えぶりさしだけ | |
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登山日: 2016年6月10日(金) | 標高:1636m(杁差岳) |
標高差 : ゲート前から約1300m |
地図は以前の杁差岳登山時(2011年6月12日)のものを参照
6月10日(金) | ゲート前 8:00 → 登山口 8:30 → 大石山 10:50 → 杁差岳 12:10 | ||||
→ | 大石山〜頼母木小屋方面 13:20(〜50) → ゲート前 16:20 |
本日は杁差岳に登ります。今年は久しぶりに東北のお花の山を訪れたいと思っていたのですが、それなりに晴れそうであったことと、今年は例年より花の時期が早いため、既に満開のピークが過ぎている感じでしたが、まだピークに近い状況であることから、この週末は東北の山を目指しました。 最初は杁差岳で、なんと5年ぶりの訪問となります。翌日に登る焼石岳と違って、こちらは明らかにピークが過ぎているようでしたが、飯豊の稜線歩きも楽しみたいと思って登ることにしました。やはり新潟の奥地を経由するため、途中で僅かばかりの仮眠を取っただけであるにも関わらず、現地入りはすっかり明るくなった頃となりました。この時間でも出入りしていたのは工事関係者と、泊りを予定している方がいただけで、さすがにこの時間から日帰りという方はいないようでした。 |
![]() 【奥胎内ヒュッテ手前駐車スペース】 |
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![]() 【足の松尾根登山口】 |
正直、この長丁場をこの時間からという思いはありましたが、天気そのものは良さそうであったことから、行けるところまでということで出発です。無理はしませんが、それなりのペースを維持して行きます。ゲート前を通過した後はしばらく舗装した道を進みます。このあたりは、平日は結構工事用車両が通過するようで、下山時には結構すれ違いました。これをしばらく歩いて行くと足の松尾根登山口があって、夏は乗合タクシーが走るようですが、この時期は走っていません。結果的に日帰り装備であれば30分ちょっとで歩けましたので、泊りでなければ時間を合わせてまで乗らなくてもいいかなと思いました。 登山口からは本格的な登山道に入ります。いきなり鬱蒼とした森の中に入って、少し平坦な道を歩くと急登が待ち受けています。その名前のとおり、木の根を歩くような場所が多かったです。途中には岩場のやせ尾根があって、アップダウンもあります。泊りの方を時々抜きながら登って行きました。 |
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![]() 【鬱蒼とした森の中へ】 |
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![]() 【やせ尾根を進んで行く】 |
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![]() 【英三ノ峰 まだ1000mに届かず】 |
![]() 【鮮やかなツツジ】 |
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![]() 【稜線が見えて来て】 |
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![]() 【雪渓の残る場所も】 |
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![]() 【ショウジョウバカマ】 |
![]() 【カタクリ】 |
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![]() 【ミヤマキスミレ】 |
![]() 【スミレ】 |
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![]() 【サンカヨウ】 |
![]() 【シラネアオイ】 |
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![]() 【イワカガミ】 |
![]() 【タニウツギ】 |
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![]() 【イワウチワ】 |
![]() 【水場分岐】 |
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![]() 【稜線が徐々に近づきますが樹林帯を抜けて日射しがとても暑かったです】 |
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![]() 【まだ白い二王子岳を振り返って】 |
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![]() 【杁差岳への稜線】 |
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![]() 【残雪模様の飯豊の稜線は美しく】 |
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![]() 【大石山へ 稜線出合】 |
登山口の標高が低いので、この時間ではかなり暑くて、汗を相当掻きながら登って行きました。それでも、それなりのペースが維持できたのは良かったと思います。下りではさすがに暑さでへばって来ますが、登りは結構頑張ることができました。 途中で雪渓を通る箇所がありますが、その周囲はさまざまな花が咲いていて、しばしのお花の撮影タイムとなりました。その後は再び標高を稼いで行きます。樹林帯を抜けると飯豊の主稜線そして杁差岳への稜線も見えて来ますが、太陽の直射日光を浴びてとても暑かったです。それでも、見える景色の素晴らしさにテンションを高めつつ登って行きました。 結局3時間程で稜線である大石山に出ることができました。思ったよりも早く着いて、余程ペースが落ちなければ明るいうちには充分下山できるくらいでした。 |
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そのまま杁差岳に向かって進んで行きます。稜線に出た後も一旦下って鉾立峰に登り、再び下って杁差岳に登って行かなければならないので、なかなかしんどいです。大石山分岐から少し下って行くとハクサンイチゲの群落が見えて来ましたが、やはり聞いていた通りピークは過ぎていて、花びらが全て落ちた花は少なかったものの、全て残っている花も少なくて、ピークは明らかに過ぎていたようでした。ただ、それでもまとまった群落があるときれいなものでした。 前回同様に杁差岳を背景とした写真を撮ったらそのまま鞍部に下って行って、鉾立峰に登り返して行きました。このあたりに来ると、既に日帰りで下山に取り掛かっている方もいて、聞いてみると夜明け前から歩いているとのことでした。結局、すれ違った2人と私だけが日帰りだったようで、途中で抜いた方は杁差岳手前で引き返したようでした。鉾立峰への急登を頑張って登るといよいよ杁差岳が近づいて来ました。 |
![]() 【ハクサンイチゲ】 |
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![]() 【ハクサンイチゲと杁差岳】 |
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![]() 【このように花びらの整ったハクサンイチゲの群落の方が珍しいです】 |
