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登山日: 2015年9月19日(土)〜28日(月) | |
標高:1287m(白鳥山) 1593m(犬ヶ岳) 1624m(黒岩山) 2267m(長栂山) 2418m(朝日岳) 2611m(雪倉岳) 2932m(白馬岳) 2903m(白馬鑓ヶ岳) 2812m(天狗ノ頭) 2696m(唐松岳) 2814m(五竜岳) 2889m(鹿島槍ヶ岳) 2670m(爺ヶ岳) 2630m(岩小屋沢岳) 2678m(赤沢岳) 2752m(スバリ岳) 2821m(針ノ木岳) 2799m(蓮華岳) 2551m(北葛岳) 2509m(七倉岳) 2297m(船窪岳) 2601m(不動岳) 2625m(南沢岳) 2924m(野口五郎岳) 2841m(三俣蓮華岳) 2860m(双六岳) 2755m(樅沢岳) 3180m(槍ヶ岳) 2840m(黒部五郎岳) 2924m(鷲羽岳) 2825m(祖父岳) |
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10日間(9日間)歩行距離 172km 累積登り 17,800m 累積下り 16,400m 山と高原地図によるCT合計 125時間 10日間(9日間)行動時間(出発→目的地まで) 94時間 |
9月19日(土) | 親不知〜海岸 9:25(〜10:10) → 白鳥小屋 14:50 → 栂海山荘 17:45 | ||||
9月20日(日) | 栂海山荘 3:55 → 犬ヶ岳 4:05 → さわがに山 5:20 → 黒岩山 6:35 | ||||
→ | 長栂山 9:00 → 吹上のコル 9:45 → 朝日岳 10:15(〜35) | ||||
→ | 雪倉岳 13:50 → 白馬岳 17:00 → 白馬頂上山荘 17:30 | ||||
9月21日(月) | 白馬岳頂上山荘 4:35 → 白馬鑓ヶ岳 6:20 → 天狗山荘 7:00 → 天狗の頭 7:30 | ||||
→ | 不帰U峰北峰 9:40 → 唐松岳 10:30 → 五竜山荘 12:30 | ||||
9月22日(火) | 五竜山荘 4:25 → 五竜岳 5:20(〜45) → キレット小屋 8:00 | ||||
→ | 鹿島槍ヶ岳北峰 9:15(〜45) → 鹿島槍ヶ岳南峰 10:05 → 冷池山荘 11:20 | ||||
→ | 爺ヶ岳南峰 12:35 → 種池山荘 13:00 → 岩小屋沢岳 14:30 → 新越山荘 14:45 | ||||
9月23日(水) | 新越山荘 4:10 → 赤沢岳 5:20(〜45) → スバリ岳 6:45 | ||||
→ | 針ノ木岳 7:40(〜8:10) → 針ノ木小屋 8:40(〜9:10) → 蓮華岳 10:10(〜25) | ||||
→ | 北葛岳 11:55(〜12:30) → 七倉岳 13:30(〜14:00) → 船窪小屋 14:25 | ||||
9月24日(木) | 船窪小屋 4:30 → 船窪岳第二ピーク 6:20 → 不動岳 8:10 → 南沢岳 9:20 | ||||
→ | 烏帽子小屋 10:25 → 野口五郎小屋 12:50(〜13:15) → 野口五郎岳 13:25 | ||||
→ | 水晶小屋 15:05(〜25) → 三俣山荘 16:50 | ||||
9月25日(金) | 停滞 | ||||
9月26日(土) | 三俣山荘 4:45 → 三俣蓮華岳 5:30 → 双六岳 6:30 → 双六小屋 7:25 | ||||
→ | 樅沢岳 7:55 → 槍ヶ岳 10:40(〜11:00) → 槍沢ロッジ 13:30 | ||||
→ | 徳沢ロッジ 14:50 → 上高地 16:10 | ||||
9月27日(日) | 折立 6:45 → 太郎平小屋 8:55 → 北ノ俣岳 10:25 → 黒部五郎岳 13:10 | ||||
→ | 黒部五郎小舎 14:40 | ||||
9月28日(月) | 黒部五郎小舎 4:05 → 三俣蓮華岳 5:25(〜45) → 三俣山荘 6:20 | ||||
→ | 鷲羽岳 7:20(〜50) → 祖父岳 9:05 → 雲ノ平山荘 10:05 | ||||
→ | 祖母岳 10:20(〜45) → 薬師沢小屋 12:30 → 太郎平小屋 14:25 | ||||
→ | 折立 16:10 |
9日目を迎えます。と言っても一旦下山していますので、1日目とも言えるかもしれません。当初予定では、上高地に下山した後、急いで準備をしてゲートが閉まるまでに折立に入るつもりでしたが、とても間に合いそうになかったので、朝からゆっくり入ることにしたのでした。初日は黒部五郎小舎まででCT11時間でしたが、山小屋泊装備ですので、CTを縮めながら歩けば何とかなるだろうということで、予定通り折立から入ることにしました。特に、縦走後半からはかなり快調なペースで歩けていましたので、恐らく普段であれば厳しい距離でも充分歩けるように思えたのでしょう。 ゲートが開く前に飛越トンネル側の入口ゲート前に並びます。前回折立を訪れた時には結構並んでいたイメージがありましたので、結構並んでいるかなと思ったのですが、なんと先頭でした。恐らく小雨がぱらついていたこともあって、急いで出発する気がおきなかったというのがあるのかもしれません。ゲートが開いた後は駐車場を目指します。前日までに入っている方や距離の近い富山側から入っている方も多いので、駐車場は結構埋まっていました。 |
![]() 【折立駐車場】 |
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![]() 【登山口】 |
準備ができたら出発します。この日は晴れ予報でしたが、後からいろいろな話を聞いたところでは日本海側は回復がかなり遅れたようで、曇り空の中を出発です。ゲート前に並んでいた時には小雨が降っていましたので、降られていないだけまだ良かったのでしょうが、このSWは意外とすっきり晴れた日が少なかったので、結局ガスの多いまま終わってしまうかなと心配しながらの出発となりました。 最初から快調に歩いて行きます。樹林帯は少し色付いていたものの、紅葉にはまだまだであったのと、開けた尾根に出てからも、あまり展望がなかったせいもあってペースが上がったようです。結局、折立から2時間ちょっとで太郎平まで到着することができました。このペースであれば充分ではありますが、距離はまだまだありますので、ゆっくり歩きながら回復を祈ったのでした。 |
