を楽しんでしまうのでした。

【仙ノ倉山を振り返る】

【縦走路を眺める 左奥の万太郎山へ】

【juntakaさんと記念撮影】

【ハルリンドウ】

【万太郎山への縦走路】

【万太郎山への登り返し】

【エビス大黒ノ頭と仙ノ倉山】

【万太郎山手前の避難小屋】
 さてそろそろ出発という時に声を掛けられます。なんと同じく縦走していたjuntakaさんでした。私とは反対ルートで縦走をしていたのでした。中間点はまだまだ先ですので、いかにjuntakaさんのペースが速かったか私のペースが遅すぎたかでしょう。ちなみにjuntakaさんはその後お昼過ぎには平標山登山口まで下山されています。しばし、立ち話をした後、お互いの健闘を祈ってお別れをしたのでした。

 素敵な出会いがありましたが、気を引き締めて先に進みます。かなり遅いペースであるのは間違いありませんので、テキパキと歩いて行きます。しかし、鞍部まで下って登り返した時に振り返ったエビス大黒ノ頭と仙ノ倉山の景色は本当に見事で、何度も写真を撮ってしまいました。また、万太郎山への登り返しは長く、徐々に疲労も出てきます。それでも、緩やかに左に折れながら登って行くと、ようやく万太郎山に到着です。ここでも素晴らしい景色が広がっていましたが、あまりにアブが多かったので、休憩はもう少し先ですることにしました。しかし、以降は風がよく吹いているところ以外はとにかくアブが多かったです。場所的な問題というよりは、気温が上がって来て虫が出て来たのでしょう。

【この角度からの仙ノ倉山は見事です】

【手前からの稜線の眺めも美しく よく見ると上の写真とあまり変わらず】

【雪渓越しに谷川岳】

【お花畑を通って】

【アブが飛び交う万太郎山山頂】

【仙ノ倉山と奥に苗場山】

【万太郎山頂上碑】
 アブに追われるようにして下って行きます。少し歩いて行くと分岐があって、これは吾作新道と呼ばれる道のようです。ここをそのまま稜線方向に緩やかに下って行きます。谷川岳もぐっと迫って来たような感じがしましたが、縦走路の山々が重なって見えにくかったこともあって、実際にはここからが本当に長かったように思います。

 下った場所からの登り返しは岩場になっていて、少しよじ登るような場所もありました。ただし、これは部分的で、間もなく歩きやすい道になります。しばらく登って行くと大障子ノ頭と呼ばれるピークがあります。比較的なだらかな場所にありますので、頂上碑がなければ、いつの間にか通り過ぎてしまうかもしれません。

【谷川岳への稜線 一見もう一息に見えそうですが】

【大障子ノ頭〜小障子ノ頭〜オジカ沢ノ頭とほぼ一直線に並んでいるので距離感が掴みにくいです】

【雪渓の多く残る脇を通って】

【谷川岳越しに越後の山々】

【岩場をよじ登って】

【薄い色のリンドウ】

【万太郎山を振り返って 中腹に先ほどの雪渓】

【大障子ノ頭】
 その後も縦走路は続きます。次は小障子ノ頭へ向かって、一旦緩やかに下った後、登り返して行きます。途中で避難小屋があるのですが、その先には結構なお花畑が広がっていて、特にしっかり咲いていたハクサンコザクラを見ることが出来たのは良かったです。正直ハクサンコザクラを見られただけでもうれしかったです。

 やはり頂上碑がないとわかりにくそうな小障子ノ頭を経てさらに先に進んで行きます。実はきちんと地図を見ていなかったので、ここで大きな勘違いをしていて、後は肩の小屋に頑張って登り返して行くのだと思っていました。しかし、疲れた中で登り切ったところはオジカ沢ノ頭で、肩の小屋まではまだまだ距離があったのでした。CTを見て行くと、何とかなりそうではありましたが、ある程度縮めて行かないと間に合わないことに代わりはないので、ある程度のペースを維持して進んで行きます。