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![]() 【気持ちの良い稜線歩き】 |
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![]() 【お花畑と二王子岳】 |
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![]() 【鉾立峰へのしんどい登り】 |
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![]() 【残念ながらヒメサユリはつぼみ】 |
![]() 【ハクサンチドリ】 |
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![]() 【キジムシロ】 |
![]() 【チングルマ】 |
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![]() 【歩いて来た稜線を振り返る】 |
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![]() 【鉾立峰山頂】 |
![]() 【ミヤマダイコンソウ】 |
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![]() 【杁差岳と杁差小屋が見えて来て】 |
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![]() 【ハクサンイチゲのお花畑と小屋のロケーションが素晴らしく】 |
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![]() 【ハクサンイチゲのお花畑が広がって】 |
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![]() 【お花畑と飯豊主稜線】 |
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![]() 【杁差岳山頂へ】 |
鉾立峰から一気に鞍部に下った後は緩やかに登り返して行きます。このあたりがハクサンイチゲのお花畑が一番賑やかで、素晴らしい景色になかなか先に進むことが出来ませんでした。杁差小屋や飯豊連峰との組み合わせはなかなか見事な眺めでした。やがて、杁差小屋の脇を通って少し登って行くと杁差岳山頂に到着です。誰もいない静かな山頂でしばしのんびりと景色を楽しみました。 しばらくのんびりしたら下山を開始します。やや時間に余裕があったのと、頼母木小屋方面のハクサンイチゲのお花畑が見事だったという話を聞いていましたので、ちょっと疲れ気味ではあったものの、ハクサンイチゲのお花畑については少し消化不良気味でしたので、寄ってみることにしました。頼母木小屋までは行きませんので、距離的には往復で30分ちょっとくらいの距離でしょうか。 |
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![]() 【杁差岳奥の縦走路 この時期は見えている雪渓から水を取るそうです】 |
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![]() 【小屋を振り返る】 |
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![]() 【山頂まで来ると左奥に飯豊山が見えています】 |
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![]() 【青空と雲も素晴らしい眺めです】 |
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![]() 【飯豊山を拡大して その左には本山小屋でしょうか】 |
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![]() 【中央右は頼母木小屋 奥には地神山でしょうか】 |
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![]() 【お花畑と二王子岳の眺め】 |
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![]() 【ハクサンイチゲの群落が見事です】 |
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![]() 【鉾立峰へ登り返して】 |
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![]() 【杁差岳を振り返る】 |
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![]() 【大石山を過ぎて少し頼母木小屋方面へ】 |
大石山より少し進んだところはそれほどのお花畑ではなかったのですが、緩やかに登り返したあたりに見事なハクサンイチゲのお花畑が広がっていました。こちらは、まだまだピークのお花畑で、写真で撮るとあまり変わらないように見えますが、近くで見るとこの日に見て来たお花畑と違ってとても生き生きしていたように思います。ここで、しばしお花畑の眺めを楽しんだのでした。 その後は下山に取り掛かります。下り中心ですので、それなりのペースではあったものの、やはり長丁場を歩いた後ですし、随分暑さで消耗していたこともあって、思い通りに歩くことはできませんでした。それでも、夕方5時前には下山できたのですから充分でしょう。思ったよりも出発が遅れてしまいましたが、充分にお花畑と飯豊の稜線の眺めを楽しむことができて良かったと思います。 |
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![]() 【上部にお花畑が広がっています】 |
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![]() 【ハクサンイチゲ】 |
![]() 【イワカガミも】 |
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![]() 【一面のお花畑】 |
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![]() 【頼母木小屋と地神山を背景に】 |
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![]() 【飯豊連峰とお花畑】 |
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![]() 【杁差岳の雄姿も見納め】 |
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![]() 【二王子岳を眺めながらの下り】 |
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![]() 【イチジ峰 このあたりまでは快調に下って来ましたが】 |
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![]() 【登山口へ】 |
![]() 【ゲート前まで明るい時間に戻ることができました】 |
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