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![]() 【樹林帯を抜けて】 |
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![]() 【稜線が見えて】 |
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![]() 【ガスガスの中太郎平へ】 |
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![]() 【太郎平小屋】 |
![]() 【案内板 周囲の景色はなく】 |
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![]() 【薬師沢分岐 帰路は左から帰って来ます】 |
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![]() 【太郎平を振り返る 奥の薬師岳は全く見えず】 |
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![]() 【池塘群が美しく】 |
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![]() 【北ノ俣岳山頂】 |
太郎平から歩いて行くとすぐに薬師沢の分岐があります。ここは翌日に雲ノ平から帰って来る時に登り返して来ることになります。分岐を見送ると緩やかに北ノ俣岳に向かって登って行くことになります。ガスが多くて展望はありませんが、木道付近の草紅葉が見事で周囲の景色を楽しむことができました。 しばらく登って行くと神岡新道との分岐を経て北ノ俣岳山頂に到着です。ここは、残雪期に訪れて素晴らしい展望を得たこともありましたが、この日は残念ながらガスガスで展望はありませんでした。少しずつ晴れているようにも見えましたが、この先の黒部五郎岳もほとんどガスに覆われているような状態でした。風はそれほどではありませんでしたが、日が当たっていないために肌寒いのと、展望がなかったので、休憩もそこそこに黒部五郎岳を目指します。ただし、少し離れた場所からの黒部五郎岳はどうしても見ておきたくて、いくつかのピークを経た後は、かなりペースを落としながら進んで行きました。そのままのペースだと思ったよりも早い時間に小屋に到着しそうだというのもありました。 |
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![]() 【黒部五郎岳はなかなか見えず】 |
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![]() 【草紅葉が鮮やかな斜面】 |
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![]() 【ようやく見えて来た赤牛岳と雲ノ平の紅葉】 |
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![]() 【黒部五郎岳下部の紅葉見事な斜面と奥には水晶岳〜鷲羽岳】 |
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![]() 【もう少しで雲が取れそうですが】 |
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![]() 【笹原越しの赤牛岳〜水晶岳】 |
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![]() 【ようやく雲の取れた黒部五郎岳への道】 |
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![]() 【黒部五郎岳肩の分岐】 |
![]() 【山頂へ】 |
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![]() 【背景はガスガスですが山頂にて】 |
歩いているうちに少しずつガスが晴れて行って、雲ノ平や赤牛岳〜水晶岳〜鷲羽岳の稜線も見えて来ました。ただ、再び雲に覆われることもあって、特に黒部五郎岳はなかなか姿を現してくれませんでした。結局、最後の取付きの手前でしばらく待ってようやく、姿を現しました。もう少し離れた場所から見たかったところですが、その雄姿が見られただけでも良かったと思います。 写真を撮り終えたら黒部五郎岳山頂を目指します。手前には長い登りがあるのですが、北ノ俣岳以降はかなりペースを落としていたため、体力が温存されていたのか、比較的順調に登って行くことが出来ました。黒部五郎岳の肩に出た後は、もう一登りすれば山頂に到着です。やはり雲が多くてあまり景色は見られなかったのですが、山頂を踏めただけでも良しとしましょうか。セルフで記念撮影をしたら、黒部五郎小舎を目指します。 |
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![]() 【下って行く斜面の奥に再び雲に覆われそうな水晶岳】 |
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![]() 【カールを見下ろして】 |
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![]() 【黒部五郎小舎手前の紅葉は終わり気味 SWの前がピークだったとのことです】 |
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![]() 【金色の斜面を下って】 |