【縦走路は続く】

【避難小屋の脇を通って】

【チングルマ】

【しっかり咲いていたハクサンコザクラ】

【ハクサンイチゲとハクサンコザクラの組み合わせ】

【お花畑越しの山々】

【小障子ノ頭】 

【沢筋にはべったりと残る雪】

【縦走路を振り返る 雲も随分増えて来ました】

【遠くから見た時に一瞬肩の小屋だと思った避難小屋】

【オジカ沢ノ頭】

【ナイフリッジの続く尾根】

【急斜面の鎖場】
 オジカ沢ノ頭を下るあたりから険しいナイフリッジが続きます。とはいえ、きちんと道が付けられていますので、危険な場所を歩くわけではありません。ただ、一ヶ所稜線を巻くために右手に下る場所があるのですが、ここがそこそこの高さの鎖場になっているのと、部分的に登山道の崩壊があったのか、少し道がわかりにくくなっています。とはいえ、基本的には稜線伝いですので、迷うということはないでしょう。

 そのような道もしばらくすると、再び歩きやすい登山道となります。随分遠くに見えていた谷川岳や肩の小屋も随分近づいて来ます。西黒尾根の下りは長いのでまだまだ歩きますが、そろそろ登りは一段落といったところでしょうか。肩の小屋への登りではちょっとした岩場があり、一面のお花畑になっていました。またまた写真を撮りながら登り返して行ってようやく肩の小屋に到着です。

【西黒尾根を除いた縦走路では最も険しい箇所だったでしょうか】
 
【オジカ沢ノ頭から続くナイフリッジの稜線】

【いよいよ肩の小屋や谷川岳が近づいて】

【谷川温泉分岐】

【キバナノコマノツメでしょうか】

【ハクサンコザクラが見事に咲いていました】

【岩場に広がるお花畑】

【肩の小屋】

【トマノ耳】
 肩の小屋に着くと、私が登っているのを見ていて待ち構えていた方々がいていろいろ話をしました。翌日ここを縦走するそうで、私と同じように平標山登山口駐車場に車をとめたそうですが、この日にバスと電車を使って乗り継ぎ、翌日縦走してそのまま駐車場まで縦走するとのことでした。肩の小屋からであれば、登り返す標高もそれほどではないので、1日じっくり歩ければ何とかなるでしょうかというような話をしばししていたのでした。

 その後、自分と同様に縦走していた方も加わって話をしていましたが、私はそこまで時間的に余裕があるわけではないので、先に行かせてもらうことにしました。とりあえずはトマノ耳に向かいます。肩の小屋からはそれほど時間もかからずに到着することが出来ます。雲が随分増えて来ましたが、展望はまだまだそれなりにありました。少し写真を撮った後、どうしようか迷いましたがせっかくなのでオキノ耳にも寄ることにしました。

【オキノ耳と絶壁に残る雪】

【まだ良く見えていた越後駒ヶ岳〜中ノ岳】

【オキノ耳 さらに時間が厳しくなったでしょうか】
 オキノ耳までは10分程ということで、簡単に考えていたのですが、実は雪のない時期は結構久しぶりで、思ったよりも岩岩が続く道で歩きにくかったです。このあたりは、正直雪のある時期の方が楽なのかなと思いつつオキノ耳に到着です。越後方面の山はこちらまで来た方が良く見えるでしょう。景色を楽しみたいところですが、少しだけ周囲の景色を楽しんだ後、トマノ耳に戻り西黒尾根からの下山に取り掛かります。結局、主稜線を縦走中はずっと晴れていて景色を楽しみ続けることができたのは本当に良かったです。それに加えて、お花もいろいろ見られたわけですので、写真を撮ったり景色を眺めたりするのに時間がかかるのも仕方がないかなと思います。

 分岐から西黒尾根へ入って行くと最初に雪渓があります。この日唯一雪の上を歩きますが、当然トレースは明瞭で下りではありますが、既に雪も緩んでおり特に問題ありません。

【トマノ耳】

【肩の小屋を右手に眺めながら西黒尾根へ】

【唯一の雪渓歩き】

【西黒尾根を見下ろして】

【滑りやすい岩場が続く】

【初冬に歩いた時にナイフリッジになっていたやせ尾根】

【振り返るとかなり雲がかかって】

【急斜面の岩場を九十九折れに下って行く】

【厳剛新道分岐】
 その後は岩場を中心とした道を下って行きます。西黒尾根は、初冬に1回登っただけですので、雪のない時期の道は初めてです。前回は雪山でしたが、とにかくナイフリッジと急斜面の登りが印象的で、かなり神経を使ったのはよく覚えています。今回は実質初めての下りとなるわけですが、雪のない時期ですので、濡れてさえいなければ、慎重に下れば大丈夫なのですが、やはり長丁場の終盤ということで、疲労によるミスをしないように下って行きました。