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![]() 【赤牛岳と水晶岳 翌日雲ノ平から見たい景色です】 |
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![]() 【カールを振り返って】 |
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![]() 【黒部五郎岳とカールを振り返った見事な眺めですが逆光になってしまいました】 |
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![]() 【終わりかけの紅葉ですが光が当たると本当に鮮やかでした】 |
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![]() 【絵になる黒部五郎小舎】 |
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![]() 【営業は30日までということで小屋閉めの準備が進んでいました】 |
楽しみにしていたカールの眺めですが、雲が多くてなかなか明るいカールを見下ろすことが出来ませんでした。それでも、しばらく粘って比較的カール全体に光の当たった景色を眺めることができました。紅葉は既に終わっていましたが、それでも素晴らしい眺めでした。 その後は斜面を下ってカールに下りて行きます。この斜面が金色に染まっていて見事でした。カールの眺めも素晴らしくて、カールから離れて行くのが惜しく感じたのでした。 しばらく樹林帯を抜けると黒部五郎小舎に到着です。日曜日ということもあって、小屋に泊まる人は少なく、同部屋の方と山談義に花を咲かせながらゆっくり過ごしたのでした。ちなみに、SWの後の物資不足は相変わらずで、やはりビールすらもありませんでした。翌日は久々に訪れたいと思っていた雲ノ平ですので、気持ちを高ぶらせながら床に就いたのでした。 |
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![]() 【黒部五郎岳方面に沈んだ夕陽】 |
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雲ノ平周回2日目、そしてこの10日間の山旅最後の朝を迎えます。外は結構気温が下がっているようでしたが、やはり山小屋泊ですので朝の準備は楽です。準備をして1階に準備をしてあった弁当をしまってパッキングをします。前日よく話したNさんと挨拶を交わします。Nさんはこの日はカールから黒部五郎岳に登って神岡新道で飛越トンネルまで下る予定でした。 反対方向に向かうNさんと別れを告げて出発です。稜線はガスに覆われているようで、回復はして行くはずですが、この日も早朝はぱっとしない天気になりそうでした。小屋前の岩のごろごろした道をゆっくりゆっくり登って行きます。2人組が先行していましたが、だいたい同じくらいのペースで登っていたようです。尾根筋に出ると視界が開けますが、やはり三俣蓮華岳付近は雲に覆われているようでした。それでも、少しずつガスが晴れているようには見えましたので、御来光が見られたらラッキーだなというくらいのつもりで三俣蓮華岳を目指して歩いて行きました。 |
![]() 【この日も夜明け前に出発】 |
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![]() 【三俣山荘巻道分岐】 |
徐々に明るくなって来ます。なんとか日の出の時間までに三俣蓮華岳に到着することが出来ました。一時よりはガスが薄くなっているものの、やはりガスに覆われている状態で、御来光は厳しいかなと思いましたが、とりあえず日の出の時間までは待つことにしました。山頂は風が強くてとても寒かったので、ハイマツ脇の少しでも風の避けられる所で休憩を兼ねて御来光を待つことにしました。 ガスでもやっとしていましたが、赤く染まっていて日の出の時間が近づいていることがわかりました。御来光まではと思っていた時に、ガスがすっと晴れて御来光が見えました。その時はパンを食べていたのですが、慌てて御来光の見える場所まで移動して写真を撮っていたのでした。ガスに反射して神秘的な御来光だったと思います。残念ながらガスが多かったので、周囲の景色はしっかり見られませんでしたが、御来光が見えただけでも御の字でしょう。 |
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![]() 【ガスに覆われた山頂へ】 |
![]() 【うっすらとですがブロッケン現象】 |
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![]() 【夜明けを待つ三俣蓮華岳頂上碑】 |
御来光を見たら、先は長いので、三俣山荘に下って鷲羽岳に登り返して行きます。この時、一眼レフのバッテリーが切れてしまい、やはりバッテリーが少なくなっていた予備バッテリーに替えたのですが、これでもカメラが起動せず、基本的にコンデジでの撮影となりました。この後は、晴れてせっかくの素晴らしい景色が見られたのに残念でした。実際は完全にはバッテリーはなくなっておらず、お昼過ぎになってからは写せるようになったのですが、バッテリーが少なくなったせいでバッテリーが冷たくなっていた間には動かなくなっていたようです。予備バッテリーがあったとはいえ、停滞日を除いた9日間使い続けたわけですので、これでも充分もったと言えるのでしょう。ちなみに、写真の容量については、撮った写真のうちいらないものをこまめに消して対応していたのでした。 ザレた道を下って行くと三俣山荘に到着です。さすがに2日間お世話になった小屋ですので、このタイミングで寄ると不思議に思われると思ったのですが、トイレはお借りしたかったので寄ったのでした。トイレをお借りした後、お世話になった小屋の方と少しお話をしてから、鷲羽岳に向かって出発です。 |
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![]() 【突然ガスが晴れて来て】 |
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![]() 【光が拡散して鮮やかな御来光】 |
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![]() 【頂上碑の脇で佇む登山者】 |
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![]() 【ガスが晴れた時を狙って鷲羽岳】 |
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![]() 【水晶岳〜鷲羽岳】 |
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![]() 【色鮮やかな斜面】 |
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![]() 【鷲羽岳と三俣山荘】 |
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![]() 【真っ赤に染まる紅葉】 |
![]() 【2日ぶりの三俣山荘】 |
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![]() 【三俣山荘と三俣蓮華岳】 |
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![]() 【鷲羽岳へ】 |
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![]() 【左奥に笠ヶ岳が見えて】 |
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![]() 【鷲羽池と槍ヶ岳 一瞬だけ起動した一眼レフで ピントが甘くゴーストまで出ていますがそれでも奥行きがあるでしょうか】 |
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![]() 【上の写真とほぼ同じ場所でコンデジ撮影】 |
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![]() 【前日に歩いた黒部五郎岳と北ノ俣岳からの稜線】 |
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![]() 【黒部五郎岳 この角度ですとカールが見事です】 |
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![]() 【野口五郎岳から裏銀座の稜線】 |
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![]() 【鷲羽岳頂上碑】 |
鷲羽岳へは長い登りとなります。何度か下りで使ったことがありますが、下っても長く感じるくらいですので、登りはなかなか大変です。ただ、この日はまだあまり歩いていなかったこともあって、比較的テンポ良く登って行くことが出来ました。途中、見たかった鷲羽池と槍ヶ岳の眺めを得られましたが、少し時間的に早くて逆光気味だったのと、一眼レフを一瞬だけ起動できたのはいいのですが、ほとんど設定や構図を考えることができなかったのは少し残念でした。歩く時期、時間などその時の条件によるので、なかなか理想的な景色は見られませんが、逆に思いもかけぬ絶景を見たりするからこそ、何度でも歩きたくなるのでしょう。 しばらく鷲羽岳手前の展望を楽しんでいましたが、先も長いですので、鷲羽岳山頂に移動しました。鷲羽池の眺めを既に楽しむことができましたので、あまり長居をする予定ではなかったのですが、写真を撮っている方と意気投合してしばらくお話をしていましたので、思ったよりも長い時間山頂で過ごしていました。この日のメインは雲ノ平のつもりでしたので、鷲羽岳に別れを告げて足早に進んで行きます。 |
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![]() 【水晶岳への稜線】 |
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![]() 【鷲羽岳を振り返る 左に槍ヶ岳】 |
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![]() 【薬師岳と水晶岳】 |
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![]() 【ワリモ岳頂上碑】 |
![]() 【ワリモ北分岐】 |
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![]() 【水晶岳からの稜線】 |
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![]() 【鮮やかな紅葉と薬師岳】 |
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![]() 【祖父岳 左奥は黒部五郎岳】 |
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![]() 【槍ヶ岳と三俣山荘】 |
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![]() 【赤牛岳〜水晶岳と麓の見事な紅葉】 |
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![]() 【広々とした祖父岳山頂】 |
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![]() 【表示はありませんが頂上碑でしょうか】 |