 上部の方は、鎖場こそないものの、滑りやすい岩場に少し難儀しました。日帰りの身軽な装備なので問題はないのですが、大きなザックを担いで手を使いながら下るのは大変そうです。なお、前回大変だったナイフリッジは、雪のない時期は普通の尾根でした。厳剛新道分岐を経て、ラクダの背を通ってさらに下って行きます。時間を見ると、結構厳しくなっていることに気付きましたので、テキパキと下って行きます。鎖場が終わって樹林帯に入るまでは、さすがに飛ばすのは危険だと思って、ほどほどのペースで下ったのでした。

【下って来た急斜面の尾根を振り返って】

【鎖場もいくつか下って】

【登山口へ】
 時間が時間でしたので、既に歩いている方もほとんどいなかったのですが、樹林帯に入るとちらほら下っている方を見かけました。ここは、結構飛ばして下って行きます。ただ、蚊が多くて常時飛び回っていましたので、ちょうど飛ばすくらいで良かったと思います。

 西黒尾根の中盤くらいまでは、ある程度余裕を持って下っていたのですが、さすがに後半飛ばしたので、最後は結構ヘロヘロになりながら登山口に到着です。さすがにここまで下ってくれば、土合駅までの時間はある程度計算できますので、登山指導センターで少し休憩をして、靴の泥などを落としてから土合駅に向かいました。車道を通って行きますので、交通量はそんなに多くはないですが、車に気を付けながら下って行きました。20分程歩くと土合駅に到着です。土合駅に入るのはこれが初めてです。

【登山口を振り返る】

【登山指導センター】

【谷川岳ロープウェイ】

【土合駅へ 入るのは初めてです】

【日本一のモグラ駅】

【新潟方面へ】

【462段あると言われる階段を下る 所要時間は10分となっています 登るとなると大変そうです】

【ホームでのんびり過ごす登山者 実際はもっと暗いです】

【この時間帯唯一の電車となります】

【越後湯沢駅 バスに乗って平標山登山口バス停へ】
 土合駅では、既に大方の登山者は到着していたようで、軽く宴会をやっている方もいるくらいでした。その後、観光客は訪れましたが、登山者では自分が最後だったかもしれません。発車時間が近づくとホームへ下りて行きます。新潟方面は高低差約70mの462段の階段を下らなければなりません。下りなだけまだいいとは思いますが。

 この時間帯はほとんど電車がなく、この前の電車は数時間前になります。登山者の方は、早い時間に下山できる方以外は、基本的にこの電車に合わせて歩いているのでしょう。やがて、電車が来て乗り込みます。今回は特に駅では乗車証明書含めて何も持たずに乗って、電車に乗っている間に車掌さんが回って来ますので、そこで切符を買うことになります。土合駅に乗車証明書の発券機はあったのですが、動いていなかったのでした。
 その後越後湯沢駅で下りた後、バスに乗るまでに時間があったので、立ち食いのうどんを食べてからバスに乗り込んだのでした。同じように戻る登山者の方が他に4名程いて、結局バスに乗っていたのは、自分を合わせた5名だけでした。暗くなった頃ようやく平標山登山口バス停に到着、少し駐車場まで歩いてようやく長い1日を終えて戻って来ることができたのでした。
 主稜線縦走は思っていたよりも素晴らしい一方でなかなかハードでもありました。また、山だけでなく、普段なかなか訪れることのない土合駅や越後湯沢駅、そして電車やバスにも乗ることができて良かったと思います。残す馬蹄型はまたいつの日かチャレンジしたいものです。こちらは、主稜線縦走よりも長丁場ですが、時間は気にしなくてもいいです、と言っても明るい時間に下って来るにはそれなりのペースで歩く必要はあります。


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