一旦下ってワリモ岳へ登り返して行きます。三俣山荘から鷲羽岳への登りを考えれば、あっという間でしょうか。途中のトラバースは慎重に進んで、その後少しアップダウンがあった後ワリモ北分岐から下って行きます。ここから岩苔乗越までは、縦走中にも通った道です。下る途中の薬師岳と麓の紅葉の組み合わせが本当に見事で、何度も一眼レフを起動させようとしたのですが、この時は残念ながら起動しませんでした。堂々たる薬師岳に、それに負けないくらいに広がった紅葉は本当に素晴らしかったです。 岩苔乗越からは祖父岳に登り返して行きます。ここは、とても厳しかった数年前の海の日3連休以来ですが、その時は天候に加えてガスガスの中で残雪が多くてルートがわからず苦労したものですが、さすがにこの時期には雪も残っておらず、問題なく登って行きます。しばらく登って行くと、だだっ広い祖父岳山頂に到着です。見事な景色が広がっていますが、景色を楽しむのもそこそこに雲ノ平に向かって下って行きました。 |
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![]() 【黒部五郎岳】 |
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![]() 【雲ノ平と薬師岳 手前はテント場】 |
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![]() 【左奥に雲ノ平山荘 雄大な眺めです】 |
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![]() 【木道歩き】 |
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![]() 【左奥の赤牛岳や右の水晶岳を眺めながらスイス庭園へ】 |
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![]() 【圧巻の水晶岳と見事な紅葉 奥の赤牛岳も合わさって素晴らしい景色です この写真は一瞬起動した一眼レフです】 |
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![]() 【水晶岳をズーム 紅葉とのコントラストが素晴らしいです】 |
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![]() 【振り返ると水晶岳】 |
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![]() 【雲ノ平山荘分岐】 |
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![]() 【雲ノ平山荘 今回は脇を通るだけです】 |
この時間になると気になっていた木道は乾いて歩きやすくなっていました。5年前も早朝は滑って歩きにくかったのは何となく覚えていたのですが、やはり今でも朝が冷え込むこの時期はかなり滑って危ないということは聞いていました。今回この時間に雲ノ平に入るように行程を組んだのも、ある程度霜などが解けてそれが乾く時間を狙ったのでした。 テント場へ下って行く道は通行止めになっていますので、回り込むようにして進んで行きます。まずはスイス庭園に向かいます。このあたりからの水晶岳と赤牛岳の景色は本当に見事でした。今回は、紅葉が素晴らしくて、水晶池の周辺が見事に紅葉で染まっていました。ここでは、無事に一眼レフが起動してくれました。もちろん、このような景色が見られるだけでも十分ではありますが。ここのベンチでしばらく景色を楽しんだ後、雲ノ平山荘の脇の木道を通過してアルプス庭園、祖母岳を目指します。5年前は、雲ノ平に入った日の行程が短くて、テントを張った後に、素晴らしい展望の中、このあたりでのんびり過ごしたのでした。その時の雰囲気と景色が忘れられず、今回再訪することにしたのでした。 |
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![]() 【祖母岳へ向かう途中の水晶岳の眺め】 |
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![]() 【夏はお花畑になってアルプス庭園らしく見えるのでしょうか】 |
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![]() 【ハイマツ帯越しに薬師岳】 |
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![]() 【祖母岳山頂のベンチ 5年前にここでのんびり過ごした時のことがずっと忘れられませんでした】 |
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![]() 【一応頂上碑でしょうか】 |
アルプス庭園分岐から左手に折れて緩やかに登って行きます。途中の雲ノ平山荘と水晶岳の組み合わせはいまだによく覚えています。とりあえず、少しだけ写真を撮って先に進みます。少し回り込むように登って行くと祖母岳山頂があり、ベンチがあります。ここ自体は少し展望が遮られるのですが、ロケーションは本当に素晴らしくて、ここで小屋でいただいた弁当を食べてのんびり過ごすことにしたのでした。大自然に囲まれたこのロケーションでのんびり過ごすのは本当に素晴らしいです。前回のようにこの付近で泊まるのであれば、しばらく昼寝をしたいくらいでした。 本当は1時間くらいはのんびりしたいところですが、やはり2日目はCTで17時間ということで長く、縮めながらとは言っても、あまり長い休憩は取れません。名残惜しみつつも祖母岳をゆっくり下って行きました。アルプス庭園分岐まで戻った後は、薬師沢を目指して下って行きます。樹林帯に入って行くまでの木道が思ったよりも長くて、最後に雲ノ平の余韻を楽しむことが出来たのは良かったです。 |
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![]() 【雲ノ平山荘と水晶岳 好きな景色の1つです】 |
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![]() 【左奥の笠ヶ岳と中央右に黒部五郎岳】 |
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![]() 【奥日本庭園 奥には薬師岳】 |
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![]() 【鮮やかな紅葉の斜面と左奥に水晶岳】 |
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![]() 【アラスカ庭園と水晶岳】 |
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![]() 【黒部五郎岳】 |
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![]() 【滑りやすい岩場が続く】 |
長い木道を歩いた後、樹林帯に入ると本格的な下りとなります。ここがこの2日間の行程の中では最大の難所で、とにかくぬかるみと滑る岩が大変でした。滑落等の危険のある場所はありませんが、とにかく滑りやすくて、前回登りで使った時でさえ、滑りやすかったことだけはよく覚えていました。今回は小屋泊装備で身軽だったので、無理せずかがんだり手を使ったりして下って行けたのは良かったと思います。 本当に長く感じた下りを経て薬師沢に出ます。対岸にようやく薬師沢小屋が見えて来ました。最後は梯子を登って吊橋を渡ると小屋に到着です。少し休憩しても良かったのですが、特に展望もありませんので、行動食を少し食べたらそのまま歩いて行きます。しばらく川沿いを緩やかに登ったり下ったり、橋を渡ったりして進んで行きます。前回ここを歩いた時の記憶があまりなかったのですが、思ったよりも長く感じました。地図を見れば結構距離があるのは一目瞭然なのですが、あまり記憶が残っていない=それほど距離がないと思ってしまったのでした。 |
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![]() 【長い下りを経て対岸に薬師沢小屋】 |
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![]() 【小屋の手前には梯子や吊橋が】 |
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![]() 【紅葉鮮やかな斜面を正面に見据えて】 |
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![]() 【黄色に染まった斜面】 |
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![]() 【薬師沢からの道は長かったですが紅葉が見事でした】 |
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![]() 【登り返しから振り返ると水晶岳と僅かに鷲羽岳】 |
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![]() 【薬師岳が迫って来て】 |
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![]() 【太郎平小屋と紅葉で色付く斜面】 |
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![]() 【太郎平小屋と薬師岳】 |
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![]() 【登って来た時と違って水晶岳から黒部五郎岳までよく見えています】 |
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![]() 【最後に薬師岳の雄姿を眺めて】 |
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紅葉を楽しみながら緩やかなアップダウンを進んで行くと、やがて登り返して行きます。振り返ると水晶岳から鷲羽岳の稜線や雲ノ平が見えて来ます。今回の行程で最後の登りとなりますので、しんどいところですが、これを登り切ると前日に見送った分岐に出ます。少し歩くと太郎平小屋に到着です。 前日はガスガスで見えなかった太郎平ですが、この日は天気がよく見事な展望が広がっていました。ここで、最後の素晴らしい眺めを楽しんだ後下山に取り掛かります。普通に下って行けば問題ないですが、既にいい時間ですし、あまり遅いとゲートが閉められてしまうというのもあります。結局、下りだったこともあって、疲れていながらもそれなりのペースで下って来ることが出来ました。 こうして4時過ぎに下山することができました。雲ノ平周回、そして10日間の山行を無事完了することができたのでした。 |
![]() 【太郎平からはひたすら下って行きます】 |
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![]() 【ようやく折立へ】 |
終わってみるとあっという間だったような、やっぱりとても長かったような10日間でした。何度も書いていますが、縦走の途中からペースアップしたのは大きかったです。出発まではむしろ疲労がたまって大変になると思ったのですが、むしろその反対でした。今回は冷却用のジェルを持って行ったのですが、その成果も多少は出たのかもしれません。 SWの日の並びと残っていた夏休みから偶然取れた10連休でしたが、本当に目一杯歩いて登って楽しむことが出来たと思います。連休からしてまた来年も取るというのは容易ではありませんが、コンディションを整え直してまたいつか長い縦走をやってみたいものです。本当に思い出に残る縦走となりました。 |
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